以下、ネタバレ注意!
概要
『キン肉星王位争奪編』に登場した「超人ハンター」ことジ・オメガマン(本名:オメガマン・ディクシア)…と見せかけて、実はその双子の兄。遠く1万6千光年の宇宙のかなた「オメガ・ケンタウルス星団」出身で、オメガ一族の現当主。
笑い声は弟と同じく、「フォーフォフォ」。
『完璧超人始祖編』に続く新シリーズで初登場。
魔王サタンの指示で、前シリーズにて登場した“完璧超人始祖”の一人サイコマンの遺産を奪取すべく、自身を含む6人の超人(オメガ・ケンタウリの六鎗客)と共に、彼の研究室があるとされるサグラダ・ファミリアに襲来。新たな危機に備えかの地を守衛していた正義超人たちと対峙する。
サグラダ・ファミリアでの5試合が終了後、突如現れた4人の「元・キン肉星王位継承者候補」と対峙し、
第二戦で日本の安土城跡でキン肉マンスーパーフェニックスと対決する。その際にリングの下に埋まっていた安土城を蘇らせた。
人物像
その風貌は弟であるオメガマン・ディクシアによく似ており、初めて姿が明かされた際は、彼を知るハラボテ・マッスルやウルフマンを驚かせた。ただし、実際に見比べてみると弟よりも仮面の目つきが鋭く、背中の掌も左手になっているなど大きく異なる特徴を持つ。なお、彼の名前である「アリステラ(αριστερά)」とはギリシャ語で「左」を意味する。対して弟の「ディクシア(δεξιά)」は「右」。
性格は例に漏れず残虐・残忍であり、同時に一族の長たる気品と器量を持ち合わせた人物。自身に挑もうとした若手正義超人を「ダニ」呼ばわりし、不可解な技により相手の肉体をバラバラに破壊して殺害した。
其の一方で敗れたカナディアンマンを「雑魚にしては良くやった方か」と評したり、己が命令に背き、カレクックの意地を尊重して試合に幕を引いたマリキータマンを「あの状況ならオレでもそうした」と許し、挙句ウルフマンの前に敗北しそうなルナイトを叱咤激励。そして彼が敗れ、ウルフマンの救いの手を拒絶して死を選んだことには、友情パワーをものにしながら敗北し、情報を伝える事無く「死んだ恥の上塗りの大バカ者」と評したが、友情パワーがオメガの民でも使えることを実践した事は手柄と認め、彼等の悲願成就をもってルナイトの弔いとすると述べている。
また弟の功績も認めており、かつて弟を破ったキン肉マンに興味を持っているなど兄弟の情も持ち合わせている。
とはいえ「敵討ちなどという理念は持ち合わせちゃいない」「いい兄ではない」と自称するように復讐心を抱いてるわけではないようだ。
オメガ・ケンタウリの六鎗客
オメガマン・アリステラが引き連れた5人の仲間達。
当初はアリステラ共々全身をフード付きローブで覆い隠していたが、212話で脱ぎ捨て、正体を披露した。
なお「六鎗客」におけるアリステラのポジションは現時点において不明瞭である。
彼を含んでの「六槍客」なのか、あるいは隠し玉たる最後の1人が存在するという見方もされている。事実、その場に駆け付けた正義超人5名との対戦に自らは参加せず、他の5人をあてがい戦わせる、友情パワーを引き出すため戦いを長引かせようと命令するなど、襲来した6人の中ではリーダー格ともおもえる言動がみられる。
しかし、主従関係ではないとのことで六鎗客とアリステラは対等に話しており、仕切られる事には不満の声も出た。
余談
上記にあるように容姿は弟と全体的に似ていながらも違いが多い(特に背中の手など)。この点について正体が明かされる前に気付いた読者も少なくないが、気付いていながらデザインのリファインや「だってゆでだから」とスルーした読者も多かった。
頭部に手がついているデザインなのは弟と同じなのだが、彼がセリフを決めている瞬間に後ろに六鎗客(特にギヤマスター)がうまい具合に立っていることが多く、「せっかくアリステラが決めようとしているのに、六鎗客がアリステラの頭部を抑えて止めようとしているように見える」と一部でネタにされている。
なお弟であるオメガマン・ディクシアは異常なほど超人強度が高く、作中ではっきりと「超人閻魔の手下の完璧超人」と断言されているが、アリステラの方が完璧超人なのかは今の所不明。