概要
CV:岩崎ひろし
砂で形成された小山のような体躯と、それより更に巨大な多層型の一本尾を待つ化け狸で、尾獣族でも屈指の巨大さを持つ。目がたいへん特徴的であり、アニメ版では、主人格が交代すると発光したり回転したりなどする。目のせいで初登場時は大蛇の怪物であると想像するファンもいた。歯列や歯茎にあたる部分は確認されていなく、全身の構成物質が同じなためか、顔面から直接繋がっている。幼少時は見事な丸っこさを持っていた。
他の尾獣達にも言えることだが、守鶴自身もその規格外のサイズはおろか鈍重そうな見た目に反して非常に素早く、例えば九尾にも遅れはとらない。
モットーは「絶対防御」。砂の相談役、チヨによって四代目風影の次男・我愛羅に封印されていたが、里を庇った我愛羅は暁のデイダラによって捕獲され、尾獣を封印術・幻龍九封尽により引き剥がされた。
特徴
性格はガマ吉曰く「ファンキー」で、好戦的である。また、明らかに過去にグレていたと思える節があるが、これは決して尾獣特有の受難だけによるものではなく、その最大の原因は別にある。九尾である。 八尾によると九尾は勝手に尾の数で尾獣の力を決めるため、一尾と九尾は狐狸そのまんまの犬猿の仲らしく、過去に戦った事もあるとか。
ちなみに身体の模様は封印術そのものであり、自身を構成する砂で拘束してそのまま封印に繋げる事が出来る。
砂隠れでは過去、我愛羅以前に2人がこの一尾の器とされたことがある(いずれも守鶴を抜かれ死亡している)。第二部終盤の守鶴自身の回想にて、その内の一人は「分福」であることが分かっている。
第二部の序盤、我愛羅も守鶴を抜かれ一度死亡したが、チヨの転生忍術により蘇生した。
なお、バージョン1・2を披露していない唯一の尾獣および肉体を直接変化させられる唯一の尾獣、明確に○遁術や(自力での)封印術を使用した唯一の尾獣でもあり、決して忍術=人間の技術を使用しない他の尾獣とは異なり、プライドを捨てたとも言えなくもない彼の苦労やひねくれ度を示唆しているのかもしれない。
呪印術と血継限界に近い性質の磁遁を同時に使用するなど器用な部分もある。
得意技は、体内で練り込んだチャクラを暴風の砲弾に変え口から噴射する「風遁・練空弾」で、忍術を積極的に使用する唯一の尾獣。練空弾も尾獣玉の代用的な意味合いがあると思われるが真偽は不明(登場当時は尾獣玉の概要などが決まってなかった可能性もある)。
物理面も強大とされ、尾によって仙術が適用されたスサノオを破壊している。
尾獣玉は四尾・孫悟空も未使用に終わっており、守鶴は変わりに練空弾を愛用する(ゲームでは我愛羅との連携で雷遁と土遁(砂遁)を練り込んだ尾獣玉とそれから派生するチャクラ波を使用していた)。アニオリの特別編のみ全員が使用。
人柱力との関係性
守鶴を体に封印された者が寝てしまうと、肉体を守鶴に乗っ取られてしまうため、それに対する恐怖から人柱力は不眠症となる。その一方で守鶴の意識を表に出さないと全能力を発揮できないため、必要な場合は「狸寝入りの術」で術者が眠らなければならない。
「木ノ葉崩し」の際に我愛羅が一度これを発動し守鶴を暴走させたが、ナルトに殴られたことで我愛羅が目覚めると、また封印状態に戻った。
なお、上記の様な点はあるものの、何だかんだで人柱力には理解があるようで、無下な扱いをされる分福に同情を示しながらも彼の器に賞賛を送ったり、我愛羅との良好なコンビネーションや相互理解を見るとひねくれる以前の性格の片鱗が見て取れる。
また、我愛羅も使用する術の数多くにこの化け狸の意匠を取り込んでおり、守鶴自体にそれほど嫌悪感は抱いておらず寧ろどこかリスペクトしている感もある(これは金銀兄弟やうちはオビト、のはらリンなどの特殊例を除き、他の全ての人柱力にも当てはまる)。
その他
キャラクター的には砂狸という珍しいカテゴリーに属する。
元ネタは「分福茶釜」に登場する狸と「守鶴」和尚だが、ヒグマを想わせるマッシブなプロポーションを考慮すると、たとえば日本の伝説生物では鬼熊などが容姿的には比較的近い。