CV:桑谷夏子
人物
『HUGっと!プリキュア』の登場人物で、野乃はな/キュアエールと野乃ことりの母親。職業人であり良き母、良き家庭人でもある。
家族構成は夫「森太郎(しんたろう)」、長女「はな」、次女「ことり」の四人構成。
はなを始めとした家族とは度々愛情表現としてハグを行っている。
メイン主人公の母親ということもあって、「育児」「お仕事」がメインテーマの一部に据えられた本作においては、すみれはそれらのテーマを象徴する一端を担っている。
第3話にて職業は記者であることが判明した。
引っ越し後に地元のタウン誌で記事を書いているので、出版社勤めではなくフリーライターだと思われる。
時折ネタ探しに近隣の観光名所などを見て回っているほか、第6話では成り行きから花屋でお仕事体験をしたはなたちの話を聞いて彼女らの体験ルポの連載を思いついた。
プリキュアの事情については知らないものの、歴代プリキュアの保護者に漏れず懐の広いところを見せ、第11話では、自分の小ささを思い知り変身もできずはぐたんを危機に遭わせてしまったはなを励まし元気づけた。
第12話でルールー・アムールから記憶操作を施され、ルールーのことを「知り合いの娘」と思い込まされてホームステイとして受け入れることになる。これはルールーがはなのことを調査するためのものだったのだが、はなやすみれの家族の一員として過ごすうちに逆にほだされているようになっていき、最終的にはアンドロイドであるルールーにヒトと同じような「心」を生み出すことになる。
第18話にて自分の罪を自覚したルールー本人から記憶操作を解除され、自分がルールーによって一種の洗脳を受けいていたこと気づいたが、娘のはながルールーの何らかの秘密を知っているのに本心から信じている様子を察したこと、そしてこれまでルールーと一緒に過ごした思い出から彼女を悪人とは思えず、あえて何もなかったようなふりをして今まで通りに振る舞い、さらにはルールーに何らかの悲しい過去があることまで察して「大抵のことはやり直せる。わたしはそう思うわ」と意味ありげなセリフで激励した上でルールーを家族として受け入れ続け、そしてあえて何も聞かないようにしている。
ルールーは自分の正体を追求されて追い出されることを覚悟で記憶操作を解除したので、このことにはひどく驚いていたが、はなは「ママなら当たり前のこと」と誇らしげではあった。
その光景は9代前の主人公の母親を見事に彷彿させるものである。
23話では転校前のはながクラス中からイジメられていた子を「みんなイジメなんて格好悪いよ」として庇ったら、代わりに自分がクラス中からイジメにあうターゲットになってしまい学校内で孤立していた過去がはな自身の回想で断片的に描かれた。最終的に不登校になる状態にまで追い詰められていたようだ。
そんな中、すみれははなが限界であることを誰よりもわかっていたため、ボロボロのはなをただ抱きしめて「もう我慢しなくてもいい、はなは間違ってない。はなの未来は無限大!」と応援をしてくれた。今の自分を可哀想として同情するのではなく、肯定し応援してくれたことははなにとってはとても大きな救いとなり、はなは自分も母のような「格好いいイケてる大人」になりたいと夢見るようになったのである。
そしてはなは転校して新たな生活を送るようになり、そして大切な友人たちと出会い、充実した日々を送れるようになった。そしてルールーもまた、はなを大きく成長させた大切な友人の一人だ。
すみれがルールーに対して言った「大抵のことはやり直せる」という言葉は、絶望に沈んでいた自分の娘が、友人たちから受けた刺激によって今のように元気に日々を送れるまでになってきた様子を間近でみてきたからでもあるのだろう。
中の人について
野乃すみれを演じる桑谷夏子氏はプリキュアシリーズ初参加。ルールー役の田村ゆかり氏とは以前同じ事務所に所属していた友人同士であり、本作におけるルールーの記憶操作は、別作品における「メインヒロインの母親とヒロインの友人」という関係性の再現という側面があった。コラボネタが投稿されている。桑谷が演じた別作品のルールーと接点のある声優としてはほまれ役の小倉唯、ビシン役の新井里美がいる。
関連タグ
桃園あゆみ:「ひとつひとつやり直していけばいいのよ」と、元敵少女構成員を娘として受け入れたピンクチームの母親繋がり。
【これより先、物語の結末に触れる内容が記載されているため 閲覧には注意されたし】
11年後
夫と共に長女の出産を見届けるために病院へ駆けつける。その際に、娘の夫と思わしき男性を急かしている。 無事に孫が生まれたため、【祖母】の続柄を得る