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グリモワールオブマリサの編集履歴

2018-09-04 13:42:56 バージョン

グリモワールオブマリサ

ぐりもわーるおぶまりさ

『東方Project』の書籍作品。2009年7月27日発売。

ルールの無い世界では弾幕はナンセンスである

(本書冒頭より)


東方Projectの公式関連書籍。正式名称は『The Grimoire of Marisa』。

pixiv上のタグとしてはカタカナ表記であるこちらが多く使用されている。


東方キャラである霧雨魔理沙による独自研究という体裁で、東方紅魔郷~東方地霊殿までの登場キャラが使うスペルカードを紹介している。ただし、攻略本ではなく、また取り上げられていないスペカも存在する。全頁フルカラー。


概要

2009年7月に一迅社より発行された書籍。

東方Projectの登場キャラクター「霧雨魔理沙」が、同作中に存在する決闘ルール(及び掲載されているゲームシステム)である「スペルカード」について纏めた本という位置づけで、紅魔郷から地霊殿までに登場した多くのスペルカードを全頁フルカラーのスクリーンショット画像つきで解説している。紹介されているスペルカードには魔理沙が自機として登場しない文花帖のものも含まれるため、スクリーンショット画像の一部には同作品での自機である射命丸文が自機として写っているものもある。

ただし、あくまで魔理沙視点からその弾幕がどう見えるかを解説しているだけであり、攻略方法が書かれているわけではない(ZUN曰く「攻略や設定資料といった疲れる有用っぽさを出来るだけ排除しました」)。

文中でスペルカードが紹介されたキャラクター全員分ではないが、博麗霊夢魂魄妖夢を始めキャラクターとその弾幕にまつわる挿絵(守姫武士による)が20枚以上挿入されている他、巻末には執筆のためテーブルについている魔理沙が描かれている。

付録として新曲と既存曲のアレンジの計2曲とPC用の壁紙を収録したCDがついている。


執筆の動機(魔理沙)と内容の傾向

大目的は、魔理沙自身の魔法研究のためである。

かつて魔理沙は「天狗の手帳」(世間の出来事を記録したもの)を見たことがあり、そこには魔理沙にとっての「日常」が、天狗らしい鋭い観察眼で魔理沙とは異なる視点から記述されていた。

その事を回想しつつ、日常のありふれたものを記述することで新たな発見があるのではと考えた魔理沙は、自身にとって「今まで見てきたどうでもいい出来事」であった「スペルカード」をまとめることにした。

これが、「グリモワールオブマリサ」執筆の動機である。


自身のための研究資料ということもあって、序文やコメント(後述)などの本文、魔理沙によるあとがきには魔理沙の人となりや彼女の視点などがストレートに表現されている。

さらに、序文には魔理沙の魔法に対するまっすぐで真摯な決意が表明されている部分もある。

またこの書はアリス・マーガトロイドが執筆している魔法書をまねたわけではないともしており、同じ魔法使いとしてアリスを意識している心情が、ここでも描かれている。


なお、この研究資料が自身にとって有益にならなかった場合、「仰々しい名前」をつけた上で図書館に売りつけようと画策している。魔法使いパチュリー・ノーレッジが住まう紅魔館の図書館かどうかの明記はない。


魔理沙のコメント

スペカごとにコメントが付記されているが、上記の通り魔理沙の主観に基づき書かれている。

さらに、スペカの見た目などを解説すると同時に自分に真似できそうかどうかも考察しており(「参考度」という評価欄が大半のスペカに付けられている)、今までゲーム内で魔理沙が様々なキャラクターの弾幕をパクった弾幕を使っていたことを公式で暗に仄めかしている。

また、魔理沙の独自の観点から以下のようにスペカを分類している(ただし、全てをきっちり分類しているわけではない)。


分類名概要
演劇タイプ攻撃することよりも人に見せることに重点を置いたスペカ。分類条件としては主に攻撃相手がおらず一人の状態でも成立すること。(例:夢想天生パーフェクトフリーズなど)
演劇タイプ以外下記分類は全て演劇タイプ以外の分類である。
奴隷タイプ自分以外の何かに攻撃させるタイプ(自らの分身も含まれる模様)。この種のスペカについては「楽そう」という理由で魔理沙が研究中。妖精大戦争ではその実験作らしきスペカを披露している。(例:フォーオブアカインドゾンビフェアリー など)
ストレスタイプ相手の自由度を大きく下げるタイプ。さらに視覚型、移動型、複合型などに細分されるらしい。(例:夜雀の歌(視覚型)、手長足長さま(移動型)、生命遊戯-ライフゲーム-(複合型)、ポイズンブレス(神経毒型)など)
バグタイプ様々な色の弾幕をばら撒くタイプ。魔理沙がいうには弱い者が使うことが多いらしい(ただし、強い設定のキャラが使う場合もある)。(例:極彩颱風金閣寺の一枚天井 など)
ドーピングタイプ自らの能力を高めて攻撃するタイプ。(例:ミッシングパープルパワー飛翔韋駄天 など)
フラクタルタイプ弾幕が一定の形を形成しているタイプ。(例:一条戻り橋芳華絢爛 など)

これ以外にも、定義が説明されてはいないが「寸止めタイプ」「道具使用タイプ」「連戦タイプ」「私自らタイプ」などの分類も見かけられる。また異なるタイプが複合しているスペカもある(例:博愛の仏蘭西人形→演劇奴隷タイプ、狐狗狸さんの契約→奴隷&ストレスタイプ など)。


書籍情報

  • 書籍名:The Grimoire of Marisa
  • 出版社:一迅社
  • 著者:ZUN
  • 発売日:2009年7月27日
  • ISBN:978-4-7580-1152-5

付録CD

PC用の壁紙データと下記の二曲が収録されている。

収録曲備考
1. 魔法使いの憂鬱ZUN書き下ろしの新曲
2. スプートニク幻夜西方project作品「秋霜玉」での4面道中曲のアレンジ版

関連タグ

東方project ZUN 霧雨魔理沙 スペルカード

The_Grimoire_of_Marisa グリマリ

対象範囲

東方紅魔郷 東方妖々夢 東方永夜抄 東方萃夢想 東方文花帖

東方風神録 東方緋想天 東方地霊殿

その他の書籍作品

東方文花帖 東方求聞史紀 東方求聞口授

東方香霖堂 東方三月精 東方儚月抄 東方茨歌仙 東方鈴奈庵

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