演:高岩成二
声:半田健人
概要
狼の特質を備えたオルフェノク。ファイズギアを失った乾巧が変化し、その姿は狼男を彷彿とさせる。
巧は幼少時に火事が原因で1度死亡しており、それでオルフェノクに覚醒した(猫舌なのも火事が原因で、熱いものに対して火を連想させてしまうため)。
幼少期に一度死亡した巧は、物語が開始される前からオルフェノクに変身できる。この伏線は第一話から張られており、巧は1話で現れたオルフェノクに対し、特別驚いた様子を見せていない(=オルフェノクについて既に知っていた)。
劇中でも巧は己の正体を自らすすんで語ろうとはせず、ライダーズギアを奪われて変身が出来ない場合などの苦肉の手段として変身している。ファイズギアを手に入れる前はウルフオルフェノクに変身してオルフェノクと戦っていた事も明かされている。
いわゆる、主人公が怪人と同質の存在である仮面ライダーの基本ギミックを非常に強く取り入れた要素である。
容姿
爪のような鋭い突起と体毛で覆われた身体が特徴。
これは巧を演じた半田健人氏のイメージからデザインしたそうである。
頭部には狼の顔のような意匠が施されており、もう一つの顔のようにも見える。
能力
オリジナルだけあって強く、狼さながらの素早い動きと、そこから繰り出すメリケンサック状の拳が強力。小説『異形の花々』では噛みつき攻撃を披露していた。
身体中の鋭い突起を伸ばして相手に突き刺し、使徒転生を行うとされる。但し劇中では使っていない。
劇場版では、脚部がバネのように逆間接になり狼に似た形状に発達した疾走態と呼ばれる形態に変化し、仮面ライダーオーガと戦い変身を解除させている。
仮面ライダーディケイド
『ファイズの世界』の仮面ライダーファイズに変身する尾上タクミの正体として登場。ファイズギアを奪われた状態で友田由里をタイガーオルフェノクから救うためやむなく変身した。
備考
正義(555もしくは巧)と悪(オルフェノク)との間で苦しむという意味では、『人造人間キカイダー』における不完全な良心回路を持つ、ゴールドウルフがモチーフかと思われる。