「次は、誰を殺そうか、アサミ……」
データ
- 身長:1.75~1.8m
- 体重:75kg
- 別名:殺戮宇宙人
- 出身地:不明
- 演:黒田勇樹(アガタ・キョウスケ) 五藤圭子、原武昭彦(過去に出現したヒュプナス)
概要
EPISODE.7「BLOOD MESSAGE」に登場。
強い殺戮本能を持つエイリアンで、何者かによって人間の殺戮を目的として送り込まれた。
普段はエイリアンとしての記憶を消され、地球人とまったく同じ生活をしているが、極度の肉体的苦痛を感じることで本性が覚醒する。それでも最初の方だけは人間の心は残っているが、最終的には殺戮本能が暴走し、無関係な人間すら無差別に虐殺する殺戮兵器と化す。そのため劇中では街にばらまかれた地雷と評された。
武器は腕の鋭い爪で、一撃で人間を切り裂いて殺害する。力も強く、顔を引っ掻かれた場合は被害者の眼窩から眼球が飛び出てしまうほど。
過去に2体が出現し、うち1体をDEUSが捕獲したことにより正体が発覚した。(ただし、何人が送り込まれているのかは明かされていない)
雷雨の夜に出現する「赤いコートの殺人鬼」として登場。
犠牲となった5人はとある麻薬密売グループの売人達であり、ジンたちがグループを調査する内に、取引現場を目撃したことで売人に襲われたアガタ・キョウスケ、アサミ夫婦が捜査線上に浮上。売人に殺害されたアサミがヒュプナスで、自分を殺した売人たちに復讐しているのかと思われていた
そしてついに密売グループのリーダーであるサメオを殺害しようとするアサミをジンとケイが攻撃しようとするが、そこにキョウスケが現れ、2人で共に暮らしていきたかった事、サメオたちはその幸せを奪った化け物だと叫ぶが、実はサメオたちに殺されたのは、アサミではなくキョウスケである。
その時にヒュプナスとして覚醒し、密売グループの一人を殺害。そのまま逃げだしたサメオたちを殺そうとしたが、アサミの静止の声を聴き人間としての心を一瞬だけ取り戻した。だがすぐに本性が覚醒し、アサミを殺してしまったのである。
だが愛するアサミを殺したという現実を受け入れられずにキョウスケは自らの記憶を改変し、妄想の中のアサミとまるで何事もなかったかのように暮らし続けていた。
赤いコートを着たアサミもキョウスケの妄想で、キョウスケ本人がアサミのふりをして赤いコートを着て殺人を繰り返していたのである。
とうとう彼は人間としての心を失って、攻撃してきたサメオを殺害。遂に復讐を成し遂げたがこれ以上彼の手を血で汚さないようにと変身したSEVENXと対戦。アイスラッガーを顔面に直撃し、エメリウム光線を受け消滅した。
後に5人目の被害者が残したダイイング・メッセージはキョウスケが描いたもので、その意味は自分と似たような境遇の主人公が登場するスリラー映画のタイトルだったことが解った。
名前の由来はギリシャ神話の眠りの神ヒュプノスだが、やってる事はどう見てもタナトス寄りである。
劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!
ムルナウの配下として再登場。
映像作品への登場は実に10年ぶりとなる。
ムルナウはよく殺戮本能があるコイツを配下にできたな…。
劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!
宇宙人街の住人の1人として登場。リクやライハたちと乱闘騒ぎを起こした。
余談
- スーツはウルトラマンメビウスのサーペント星人の改造。撮影終了後に頭部と胴体が切り離され、頭部は上記の『オーブ』劇場版への登場時にそのまま使用され、胴体は『ウルトラマンジード』の劇中劇『爆裂戦記ドンシャイン』に登場する怪人サタンゾーグへと流用された。
- 鳴き声はデストロイアの流用。
- 劇中キョウスケがアサミと出会った映画館(実際は逆だった)に書いてあった「明日を捜せ!」と「勇気ある戦い」は本家ウルトラセブンのサブタイトルから。
- 同話には密売グループのサメオ役として魔法戦隊マジレンジャーでアニキことマジグリーン役の伊藤友樹氏が出演している。何気にウルトラシリーズに東映特撮で有名なニーサンとアニキが共演した瞬間となった。