マックス(SSSS.GRIDMAN)
まっくす
「響裕太、これからも共に戦おう」
CV:小西克幸
人物像
顔の下半分を覆う金属製のマスクを付けた黒服の巨漢。一人称は「私」。
グリッドマンの仲間である「新世紀中学生」の一人だが、恐竜の口のようなゴツいマスクとそれ越しでもわかる厳つい形相も相まって、サムライ・キャリバーに勝るとも劣らない剣呑な見た目をしている(OPでも二人一緒に括られたカットがあり、一見とてもヒーローサイドには見えない)。
どんな時でも常にマスクを着用したままであり、会話をする際にはマスクが動く演出がとられている。また、第4話ではマスクをつけたままトーストを食べるシーンがあるが、どういった仕組みなのかは不明。
飲み物を飲むシーンではマスクの中心辺りでカップを傾けているため、その辺りに隙間があるようだ。
だがそんな恐ろしげな見た目に反して性格は常に冷静で落ち着き払ったものであり、曲者揃いの新世紀中学生達の中でも(今のところは)一番まとも。判断力や統率力にも優れており、率先して他の3人を束ねるリーダー格と言える人物である。第5話でジャンクを購入する際その代金を出し合った際には、一番金を出していた(というよりもほとんど彼が出しており、他の3人の金額を合わせても1割にも満たなかった)。
他人の心の機微に配慮する姿勢も見せており、響裕太が宝多六花に好意を抱いていることを見抜いた際には、その恋路を「まどろっこしい」と言いつつ見守っている。
ボイスドラマ第5.5回で誰がジャンクを引き取るのかという話題では「他の家具と色が合わない」という理由で断っており、ボラーからは「なに繊細な生活してんだよ……」とツッコまれるなど、意外な拘りがあるようだ。また、タバコも嫌いらしく、食事に行った際に席を「禁煙席」にすることを念を押して指示している。
彼もまたサムライ・キャリバーと同じくアシストウェポンの人間態で、グリッドマンを支援するため、ボラー、ヴィットと共に宝多家に赴いた。
戦闘においては、状況次第ではあるものの「私が行こう」と率先してグリッドマンの援護を行う。全員での出動でデータ干渉が発生し不具合を引き起こした際に「一番強い一人だけを出撃させる」という方針を取った時に彼が代表して出撃したため、自薦か他薦かは不明だが4人の中では一番強いらしい(他のメンツの性格を考えると単に面倒臭いからマックスに押し付けた、という可能性もなくはない)。
バトルトラクトマックス
「アクセスコード、バトルトラクトマックス!」
後部に2門の大口径砲「タンカーキャノン」を備えた自走砲。
原典における「ゴッドタンク」に当たると思われるが、車高が低めの履帯式戦車だったゴッドタンクと違ってこちらは装輪式のトレーラー風の装甲車両型をしている。
戦闘時にはタンカーキャノンによる火力支援の他にグリッドマン自身と合体してマックスグリッドマンへと強化させる。
余談
スーツに付いている飾りや厳ついマスクなどのデザインが、実写TFシリーズに登場したダイノボットの内の一体、グリムロックの、それぞれ胸の模様とマスクの形状に酷似しており、元ネタと思われる。OPでは劇中にてグリムロックが使用した腕の鉄球に酷似した武器を所持しているのも確認でき、第6回で実際に使用している。
但し性格の方は上記の通り、融通が利かない暴れ者のグリムロックとは正反対であり、どちらかと言えば過去に小西氏が演じたスーパーリンクのグランドコンボイに近い。
4人の中では1番強いという所や5話で1番ジャンクの代金を出していた場面は特撮版での初登場話の
・「ジャンクのパワーアップの為に直人達3人がお金を出し合う」
・「その結果、パワーアップした時が初陣」
という所が元ネタとなっていると思われる(その時に他の3人のスペックも上がっていると思われるがマックスはパワーアップ後が初陣となっている)。
本作のアシストウェポンの人間態の名前は基本的に海外版グリッドマンにおけるそれぞれの名称から来ているとされるが、彼のみ全く新しい名前が設定されており、海外版ゴッドタンクの名称である「トラクト」は兵器形態の方に付けられており、大砲の名称は海外版のトラクトのパイロットかつ一平ポジションの人物が由来とされている。
また兵器形態時の形状は円谷恐竜三部作に登場する地上メカ、特に第一作目のボーンフリー号を彷彿とさせる。
また小西氏は円谷作品ではビースト・ザ・ワンとギルバリス、他の特撮作品ならヒーローのゴセイナイトを演じた事があり、特に後者は性格が冷静で大型地上メカに変身するなど共通点がある。
なお、『SSSS.GRIDMAN』の公式PV第2弾では小西克幸氏の声で「グリッドマンを倒せなくなるぞ」というセリフが登場する。声色的にはマックスであると思われるが、味方サイドである彼のセリフとしてはなかなか意味深なものとなっている。もっともこのPVのセリフ群は予想外の場面で使われたり、モブキャラのセリフだったりとセリフだけでは判断できないものばかりであるため、ミスリードとまではいかなくとも、意外な部分で出るセリフだとは予想されていた。
そして、第6回「接・触」にて裕太を狙ってきたアンチに対してのマックスのセリフだと明らかになった(マックスが味方サイドでこのセリフを喋る場合、グリッドマンに執着のあるアンチに対してのセリフであるという予想の声も少なくはなかったが、それが事実上正解だったことになる)。