CV/真木駿一
概要
キラキラルを奪う存在の1人、ビブリーが肌身離さず持ち歩いている赤いシルクハットをかぶった緑色の耳まで裂けた口しかない顔を持つ不気味なヒプノティ・パペット(操り人形)。右足には何故か包帯が撒かれている。
自我を持っているようで、喋ることも可能。また、彼女が人間たちから奪ったキラキラルを口に集めて巨大イルへと変貌し、彼女が開いた次元の扉(?)を通って、ノワールの元へと届ける役目を持っているようだ。
余談
ビブリーが常に持ち歩くイル(ビスクドール)はそれ自体が強力な催眠・洗脳効果を有するヒプノティ・パペットであり、それと同じ性能を有するほぼ同じタイプの人形がプリキュアシリーズ以外にも過去に存在した。
それはTV版ルパン三世パート2第87話・「悪魔がルパンを招くとき」にも登場したビスクドールであり、それも強力な催眠・洗脳効果を有するヒプノティ・パペット(CV:潘恵子)だった。
人形の使用目的
ビブリーがイルを用いてキラキラルを一般人から奪い、イルを巨大化させたり奪ったキラキラルをノワールの元へ届けたりするキラプリ本編同様、ルパン本編でも操り人形を決して良くない謀略のために行使した。
ドイツの作家ゲーテの作品であるファウストに登場する悪魔メフィストフェレスを名乗り、ルパン(CV:山田康雄)に一体の人形を渡す。その正体は、かつてナチスによって、ドイツに住む大金持ちでユダヤ人である父トーマス・ヤコブと母を殺された息子ピーター・ヤコブ(CV:青野武)であった。ナチスが自身の両親を殺し財産を全て奪った悲惨な経緯から、彼は独裁者・ヒトラーを筆頭にヒムラー、アイヒマン、メンゲレ、カイテル、ゲッペルス、ゲーリング、ブルンナー、ヘス、ボルマン、シュペーア、デーニッツ、リッペントロップ、ハンス・フランク、フリック、ローゼンベルクなどナチス主要大幹部とドイツそのものを大変憎んでいた。
ヤコブ家の家宝であるフェニックスの涙とドラゴンの涙がベルリン国立博物館に保管されたことから、彼はルパンをヒプノティ・パペットの洗脳で操って取り返そうとした。だが、ドラゴンの涙を盗み出す際に峰不二子(CV:増山江威子)達に嗅ぎ付けられその正体を見破られ、石川五エ門(CV:井上真樹夫)の斬鉄剣によってピーターの人形は真っ二つに斬られた。
最期
家族を殺されたナチスに対する怒りと憎しみから、今度は元ゲシュタポやナチス親衛隊の生き残り達をベルリンオリンピックスタジアムに集めて、ダイナマイトを使って巨大アドバルーンもろとも爆死させようとした。しかし、ルパンたちの活躍によって未遂に終わり、直後にアドバルーンを支えていた杭がピーターの体に突き刺さり、その状態のまま虚空へ消えた。ピーターのその半生を憐れんだのか、ルパンはフェニックスの涙とドラゴンの涙を彼の両親の墓に添えるためにアメリカに行くことを決意した。その後、ルパンと次元大介(CV:小林清志)が乗ったアメリカ行きの飛行機の外で、大雨が降りしきる中、空ろな表情をして絶命したピーターの姿が現れ、ルパン達を驚愕させた。この偶然をルパンと次元は「アメリカの両親の墓に帰るつもりなのか!」と評していた。