CV:島﨑信長
人物
『アリシゼーション』編の登場人物。アンダーワールドで目覚めたキリトが最初に会った人間。
キリトとアリスの幼馴染だったが、幼少時代のキリトの記憶は失っている。
ルーリッド村時代は刻み手を天職としており、巨木《ギガスシダー》を切り倒すために毎日斧を振るっていた。
アリスが居なくなってからは、連れていかれるアリスを助けられなかった罪悪感から、ルーリッドの村人の前では殆ど笑わなくなる。
キリトと共にギガスシダーを倒すべく奮闘し、後に見事に切り倒した事で新たな職を選ぶ権利を与えられ、人界最高の秩序執行者《整合騎士》を目指すことを選びキリトと共に村を出た。
本人に自覚はないが、剣術の才能はキリトを戦慄させるほど。SAO最高の反応速度の持ち主であるキリトをして「自分はすぐに追い抜かれるだろう。」と言わしめている。
その後、ザッカリア衛士隊に入りキリトから《アインクラッド流》を教わった。そして学院の推薦権を得て修剣学院に入学。第8位の成績で第三位の上級修剣士であるゴルゴロッソ・バルトーの傍付き練士になる。
彼の流派《バルティオ流》の手解きを受けつつ、キリトから《アインクラッド流》を指導され、進級試験では第5位となり、見事学年の錬士から12人しか選ばれない特待生である上級修剣士となる。ティーゼ・シュトリーネンが傍付きになり、キリトと二人貴族の子女が傍付きという現実に大いに戸惑ったものの親睦を深めようと努力する。
整合騎士となるためにさらに鍛錬に励むユージオだったが、理不尽な法の下で貴族に汚されそうになったティーゼとロニエを助けるため、ユージオはキリトとともに禁忌目録を破って剣を抜き、ウンベールの腕を切断。自らの意思で論理回路の矛盾を乗り越え、人工フラクトライトの限界を超えた、実質的に最初のA.L.I.C.E(高適応性人工知能)となる。
大罪人として人界の中心であるセントラル・カセドラルに連行される事になるが、2人を連行する整合騎士としてユージオの前に姿を現したのは、かつての幼馴染であるアリス・シンセシス・サーティだった。だがユージオはアリスが幼なじみであるはずの自分を見ても何も反応を見せなかった事に不信感を抱く。そして整合騎士と公理教会の真実を知ったユージオは、アリスを元に戻すため、キリトとともに世界の中心である公理教会に戦いを挑む。
性格
誠実で生真面目、優しく敬意を忘れない。温厚で人を疑わない努力家。主にキリトのツッコミ役。
外見
亜麻色のふわふわの髪に緑の瞳。体つきは細いが筋肉はあり、キリトよりわずかに高身長。
灰がかかった藍色の服がお気に入りで、各種映像やイラストでは群青(マリンブルー)。上級修剣士となった際の制服や、カセドラルの武器庫で拝借した服もほぼ同じ色である(ルーリッド時代のみ、明確にそれらより薄い水色)。
全体的な形状はキリトとお揃いだが、細部の装飾など細かい部分はかなり異なる。
武器
北の守護竜に認められた者にのみ与えられる竜騎士専用神器《青薔薇の剣》。優先度は45。
元になっているのは北の果ての山脈の永久氷塊と青い薔薇。ユージオは永久氷塊の記憶から「凍結」、青い薔薇の記憶から「天命の放出」という能力を武装完全支配術へと昇華させる。
《武装完全支配術》では任意の対象を氷の鎖と青薔薇の蔓で凍結させる。
《記憶解放術》では凍結させた対象から咲かせた青薔薇を通して天命を吸収、神聖力として周囲に放出する。言ってしまえば、相手の動きを完全に封じ込めた上で命尽きるまでHPを吸い取られ続けるようなもの。
そして、この術はキリトの持つ《夜空の剣》の記憶解放術である「空間神聖力の吸収」との相性抜群。青薔薇の剣で対象の天命を吸収・放出したことによって生まれた神聖力を夜空の剣で再吸収する、といったチート戦術も可能である。
ゲーム版
アニメ化に先駆けて各世界線に先行登場。CVがついたのもこちらが先である。
なお、添い寝CGアリというヒロインと同様の待遇を受けている。
他はアニメ組に対して登場した瞬間にネタバレを炸裂させるため後述を参照。間に原作の重大なネタバレも挟まるので閲覧は要注意。
原作組及びゲームのみという方は気にせず進みましょう。
関連イラスト
関連タグ
この先、ネタバレにつき閲覧注意 |
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キリトと共に整合騎士エルドリエ・シンセシス・サーティワン、デュバルソート・シンセシス・セブン、ファナティオ・シンセシス・ツーと配下の四旋剣を倒し、更には単独で騎士団長ベルクーリ・シンセシス・ワンを倒す。
