概要
『仮面ライダーOOO』の最終回において登場したタジャドルコンボの必殺技の名称。
最終回において登場したタジャドルコンボのその強さと感動の演出から、最終回の特殊なタジャドルコンボの名称としても使われるがそんな設定は無く、あくまで必殺技名であり、最終回のタジャドルコンボも普段と変わらぬタジャドルコンボであり、形態名がロストブレイズというわけではない。
ただ、S.I.Cシリーズでこの状態のアレンジバージョンが「ロストブレイズver.」という名称とされた結果、あまりにもこの名称が広まってしまったため、技名だけでなく本形態を指す言葉にもなっていった。
この場でも最終回の特殊なタジャドルコンボとしても説明する。
コンボの構成に使用する鳥系コアメダルの内、タカメダルがアンクの意識を内包したコアであるために変身時の音声がアンクの声、変身完了後に通常のタジャドル変身時には無い六枚の金の翼が出現する、攻撃時にアンクの幻が同時に攻撃を加えるなどと言った他のコンボでは見られない現象が発生する。
必殺技としては、変身者である火野映司の体内にある7枚の恐竜コアメダルをタジャスピナーに装填し、そのエネルギーを放って幻のアンクが放った火球と共に相手にぶつける、というもの。
直撃した恐竜グリードにはブラックホールが開き、彼はおろかメダルの器暴走形態すら飲み込んでしまった。
なお、上記をS.I.Cが独自の解釈でアレンジしたバージョンも存在する。
S.I.Cらしく、通常のタジャドルコンボよりもスピナーを始め全体的に鳥の羽をイメージした生物的なアレンジ、そして、頭部と右腕はアンクをイメージしたアレンジがされている。
劇中での活躍
最終話での世界の終末を巡る戦いの中、仮面ライダーオーズはプトティラコンボで一度は恐竜グリードを撃破することに成功。しかし、メダルの器暴走形態により恐竜グリードは復活してしまう。
持てる全ての力を使い果たし、変身状態も解除された映司はグリード化してでも再び恐竜グリードを倒そうとする。だがそれはアンクにより止められ、アンクは代わりに彼自身のコアメダルであるクジャク・コンドルの2枚を投げ、最後にグリードが絶対に手放す訳にはいかない意識コアであるタカメダルを映司に託した。
全てを受け取った映司だったが、彼にはグリード化の弊害でタカコアにヒビが入っていることが認識できていなかった。それでもケチでがめついアンクが、自らのメダルを、この瞬間に映司に託したことの意味を瞬時に察し、コアメダルをオーズドライバーにセットしていく。
「わかってる…お前がやれって言うなら、お前が本当にやりたい事なんだよな…」
「アンク、いくよ……変身!!」
そして、奇跡が起きた。
『タカ!クジャク!コンドル!』とアンクの声で変身したオーズは、苦戦をしていた恐竜グリードを圧倒的な力で攻めたて、さらにはアンクの幻も出現し共に追い詰めていく。
劣勢に陥りメダルの器暴走形態の内部へ逃げた恐竜グリードを、オーズは内なる恐竜コアメダル7枚全てをタジャスピナーに装填し追いかけ、アンクの攻撃に合わせ必殺のロストブレイズを放ち、ついに勝利を掴み取るのであった。
余談
上記の通り映司とアンクの絆の結晶とも言える状態、かつ最終回限定での登場と言った燃えるシチュエーションでの活躍だったため、ファン人気は非常に高い。
が、姿自体は普通のタジャドルコンボと一切変わらず、演出で盛り上げてくる活躍だったために、pixiv内でこのタグが付いたイラストは多くない。
最終回以前に公開された『劇場版仮面ライダーオーズ』でも、コアメダルが足りずに変身できない映司にアンクが意識コアを渡すシーンがある。同映画の脚本は本編同様小林靖子氏であるため、狙ってやったのだろう。
後年『仮面ライダードライブ』の終盤において、諸々似ている仮面ライダーチェイサーマッハが登場することとなった。
ガンバライジング
BM1弾からLRで登場。タイプは『ブレイブ』。名称はこれまで通りタジャドルコンボのままである。
本編の名シーンを再現できる『メモリアルフィニッシュ』という特別なレジェンドレアカードの一つで、同じ『メモリアルフィニッシュ』版のアギトとは異なり、何とスキャンすると挿入歌『Time_judged_all』が流れる上に、変身シーンの演出も原典通りアンク役の三浦涼介氏のボイス付きという豪華さである。
更にバースト必殺技のロストブレイズは3800もの威力を誇り、バーストアビリティにより必殺技の与ダメージが+3000かつ相手の防御力を-500するという相手が食らうと溜まったモンではないブッ壊れ性能。(しかもゲキレツアイコンが+3されるため、攻撃を耐え切ってもそのまま押し切られる可能性がある。)
こういった能力の高さから、カードショップやネットではかなりの高値で取り引きされている。