「響裕太、これからも共に戦おう」
「全員で行くぞ!」
CV:小西克幸
人物像
顔の下半分を覆う金属製のマスクを付けた黒服の巨漢。一人称は「私」。身長200㎝、体重111㎏。
彼もまたサムライ・キャリバーと同じくアシストウェポンの人間態で、グリッドマンを支援するため、ボラー、ヴィットと共に宝多家に赴いた。
恐竜の口のようなゴツいマスクとそれ越しでもわかる厳つい形相も相まって、サムライ・キャリバーに勝るとも劣らない剣呑な見た目をしている(OPでも二人一緒に括られたカットがあり、一見とてもヒーローサイドには見えない)。
どんな時でも常にマスクを着用したままであり、会話をする際にはマスクが動く演出がとられている。また、第4話ではマスクをつけたままトーストを食べるシーンがあるが、どういった仕組みなのかは不明。
飲み物を飲むシーンではマスクの中心辺りでカップを傾けているため、その辺りに隙間があるようだ。
だがそんな恐ろしげな見た目に反して、常に冷静で落ち着き払った人物であり、曲者揃いの新世紀中学生達の中でも性格面では一番まとも。判断力や統率力にも優れており、率先して他の3人を束ねるリーダー格と言える人物である。
他人の心の機微に配慮する姿勢も見せており、響裕太が宝多六花に好意を抱いていることを見抜いた際には、その恋路を「まどろっこしい」と言いつつ見守っている。気配りもでき、キャリバーの刀が扉に引っ掛からないようにさりげなくずらしてあげたりもしている。
第5回でジャンクを購入する際その代金を出し合った際には、一番金を出していた(というよりもほとんど彼が出しており、他の3人の金額を合わせても1割にも満たなかった)。
第9回ではやる事がなかったのか、いつも着てるスーツを脱ぎ、エプロンを付けて皿を拭いて店の手伝いをしていたが、その姿は完全にオカンそのもので、ファンから“ママックスさん”というあだ名をつけられることとなった。
ボイスドラマ第5.5回で誰がジャンクを引き取るのかという話題では「他の家具と色が合わない」という理由で断っており、ボラーからは「なに繊細な生活してんだよ……」とツッコまれるなど、意外な拘りがあるようだ。また、タバコも嫌いらしく、食事に行った際に席を「禁煙席」にすることを念を押して指示している。『超全集』によるとガーデニングが趣味とのこと。
前述の行動も含めて単独でグリッドマン同盟の誰かを護衛をする場合、マックスは裕太担当で落ち着いている模様。
また、第7回で裕太が怪獣少女の事を皆に話しても信じてもらえなかった時は、その少女を自分も目撃した件も含めて証人として裕太を援護している。
戦闘においては、状況次第ではあるものの「私が行こう」と率先してグリッドマンの援護を行う。
「一番強い一人だけを出撃させる」という方針を取った時に彼が代表して出撃したため、自薦か他薦かは不明だが4人の中では一番強いらしい(他のメンツの性格を考えると単に面倒臭いからマックスに押し付けた、という可能性もなくはない)。
生身の戦闘もこなすことができ、アンチ(人間態)の急襲から裕太を護るべく交戦した際はOPでもチラッと見られる鋭いスパイクの生えたやたら物々しいガントレット「ドラゴントゥーススパイク」で武装している。
『グリッドマンユニバース』では髪を切りそろえている。
余談
スーツに付いている飾りや厳ついマスクなどのデザインが、実写TFシリーズに登場したダイノボットの内の一体、グリムロックの、それぞれ胸の模様とマスクの形状に酷似しており、元ネタと思われる。OPでは劇中にてグリムロックが使用した腕の鉄球に酷似した武器を所持しているのも確認でき、第6回で実際に使用している。
但し性格の方は上記の通り、融通が利かない暴れ者のグリムロックとは正反対であり、どちらかと言えば過去に小西氏が演じたスーパーリンクのグランドコンボイに近い。
4人の中では1番強いという所や5話で1番ジャンクの代金を出していた場面は特撮版での初登場話の
- 「ジャンクのパワーアップの為に直人達3人がお金を出し合う」
- 「その結果、パワーアップした時が初陣」
という所が元ネタとなっていると思われる(その時に他の3人のスペックも上がっていると思われるがマックスはパワーアップ後が初陣となっている)。
本作のアシストウェポンの人間態の名前は基本的に海外版グリッドマンにおけるそれぞれの名称から来ているとされるが、彼のみ全く新しい名前が設定されており、海外版ゴッドタンクの名称である「トラクト」は兵器形態の方に付けられている。大砲の名称は海外版のトラクトのパイロットかつ一平ポジションの人物が由来とされている。
また兵器形態時の形状は円谷恐竜三部作に登場する地上メカ、特に第一作目のボーンフリー号を彷彿とさせる。
また小西氏は円谷作品ではビースト・ザ・ワンとギルバリス、他の特撮作品ならヒーローのゴセイナイトを演じた事があり、特に後者は性格が冷静で大型地上メカに変身するなど共通点がある。
なお、『SSSS.GRIDMAN』の公式PV第2弾では小西克幸氏の声で「グリッドマンを倒せなくなるぞ」というセリフが登場する。声色的にはマックスであると思われるが、味方サイドである彼のセリフとしては意味深なものである。もっともこのPVのセリフ群は予想外の場面で使われたり、モブキャラのセリフだったりとセリフだけでは判断できないものばかりであるため、ミスリードとまではいかなくとも、意外な部分で出るセリフだとは予想されていた。
そして、第6回「接・触」にて裕太を狙ってきたアンチに対してのマックスのセリフだと明らかになった(マックスが味方サイドでこのセリフを喋る場合、グリッドマンに執着のあるアンチへのセリフであるという予想の声も少なくはなく、それが正解だったことになる)。
また、護衛含めて裕太との絡みが多いのは、裕太はグリッドマン同盟、マックスは新世紀中学生のメイン格という共通点だけでなく、裕太の裏モチーフと言われているクリフジャンパーとマックスの裏モチーフと言われているグリムロックがG1シリーズ(所謂第1作)では両者共に喜多川拓郎氏が演じており、その共通点が組み合わせの元ネタと考えられている。
関連タグ
はっす:同じ作品のマスク絶対外さないガール
ドロロ兵長 ゴブリンスレイヤー:同じくマスクを着けたまま飲食しているキャラクター
オニジャ:後作に登場するチームのメンバーの一人で、リーダー格に値する人物つながり(※ただしこちらは敵サイド)。特に同作のボイスドラマ第5.5回では、メンバーの中で彼が一番お金を出して支払っているという共通点も発覚した。