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しかし、最高司祭アドミニストレータの甘言に屈してフラクトライトの記憶を改竄され、32番目の整合騎士ユージオ・シンセシス・サーティツーとなってしまう。キリトと剣を合わせ、なんとか正気に戻るが・・・。
ユージオは自分の無力さを痛感。しかし、幼馴染のアリスの記憶の欠片に励まされカーディナルに自らを剣にしてほしいと頼む。ユージオはソードゴーレムを倒し、アドミニストレータの片腕とレイピアを破壊するも相討ちとなり、上半身と下半身で真っ二つになってしまう。最期の心意の力で青薔薇の剣を自分の血液をリソースとして《赤薔薇の剣》に変え、キリトに立ち上がる力を与える。
「さあ、立ってキリト。僕の、親友・・・僕の、英雄・・・」
「この・・・小さな世界を・・・夜空のように・・・やさしく・・・つつん・・・で・・・」
キリトから習った挨拶である「ステイ・クール」と、黒い剣に《夜空の剣》という名前を与え、アリスの記憶の欠片とともに死亡する。キリトはユージオの死により、心身喪失状態になってしまい、今後の物語に大きく影響することとなった。
以下、更なる重要なネタバレ
ところが、ユージオの残留意識が青薔薇の剣に宿っていることが判明。
ユージオの意識はティーゼ、エルドリエ、レンリに力を与え、さらにユージオを殺してしまったという自責の念で心神喪失状態になってしまったキリトを再び立ち上がらせ、ガブリエル・ミラーを倒すのに手を貸して今度こそ去っていった。
200年後のUWへキリト達がログインした際に接触した整合機士達がその姿を確認している。
どこまでもキリトの相棒として、規格外だった彼は、2018年秋のアニメ放送開始前からアニメ未登場にも関わらず好きなキャラクターランキング上位に食い込んでいる。
というわけでゲーム版
ホロウ・リアリゼーション
DLC第3章「神に抗いし者」にて初登場。
いきなり整合騎士モード。非道いネタバレだ!
シンセサイズされたと思しき正気を失った状態で突如『SA:O』版アインクラッド内の闘技場に出現。キリトの介入であっさりと正気に戻るも、その僅かな間に他のプレイヤーに斬りかかっていたためオレンジ化してしまう。更には正気に戻っても転移前の記憶を失ってしまい、何がどうなってそうなったかは一切不明となった。ひとまずキリトの協力でオレンジ化を回復させ、アイングラウンドの世界に留まることになる。
キリトに対してはなにやら大切な人の面影を感じているようだが、一体何があったのか…。
フェイタル・バレット
今度はアリスと同時に世紀末の荒廃した地球へとたらい回し。
なんかもうどこぞの独立部隊でもやってけそうである。
今回は水色の軍服「ジェントルトレンチ」を着用。ちなみにカラーを黒にすると…腕章がついていたら本当に危なかった。
装備はステアーAUGっぽいアサルトライフルと軽量バランス型の光剣。後者は専用スキル「青嵐裂破」を保有している(ユージオの依頼をこなすことで主人公も習得可)。そしてこのステアー、ゲーム内ではクリティカル率の高い最強武器候補の一角である。ユージオ自身のスキルも自己バフ、他者バフ、挑発などアサルトロールながらもバランス良い仕上がりになっている。またLUCもかなり高めのため、装備を掘りに行く際にも頼りになる。さすがキリトに並ぶイケメンは格が違った。
千年の黄昏
番外編たる本作ではノーランガルス帝立修剣学園在籍時の状態で登場。
中庭でのキリトとの稽古の最中に、共に謎の空間に引きずり込まれALOに飛ばされてしまう。
見知らぬ世界で途方に暮れていたところでキリトと再会、記憶を失った彼を正気に戻すため剣を交えることになる。
……ん?
そう。本作の彼はHR・FBの彼と異なり正真正銘の異世界人(?)である。比喩的な意味での異世界=仮想世界内の移動ではなく、本物の並行世界に存在するアンダーワールドから正真正銘の異世界転移をしてしまったのだ。彼が共にいた「キリト」は並行世界の同一人物であり、本作のキリトに修剣学院の記憶などはじめから無いのであった。
ひとまずネガビュ&黒の剣士合同チームに保護されたユージオ。自身の知る親友ではないとは言え、世界が違っても変わらぬキリトの強さと優しさに涙をながすのであった。
そしてお気づきだろうか。
本作のユージオがいた並行世界では、キリトも時空の歪みに飲まれ行方不明ということを。
(並行世界の)アンダーワールド、ひいてはVR世界の運命はどうなってしまうのだろう…?
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