曖昧さ回避
北アイルランドの首都
アイルランド島の北東岸、ノース海峡のベルファスト湾に臨む港湾都市、および首都区。ラガン川の河口に位置する。
人口338,907人(2015年)。
1177年頃に建設された城を中心に発展。
18世紀、アルスター地方の主要港となる。
19世紀に大規模な造船所が建設され、湾施設の拡充が進められた。
1920年、アイルランド統治法が公布され、北アイルランドの首都となった。
1937年、ホーカー・シドレー社の工場が建設された。
1960年代後半からカトリック系のアイルランド統一派とプロテスタント系の親イギリス派のテロの応酬により激しい市街戦が頻発(北アイルランド紛争)。
1998年4月10日、包括和平合意「聖金曜日の合意」が調印された。和平合意をうけてベルファスト市への投資が促進され、経済が発展した。
和平合意後もアイルランド統一派と親イギリス派の住民同士の溝は埋まらず、住宅街は「平和の壁」と呼ばれる壁や塀によって分断されている。
軽巡洋艦「ベルファスト」
イギリス海軍が建造したエディンバラ級軽巡洋艦の2番艦。
ワシントン海軍軍縮条約によって排水量が10,000トン未満に制限された条約型軽巡洋艦である。
性能諸元(1939年)
排水量 | 11,553t |
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全長 | 186.99m |
全幅 | 21m |
機関 | 海軍式重油専焼3胴型水管缶×4基、パーソンズ式ギヤードタービン×4基 |
最大出力 | 80,000馬力 |
最大速力 | 32kt |
航続距離 | 12kt/12,200浬 |
乗員 | 750名 |
兵装 |
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レーダー | 279型 |
装甲 | 舷側:114mm、甲板:76mm、主砲塔前盾:102mm、弾薬庫:114mm |
航空兵装 | スーパーマリン・ウォーラス×2機、カタパルト×1基 |
艦歴
1936年12月10日起工、1938年3月17日進水、1939年8月5日就役。
本国艦隊第2巡洋艦戦隊に配属。
1939年8月31日、ドイツを海上封鎖するためスカパ・フローに編成された第18巡洋艦戦隊に配属。
9月1日、第二次世界大戦が勃発。北海でドイツ商船捕獲に当たる。
11月10日、本国艦隊第2巡洋艦戦隊に配属。
11月21日、触雷により大破し、タグボートに曳かれてロサイスに帰投。大規模な修理のついでに対空・対潜兵装、レーダーが増強された。
1942年11月3日、修理を終えて再就役。本国艦隊第10巡洋艦戦隊旗艦となる。ソ連向けの船団護衛に従事。
1943年10月4日、アメリカ海軍の空母「レンジャー」を旗艦とする艦隊で出撃し、ヴェストフィヨルド(ノルウェー)周辺を攻撃。(「リーダー作戦」)
12月26日、「北岬沖海戦」に参加。
1944年3月30日、アルタフィヨルド(ノルウェー)のドイツ海軍戦艦「ティルピッツ」空襲作戦を支援(タングステン作戦)。
6月6日、ノルマンディー上陸作戦に参加。ゴールド・ビーチ(ヴェール・シュル・メールからアロマンシュ・レ・バンまでの区間)を艦砲射撃。
1945年5月8日、ドイツが降伏。日本軍の特攻機への対策で対空兵装を増強する。
8月7日、シドニー(オーストラリア)に到着。イギリス海軍太平洋艦隊第2巡洋艦戦隊の旗艦に就任。
8月15日、日本がポツダム宣言を受諾し降伏。
1948年12月、香港に配備される。
1950年6月25日、朝鮮戦争が勃発し、アメリカ海軍第77任務部隊の一員として国連軍に参加。
7月19日、アメリカ海軍軽巡洋艦「ジュノー」と共に龍洞(韓国)の敵集結地を艦砲射撃。高い練度を示し、アメリカ海軍第5巡洋艦部隊司令官ジョン・マーティン・ヒギンズ海軍少将が「straight-shooting ship」と称賛。
1952年12月1日、予備役となる。
1956年1月6日、近代化改修が始まる。対空兵装を更新し、魚雷発射管を外した重量をレーダー増強に充てた。
1959年12月16日、シンガポールに到着。
1963年8月24日退役。
1971年、テムズ川ロンドン投錨地の博物館船となり、現在に至る。