概要
東部オリョール海には、以下のような特徴がある。
- 燃料マスが3つ、弾薬マスが2つで終点まで行けば燃料マスを最低1つは通過する。
- 戦闘回数は撤退しなければ2~3回で、疲労の蓄積が緩やか。
- 対潜攻撃可能な敵艦がそれほど多くなく、ボスを含めてflagshipが出現しない。
- ボスマスでもハズレマスでも、任務の消化ができる(後述)。
- ボスマスでは、金剛型・大井・赤城・加賀・飛龍・巻雲・伊168といった比較的レアな艦娘がドロップする。
つまり、消費の少ない潜水艦のみで繰り返し出撃させると、出撃しているはずなのに燃料はどんどん貯まっていく事になる。これを利用して資材収集をし、収支を黒字にするという手法である。改造済の伊号潜水艦×5と呂500で2戦しても燃料消費は30を超えないため、6隻編成でも燃料の備蓄は十分に可能。ただし、弾薬は二戦で50前後消費するので、弾が欲しい場合は遠征艦隊に頼るか出撃艦数の調整が必要となる。
また、この海域を含む2-1~2-5のボスに5回勝利するデイリー任務「南西諸島海域の制海権を握れ!」が進められるだけでなく、ハズレルートでは必ず補給艦と遭遇するため、同じくデイリー任務の「敵補給艦を3隻撃沈せよ!」やウィークリー任務の「海上通商破壊作戦(15隻)」「ろ号作戦(50隻)」等を並行して進められる。敵の爆雷による被害も滅多に受ける事はないので、非常に効率的なプレイだと言える。
遠征で長距離練習航海(弾+バケツ)・防空射撃演習(ボーキ)・海洋護衛任務(燃料+弾)を組み合わせれば、オリョクルと並行して各資源の黒字化とデイリー・ウィークリー任務を消化でき、任務報酬もローコストで確保することができる。
単艦オリョールクルージング
コストを最大限まで追及したのが単艦でのオリョクル、略して単オリョである。
旗艦大破でも出撃できた頃は頻繁に行う人もいたが、イベント海域の勝率制限や、旗艦大破での強制撤退により一時期は廃れた。
しかし、呂500実装により再び行われるようになった。
呂500が推奨されるのは以下に挙げる理由がある。
- HP13のためHP7までは小破止まりで、HP7になったら装甲を貫通されない限りダメージを受けない。
- 潜水艦のため修理費が安く燃費もいい。
- 回避が潜水艦で最大。
これらの理由により、缶を積んで回避を高めて単艦で出撃させるという方法が確立した。
なお、単艦ならMVP確定のため、初戦撤退が連続しない限りいつまでもキラが剥がれず、さらに回避率が高くなるというメリットもある。
オリョクルも楽ではない
しかし、潜水艦娘は装甲も耐久値も控えめなため、安定した結果が得られるわけではなく、決して「気軽にクルージング」できる場所ではない。
個々のレベルが低ければもちろん、近代化改修MAXでもケッコンカッコカリ後でも以下のような事態が起こりうる。
- 相手は単縦陣なのに、無傷から小破(稀ではあるが装甲が一番薄い伊168だと大破する可能性も)。
- 一戦目の複縦陣でワンパン大破をもらい、成果ゼロのまま撤退(T字有利だと起こりやすい)。
- 輪形陣のボスにおいて、開幕雷撃で対潜能力のある艦を取りこぼして全員中大破し敗北。
また、大破しているのを見落として出撃させ、轟沈させてしまったという報告も数多く上がっている。
潜水艦娘は建造・ドロップ共に出現率が極めて低く、沈めれば容易に補充することは出来ない。
このため、小まめな入渠や疲労抜きは欠かせず、提督(プレイヤー)も相応の苦労を重ねる必要がある。
ブラック鎮守府か否か
このようにプレイヤーにもそれなりの苦労があるため、いわゆるブラ鎮プレイとは区別されるべきである。
しかし、遠征や自然回復など他にもっと安全で確実な資材稼ぎの手段があるのも事実である。
純粋に資材稼ぎを目的としたオリョクルは、艦娘だけでなく提督自身にもブラック社員並みの労力を要求されるため、むしろ提督自身の健康の為に控えたほうがいい。
疲労により正常な判断力を失い、潜水艦娘を失った提督も少なくない。
このため、現在では各種デイリー・ウィークリー任務の消化を主目的とし、ついでに燃料を稼げる手法と認識される事が多い。
また、共に苦労を重ねた仲から発展してケッコンカッコカリをする提督も見受けられる。
なお、大破しようが疲労しようが敗北しようがひたすら単艦で出撃させられた頃の単オリョは紛れもなくブラックである。
二次創作において
オリョクル自体は潜水艦であれば誰でもよいのだが、このタグを付けられる作品ではなぜか伊58が槍玉に挙がる事が多い。
ネタとして扱った作品では、実際のゲーム上の労力を顧みず作中で「おいゴーヤオリョクル行ってこい」等と、かなり軽い扱いにされているケースがほとんどである。
こうした実情から(「オリョクルはもういやでち!」発言に代表されるように)キャラヘイトやブラック運用と感じて不快に思う提督もいるので、作品に頻用するのは控えるべきである。
あまりに調子に乗っているとアレの運用対象とされたり、上図のような事態に陥る可能性も…
関連タグ
- 呂500・・・オリョールやバシーへの出撃を自ら提督に確認するような発言をしているが、これはUボート(U-511)が元々通商破壊作戦を主眼にした設計で、艦これの通商破壊作戦にあたるオリョール・バシー海域の作戦に興味を持っているものと思われる。
ホワイトデー期間限定で「オリョール行ってくるの」というの母港でのセリフがある。
類例
- バシクル・・・オリョクルの要領でバシー島沖(2-2)に向かうもの。ボーキサイトが拾える他、輸送艦狩りだけならこちらの方が効率が良い。敵の対潜能力がオリョールに比べ高く事故りやすいのと、一戦のみになることが多く疲労が溜まりやすいのが難点。
- キスクル・・・同じくキス島沖(3-2)に向かうもの。鋼材が大量に拾えるが、1マス目にflagship級を含む水雷戦隊が出る為、事故率はかなり高い。
- カレクル・・・同じく鋼材を拾いにカレー洋制圧戦(4-2)に向かう。鋼材集めの効率はキスクルに劣るが、鋼材集めをしつつ補給艦撃破およびボス撃破で各種任務を消化したり、2-3や3-2では出ない雪風・伊58・夕雲といったレア艦を狙う事が出来る。
- サモクル・・・同じくサーモン海域(5-4)に向かうもの。ここに出撃させるのは資材ではなく戦果目的である。単縦陣がほとんどだがflagship級を含む水雷戦隊が出ること、2戦目は潜水艦主体で2/3で強制敗北となることというデメリットもあるが、高率でボスに到達でき、勝利できればかなり高い戦果が稼げる。戦闘での勝利が必要なので6艦出撃が基本。
- キス島レベリング・・・キス島沖に駆逐艦隊もしくは水雷戦隊以外で出撃すると、必ず敵艦が駆逐・軽巡・雷巡のいずれかになるマスに行く事を利用し、それらの攻撃を優先して受ける潜水艦を同伴して僚艦への被害を一切発生させることなく経験値を稼ぐ手法。以前は潜水艦を囮にする事や、場合によっては大破出撃させMVPを他艦に取らせた事などからブラ鎮扱いされる事もあったが、現在ではむしろ安定性・効率性が高い良いレベリングとして有名になっている。