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概要
メディアミックス作品「けものフレンズ」に登場する「アライグマ」(通称:アライさん)が、虐待・虐殺を始めとした様々な悲惨な目に遭っている作品に付けられるタグ。
虐待だけに留まらず、制裁(事例①)や事故といったものの作品にもこのタグが付けられる。
要するにアライさんの「死」やアライさんへの「暴行」を扱う作品に付けられるのが好ましいタグであり、そのような表現に耐性の無い人が閲覧を避けられる様にするべきである。
また、原作とは異なる設定で表現された作品もネット上では散見される。(事例②)
事例①「制裁」
アニメで明後日の方向に突っ走ったアライさんの行動への制裁表現としてのアラ虐。
かばんちゃんに暴力を振るった事に対する制裁の場合が多く、制裁を下すのは殆どの場合、かばんちゃんの相棒のサーバルちゃん。
ちなみにかばんちゃんへの暴力を始めとしたアライさんの一連のやらかしは、事例②の表現者を含めた多くのアラ虐ユーザーの原動力でもある。
尤も、オーロックスとアラビアオリックスも勘違いからアライさん同様かばんちゃん(とサーバルちゃん)に(こちらは突然武器を向ける程度だが)暴力を振るい、ラッキービーストをフリーズさせアライさんと違い本人が謝罪しなかったと言うやらかしを行った。にも拘わらず、アライさんほど制裁を加えられるイラストが多くないので公平性に欠けている。かと言ってオーロックス、アラビアオリックスに制裁を加えるイラストも気分が晴れるものではないので微妙な所ではある。
事例②「害獣」
現実では日本において、アライグマは特定外来生物(つまり害獣)に指定されている。
日本におけるアライグマの繁殖と獣害は上記の通り人間の身勝手な行動の結果と言えるのだが……
このアライグマの境遇を利用して、
アライグマのフレンズであるアライさんも害獣として駆除する事をテーマとした作品
としてアラ虐タグが使われる事もある。
こちらのケースは更に
アライさんが現代社会のアライグマ害獣問題のあおりを受けて被害を被るパターンと、
アライグマを駆除するシチュエーションにアライグマのキャラクターであるアライさんを被せた
パターンに細別できる。
タグ自体がR-18G傾向のため前者のパターンは殆どないが、そちらの場合は
アライさんが世間の評判にショックを受けるなどの比較的軽微な被害で済むことも多い。
一方後者の場合、不快な害獣を虐待するという点に主眼が置かれており、残酷描写が満載である。
またアライさんは虐待されるアライグマの代役として描かれているだけという都合上、
登場するのはアライさんの姿をしているだけの単なる畜生アライグマ(知能や知性がない、繁殖して複数いるなど)である場合が殆ど。R-18G度合いが特に高い傾向にあるが、
一方で単なるR-18Gイラストに留まり、事例①で前述したような制裁の意味合いが
最も薄い(そもそも原作と設定的なつながりがないので)のもこのパターンである。
更に前者と後者を複合したパターンもある。
作品の都合上フレンズがジャパリパークを離れて現代社会で生活している設定であり、アライさん以外のフレンズは人権を得て人並の生活を送り、少なくとも害獣指定はされていない。この時点で既に原作の設定との矛盾が生じているが、作者がそれぞれこの矛盾と向き合い、どう捌いていくかを考え、そこから独自の設定と味が生まれている。
どうあれこの設定でのアライさんは害獣としての側面を押し出され、アニメのアライさんをベースとしながら極端に自己中心的で傲慢、非常に憎たらしく救いようのない存在として描かれている事がほとんど。
余談
アライグマが日本に連れて来られ、害獣として駆除される様は悲劇的だと捉えられがちだが、
原産地の北アメリカでは日本以上に過激な方法で駆除されている(原産地なので害獣指定はされていないが、個体数と被害件数が日本と比較して圧倒的に多いため)。
ぶっちゃけ元々害獣同然として駆除されていた動物の生息地を、何も知らない日本人が自分勝手な理由で広げて数が増えたので害獣指定・駆除対象にしたという話に過ぎないのである。
別に悲劇でも可哀想でも何でもなく、生息範囲が広がった結果どうなったかと言うと
そのどちらの末路を辿るかくらいの違いしかない。
最後に
前述にも書いてある通り、アラ虐の発端は「アライさんが冤罪でかばんちゃんに攻撃したもの」であるが、そもそもオーロックスとアラビアオリックスもアライさんと似たようなやらかしをしているので、アライさん一人だけを槍玉に挙げるのは間違いである。
外部サイト
また、twitterやニコニコ動画でも、関連作品が存在している。