作品解説
第20回電撃小説大賞にて大賞を受賞した小説。著者は木崎ちあき。イラストは一色箱。
2017年11月中旬時点で、既刊は7巻。略ははかとんが多い(平仮名がポイント)
秋野キサラ作画によるコミカライズも月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス)にて2016年7月号から連載されている。こちらの既刊は2巻で、二話までPixivコミックでも読める。
群像劇、舞台が現代、同じ角川であることから、電撃文庫等で活躍する成田良悟氏が手掛ける『デュラララ!!』の10周年プロジェクトの一企画として、コラボレーションが実現。
著者:木崎ちあき・イラスト:一色箱・原作&監修:成田良悟・原作キャラクターデザイン:ヤスダスズヒトの布陣で『デュラララ!!×博多豚骨ラーメンズ』のタイトルで、2016年10月8日に発売された。
2018年冬アニメとして、TOKYOMX、AT-XおよびBS11、そして六本木三丁目のお友達約1局(ご当地を侮辱しかねない内容であるにもかかわらず)にて放映中。アニメーション制作はサテライトが担当する。なお、主題歌を担当するロックバンド、岸田教団&THE明星ロケッツは、メンバー全員、何らかの形で福岡県と縁がある。
あらすじ
題名から勘違いされやすいが、グルメ物ではない。
今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。
福岡市長のお抱え殺し屋、崖っぷちの新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、闇組織に囚われた殺し屋。そんなアクの強い彼らが巻き込まれ、縺れ合い紡がれていく市長選。
その背後に潜む政治的な対立と黒い陰謀が蠢く事件の真相とは──。
そして悪行が過ぎた時、『殺し屋殺し』は現れる──。
人口3%が殺し屋の街・博多で紡がれる、市長お抱えの殺し屋、崖っぷち新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、組織に囚われた殺し屋たちの物語――。
登場人物
馬場善治(ばんば ぜんじ)
CV:小野大輔
「馬場探偵事務所」の経営者である探偵。
生まれも育ちも博多の九州男児。豚骨ラーメンと明太子と野球が好き。いつも猫背。
白のニットにデニムとラフな格好をしており、博多弁で喋る。
林憲明(りん しぇんみん)
CV:梶裕貴
新興マフィア「華九会」が雇った殺し屋で、女装して仕事に臨む。
髪を長く伸ばし、付けまつげをするなど化粧したり、ワンピースにロングブーツで目いっぱいめかした姿がショーウィンドウのガラスや鏡に映ると、我ながら美人だと思ったり、殺しのターゲットが女性だと自分と比べる傾向がある。
アニメでは茶系統のブレザーに、短いスカートでハイソックスを着用する姿が多い。
CV:小野賢章
かつて海外のハッカー集団の一員だった情報屋。
現在は福岡市内のネットカフェを根城にしている。男としては小柄な方でマッシュルームのヘアスタイルが特徴。
斉藤
CV:小林裕介
殺人請負会社「マーダー・インク」の新人社員。高校時代は甲子園に出場した経験を持つ
福岡に転勤するや否や、殺人の濡れ衣を着させられたり散々な目に遭ってしまうが、ジローの依頼で「罪を擦りつけ返す」復讐を果たす。その後はマーダー・インクを退社し、馬場たちが所属する野球チームに加入。
濡れ衣を着させられたとはいえ、殺人犯として多くの人に顔を知られたため佐伯のもとで顔を整形してもらう。
ジロー
CV:浪川大輔
復讐で生計を立てるオネエの男性。美容師だったが恋人が殺されたことを機に「復讐屋」に転身した。表向きはバーのマスター。
ミサキ
CV:悠木碧
ジローの助手である女子小学生。
ホセ・マルティネス
CV:前野智昭
ジローらの協力者である拷問師。普段は整形士として生計を立てている。ゲイ。
大和
CV:松岡禎丞
ラーメンズのメンバー。中州の西通りにある『Adams』という名のホステスで働いているが、ホステスは副業で本業はスリ師。
佐伯
CV:平川大輔
七三分けで眼鏡をかけている佐伯美容整形クリニックの院長。相手が年上だろうと年下だろうと敬語で話し、見た目も性格も真面目で温和そうで、物腰も柔らかい。だが、裏では「死体屋」という仕事をしている。
重松
CV:浜田賢二
裏社会に精通したベテラン刑事。法では裁きにくい事件を担当することが多く、殺し屋とも懇意にしてる。
剛田 源造
CV:廣田行生
『源ちゃん』というラーメン屋(屋台)の大将。
ラーメンズの監督で、業界でも有名な殺し屋の仲介屋でもる。かつてはコナオトシ級(最高級)の殺し屋「G.G」であり、ある時山笠でぎっくり腰になり引退。 「G.G]の由来は老け顔で仲間から「ジジイ」と言われたのが転じてと、「剛田源造」のイニシャルから。
猿渡 俊助
CV:中村悠一
殺人請負会社「マーダー・インク」の元社員でありエース。馬場を敵対視している。
新田 巨也(にった なおや)
CV:松風雅也
気鋭の殺し屋コンセルタント。
猿渡の高校時代の同級生で、同じ野球部でバッテリーを組んでいた。北九州市にある「レディ・マドンナ」というバーで猿渡と再会し、コンセルタントとしてまたタッグを組むことになった。
余談
福岡市のイメージを破壊・悪化しかねない内容故に、本作品のアニメを手掛ける会社のひとつであるワーナー・ブラザーズ日本法人の川瀬浩平プロデューサーは、福岡市を訪れた際、福岡フィルムコミッションや作中でネタにした企業に頭を下げにいったのだが、怒りを買って追い出されるのを覚悟した所、意外に受け入れてもらって安心したそうである。なかには「うちは修羅の国ですから、アハハ・・・・・・」という自虐コメントを返されたこともあったとか。もちろん、「福岡の街は安全ですので」という主旨のフォローも怠りなくしているので念のため。
関連タグ
ライトノベル コミカライズ メディアワークス文庫 デュラララ!!
ラーメン大好き小泉さん:ラーメンとタイトルの付く放送時期が同じ作品つながり。ただしこちらは平和な飯テロアニメ。