概要
愛称「南アルプスあぷとライン」。
大井川本線終点の千頭駅から井川駅までを大井川に沿って進む。全線の1/3をトンネルや鉄橋で占められ、沿線に民家は少なく秘境駅が半数を占める。
アプト式路線
長島ダム建設に伴って一部区間が水没することに伴い、新線を建設したがこの新線には90パーミル(1000m進んで標高が90m高くなる)という急勾配が存在するため、日本では碓氷峠越えの信越本線で廃止されて以来消滅していたアプト式が採用された。この区間のみ電化されており、アプト式専用電気機関車ED90形を連結しないと越えることができない。
中部電力との関連
元々当路線は中部電力の前身である大井川電力が大井川へ水力発電所を建設する際、資材を輸送するために作られたものである。その名残で鉄道資産は中部電力が所有しており、赤字額を中部電力が補填している。
開通当初は762mm軌間で開業し、大井川鐵道に運行が委託された後1,067mmに改軌されたが、車両は開業当初のまま小さくなっている。
駅一覧
※黒塗りはアプト区間。
車両
機関車
客車
基本的には千頭方から(機関車)-(客車)-(クハ600)という編成だが、途中で増解結を行う列車や多客時には、(機関車)-(客車)-(機関車)-(客車)-(クハ600)というように、編成の真ん中に機関車が来ることもある。アプト区間では、ED90形は両方向とも千頭方に連結される。