概要
体は牛か羊で、曲がった角、虎の牙、人の爪、人の顔などを持つ。
饕餮の「饕」は財産を貪る、「餮」は食物を貪るを意味する。
それらの意から転じて、「魔を喰らう」という考えが生まれ、後に魔除けの意味を持つようになった。
四凶の一つとされている。
殷の青銅器の獣面を「饕餮文」と呼び、その姿をあらわしているといわれていた。しかし、実際の関連性は不明で、現在は「獣面文」と呼ばれている。
アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『幻獣辞典』では、二つの身体に一つの頭を持つと描写されており、影響を受けた作品もある。
関連作品
- 小説『十二国記』に登場する妖魔。
- ゲーム『女神転生』シリーズの悪魔および他ゲームに登場するモンスター。→トウテツを参照
- ゲーム『第2次スーパーロボット大戦OG』に登場する超機人。→饕餮王を参照。
- 諸星大二郎の漫画『孔子暗黒伝』や『太公望伝』に登場する殷の青銅器のような怪物。
- 山田正紀のSF小説『螺旋の月 宝石泥棒Ⅱ』に登場する超存在。
- 巻来功士の漫画『メタルK』に登場する巨大な双頭の犬のような生体兵器。
- 映画『グレートウォール』に登場するモンスター。グレートウォールモンスターイラコンが開催された。
十二国記の饕餮
その姿は幾通りにも変化し、稀少さから伝説とさえ言われている。
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