この項目は非常に不快になる可能性のある内容を解説します。
また、アライさんというキャラクターに対してのイメージを損ねる可能性もあります。
そのようなものが苦手な方はブラウザバックを推奨します。
概要
メディアミックス作品「けものフレンズ」に登場する「アライグマ」(通称:アライさん)が悲惨な目に遭っている作品のタグ。
キャラクターを貶めて虐待する、いわゆる虐厨ジャンルに属する作品に付けられるタグ。特に虐待・虐殺といった凄惨なものを指すが、それだけに留まらず、制裁や事故、場合によってはアライさんが痛い目を見るギャグ展開の作品にもこのタグが付けられる事がある。
第三者が作品にタグを付けられる仕様上、タグが付けられる基準も第三者の主観によってまちまちだが、
作品を投稿する際にアライさんの「死」やアライさんへの「暴行」を扱う作品であるならばなるべく付けることを推奨されるタグであり作者の意図が何であれヘイト創作に見做されうる可能性を留意すべきである。
これを付ける事でそのような表現に耐性の無い人や、アライさんがちょっとでも悲惨な目に遭うのを見たくないという人が閲覧を避けられる様にするべきである。
起源
アニメで一話から延々と明後日の方向に突っ走り一方的な泥棒認定や周囲の意見を受け入れず暴力に至ったアライさんの一連のやらかしを通じ、
アライさんはけものフレンズの作中で唯一、誰の為でもなく私利私欲を満たす為だけに行動し場を引っ掻き回したキャラクターであると一部視聴者から解釈された。
その一部視聴者達が立ち上げた『アライさんアンチスレ』がアラ虐の起源であり語源である。
その為アニメ放送時はアライさんのこれらのやらかしに対しての制裁としての作品が多かった。
スレ内ではアニメを通じて(かなり批判的だが)アライさんというキャラクターの考察がされており、
アラ虐作品の多くははこれに従ったキャラクターの解釈で作られる事が多い。
アライグマ(動物)との関係性
現実では日本において、アライグマは特定外来生物(つまり害獣)に指定されている。
検索エンジンで「アライグマ」と入れると変換予想に「対策」「被害」「撃退法」のどれかが少なからず載ってくる程度にはアライグマは害獣という認識が確かにある。
主に農作物に被害を及ぼし、人家を荒らし、建造物を糞害で汚し、人や家畜・ペットを襲うこともあり、また繁殖して日本に定着して生態系を荒らしていることが問題点になっている。
この事実とアラ虐は切っても切り離せないものであり、多くのアラ虐作品がこの話題に触れるものである。
・アライグマが害獣であり、多くの被害を出しているという事実
・けものフレンズという作品の作風とコンセプトである『動物の習性を再現したキャラクターの物語』
この二つがアラ虐という作品においてかなり重要な要素になっている。
また従来の虐厨ジャンルではしばしば対象のキャラクターに「弱くて簡単に虐待できる」「多産で何匹でもいる」「盗みを働いたり不潔で有害(なので駆除や制裁の対象にしやすい)」という虐待に都合がよくなる設定をつけるのだが、アライさんの場合は現実のアライグマが「多産」で「盗むし不衛生で有害」の二要素を持っているため、虐待との親和性が高かった点も、ジャンル化した要因に考えられる。
作風
軽めのものではギャグ表現、キャラいじりの一環としてアライさんが悲惨な目に遭う作品も多くある。
害獣問題に言及しないものや、現代社会でのアライグマの扱いを知りショックを受ける程度のものなど、少々ブラック気味のギャグマンガなどで見られる程度の穏当な作品などである。
アラ虐と特に言及される、ジャンルとして扱われた際に主流となる作品は、多くが
アライさんのやらかしは害獣としての本性の発露の結果であると解釈される作品である。
その為アライさんもまたアライグマと同様に(もしくはそれ以上に)迷惑な存在であり、
害獣に相応しい行動を取る自己中心的で傲慢、非常に憎たらしく救いようのない存在として描かれている。
本当は怖いけものフレンズやツライさんに通じる所もあり、アライグマの獣害(畑荒らしや糞害等)をアライさんが実行する、
もしくはフレンズの力や人間の特性までも利用してそれ以上の被害を出した結果、制裁されるというパターンが殆ど。
ヘイト創作の側面が強くでやすく、制裁の結果アライさんが惨たらしい(R-18G作品的な)最後を遂げるシーンを望む声も上がる事がある。
現代パロディが主流であり、作品の都合上フレンズがジャパリパークを離れて現代社会で生活している設定が多く、アライさん以外のフレンズは人権を得て人並の生活を送り、少なくとも害獣指定はされていない。
注意と問題
上記の通り、アラ虐界隈はアライさんに対して非常に批判的な側面が強いため
これらの作品の愛好者は住み分けの徹底と行き過ぎた行動の我慢が必要であると筆者は考える。
タグに関してもアラ虐タグは入れても原作及びキャラクターのタグは使わないようにして、R-18Gタグを使用したり、閲覧注意設定を使用する等、ゾーニングを徹底すべきだろう。
また同じアラ虐タグの作品でも何を感じて何を欲して作っているかは人それぞれである。
作風に興味を持った人もいれば、アライさんが嫌いな人もいるし、第三者によって知らない内にタグを付けられた人もいる。
その為それぞれが何を描きたくてアラ虐作品を作り上げたかはそれぞれの事情や欲求があり、それらが我々読み手受け手側の欲求と一致するかはまた別の話である。
害獣の生き様を描きたい人に害獣の死に様を描くよう強制するのは、応援や正しい評価のあり方とは言い難いだろう。
余談
アライグマが日本に連れて来られ、害獣として駆除される様は悲劇的だと捉えられがちだが、
原産地の北アメリカでは日本以上に過激な方法で駆除されている(原産地なので害獣指定はされていないが、個体数と被害件数が日本と比較して圧倒的に多いため)。
元々害獣同然として駆除されていた動物の生息地を、何も知らない日本人が自分勝手な理由で広げて数が増えたので害獣指定・駆除対象にしたという話に過ぎないのである。
アライグマからしてみれば、生息範囲が広がった結果どうなったかと言うと
どう駆除されるかという違いしかないだろう。
余談2
そもそもの起源となったアライさんのやらかしに対して「他のフレンズと違い謝罪したのに」と言及される事も多い。
だが最終回見逃し上映会昼公演の際にアニメけものフレンズの監督であるたつき監督から以下のコメントが出ている。
「『ごめんなさいなのだ』は立てすぎたかも」と。
外部サイト
また、twitterやニコニコ動画でも、関連作品が存在している。