概要
ハーフ・ジーニー(半魔人)の少女・シャンティがアラビア風の世界・シークインランドを冒険する横スクロールアクションゲーム。
海外発で、日本では長い間未発売だった。
『悪魔城ドラキュラ』や『メトロイド』を髣髴とさせる王道の探索型アクションだが、主人公や敵ボスがアメコミ風でありながら日本のアニメやマンガの影響を受けたデザインであり、美少女が多数登場することから根強いキャラクター人気が存在する。
美麗なグラフィックにエキゾチックなBGM、完成度の高いアクションも好評。
登場人物
シャンティ
(CV:ミーガン・グレイサー(RR)、クリスティーナ・ヴィー(TPC,HGH))
主人公。シークインランドの島・スカットルタウンに住むハーフ・ジーニーの少女。
正義感が強く、街のガーディアンとして活躍している。
トレードマークは紫のポニーテールで、振り回して攻撃できる。
特技はベリーダンス。踊ることで様々な生き物に変身する能力を持つ。
3作目では、2作目の戦いでジーニーの能力を喪失し、人間の女の子になっている。
魔法や変身能力が使えないため、リスキィの海賊アイテムを駆使して冒険する。
ボロの特訓のお陰で生身でも結構戦える位に強くなっている。
4作目ではラスボスとしても登場する。
なお、日本語表記は「シャンティ」だが、発音は「シャンテー」に近い。
変身能力
1・2・4作目におけるシャンティの得意技。
ベリーダンス中にコマンドを入力することで、それぞれの動物に変身できる。
3作目ではジーニーとしての能力を失っているため、使えない。
- サル…壁に張り付いてのジャンプができる。強化されると攻撃ができる。
- ゾウ…突進や踏みつけで攻撃できるほか、通常では壊せないブロックを壊すことができる。
- ハーピー…空を飛ぶことができる。
- クモ…背景の金網につかまることができる。4作目では糸を出したり天井を移動できる。
- 人魚…泳ぐことができる。
- ヤドカリ…殻にこもって防御できる。
- ティンカーバット…1作目で登場。サル・ゾウ・クモの能力を併せ持つ。
リスキィ・ブーツ
シャンティの長年のライバルで、事あるごとにシャンティの冒険に立ちはだかる。
1作目と2作目ではラスボスを務めた。
もとはパイレーツマスターの部下だったが、給料未払いを理由に離脱した。
3作目では、復活したパイレーツマスターに立ち向かうべく、一時的にシャンティと共闘する。
4作目では主人公としても登場する。
ミミック
スカットルタウン在住のレリックハンター。シャンティの義理の伯父で、育ての親。
蒸気機関に造詣が深く、様々なメカを開発してはシャンティを支援する。
スカイ
スカットルタウン在住の鷹匠の女性で、シャンティの親友。
鳥や卵に関することに詳しく、相棒の鳥、レンチと共にシャンティの冒険のサポートをする。
3作目では両親が登場。父親は婚活に勤しむ娘を快く思っていない。
ボロ
スカットルタウン在住の青年で、シャンティの幼なじみ。定職はなく、様々なアルバイトを掛け持ちしている。
シャンティの冒険のサポートをするが、女性陣ばかり前線に立つために、ふてくされることも。
ロッティトップス
シャンティの友達のゾンビの女の子。
シャンティに時に情報提供をして助けてくれるが、その一方で彼女のことが大好きなあまり困らせてしまったり、脳みそを食べたいと狙ってもいる悪友のような関係。
足の速さには自信あり。アブナーとポーという名のゾンビの兄達がいる。
3作目では、ある場所に彼女に良く似た人物がいるのだが……?
市長
スカットルタウンの市長。ターバンをかぶった男性。
食べるのが大好きで、3DSの立体視で飛び出すほどの豊満な腹を持つ。
市長としてはいまいち頼りなく、3作目では食べ物につられて町を売り飛ばしてしまったことも。
その後もスカットルタウンの外れでシャンティにたびたび食べ物をたかるなど、頼りないを通り越してマダオのようになってしまっている。
しかし、シャンティら町の住民にはそれなりに支持されているようだ。
スクイッド・バロン
ワープスクイッドの親玉。シークインランドの有力者・バロンズの一角。
2作目と3作目にて前半のボスを務めており、専用のダンジョンも持つ。
ボスキャラであることに誇りを持つ一方で、所詮中ボスでしかないことにコンプレックスを抱いてもいる。
「ありふれた攻撃! 同じような動き! それがぼくのすべて!!」と開き直ることもあり、中々憎めないキャラ。
なお、「スクイッド」とはイカの意。その名に反してタコにしか見えないが、本人はイカと言い張っている上に劇中の人物は誰も突っ込んでいない。
英語圏ではタコとイカをあまり区別してこなかった文化が影響しているのかも。
ギガマーメイド
4作目で登場したボスキャラ。詳細はリンク先参照。
シリーズ
Shantae
GBCのスペックを限界まで使い尽くした美麗なグラフィックとかわいらしいキャラクターが好評だったが、発売が2002年とGBC最末期であったために本数が少なく、長らくプレミアがついていた。
現在は、北米のみ3DSのバーチャルコンソールで配信されている。
Risky's Revenge(リスキィ・ブーツの逆襲)
シリーズ2作目。レトロゲームファンの要望を受け、2010年にDSiウェアで配信された。
スマホでも配信されており、このスマホ版で初めて日本のゲーマーにも知られるようになった。
ローカライズ版は、3作目と順番が前後する形になってしまったが、2016年夏よりPS4とWiiU向けに発売。
Pirate's Curse(海賊の呪い)
シリーズ3作目。プラットフォームはニンテンドー3DSなど。
日本人イラストレーターのKOU(メイン画像のイラストを投稿した絵師)がメイングラフィックを担当したことにより、より日本の「萌え」に近いイラストになった。
シャンティがジーニーの力を失ったため、変身能力ではなく海賊のアイテムを使って冒険するなど、シリーズの中では異色作である。
3DSの立体視機能をフル活用し、立ち絵にシャドーアートのような凹凸が施されている。
そのため、立体視をONにすると女性キャラのおっぱいが飛び出す。
ローカライズはだいぶ遅れたものの、2015年11月19日にようやく3DS向けに発売された。
後に、2016年夏より、2作目と共にPS4とWiiU向けにも配信される事となる。
Half-Genie Hero(半魔人の英雄)
シリーズ4作目。プラットフォームはPS4、PSVita、WiiU。
従来のドットアートから大きく変わり、シリーズ初のHDグラフィックとなる。
キックスターターによるクラウドファンディングを募り、制作が開始された。
変身能力が復活し、キャラクターデザインも2作目以前寄りのものになっている。
クリスティーナ・ヴィーが歌う「Dance Though the Danger」が、初のボーカル入りメインテーマとなる。
関連イラスト
海外では懐ゲーとして扱われており、Pixivにも海外ユーザーによるイラストが多数投稿されている。
日本での配信が遅れていたため、当初日本人によるイラストは少なかったが、「海賊の呪い」が配信されて以降は日本人のイラストも増え始めている。