概要
JR御殿場線と小田急線にある駅。どちらも全く名前が同じ上に名前が足柄峠周辺地にある事に由来している。
これだけ聞けばターミナル駅だと思ってしまう人もいるだろうが、ここに大きな罠がある。
御殿場線の足柄駅は静岡県駿東郡小山町に、小田急線の足柄駅は神奈川県小田原市扇町と山と峠を跨いだ全く住所の違う場所にあり、徒歩にして6時間以上離れている。地図を見て「あれ?」と思った人は多いだろう。
そのため、軽いノリで「足柄駅で待ち合わせ」なんて言い出すと悲劇が起こりかねない。
小田急線から御殿場線の足柄駅に向かう場合は、新松田駅(=御殿場線の松田駅)で乗り換えるのが現実的だが、まさに初見殺しとしか言いようがない。
神奈川県の足柄駅(小田急小田原線)
1927年4月1日開業。駅番号はOH46。
出口は一ヶ所のみで、上り方面には車両基地が広がっている。
駅構造
二面三線ホームの地上駅。
隣駅
静岡県の足柄駅(JR御殿場線)
1947年9月15日開業。
こちらも出口は一ヶ所のみで、構内にホームに直結する踏切がある。
駅構造
島式一面二線ホームの地上駅。
隣駅
ちなみに
小田急線の足柄駅は周囲に特に何もなく、長年全70駅の乗降数ワーストを記録していた。
ただ、隣の小田原駅(ターミナルはこちら)を終点とする特急ロマンスカーなどが次に都心方面へ戻るまでの間、引き上げ線代わりとして同駅まで回送され、ここに留置されることがよくあるため、ホームそのものは2面3線とされた。
さらにその小田急足柄駅は、厳密に言えば、開業当時には小田原市の前身自治体のひとつ・足柄下郡足柄町の中心地だったことに由来している。
しかし2016年に入り、ついにワースト2位だった南新宿駅を追い抜き最下位の座を譲る事となった。
なお足柄峠の神奈川県側は、小田原市の北に位置する南足柄市(足柄上郡の南西にあることからこの市名となった)であり、同市には小田原駅より伊豆箱根鉄道大雄山線が乗り入れる。
関連動画
なんと実際に乗り換えた勇者も存在する。