「遅かったな・・・言葉は不要か・・・」
ジョシュア・オブライエンとは、フロムソフトウェアのハイスピードメカアクションゲーム、アーマード・コア4に登場するキャラクターである。
CV:中田譲治氏
搭乗するネクストACの機体名はホワイトグリント(通称ジョシュアグリント)
リンクスナンバーはNo.40
コロニー・アスピナに所属する。
同シリーズのお約束としてビジュアルイメージは存在しないが、
ケロロ軍曹のギロロ伍長やメルティブラッドのネロ・カオスでもお馴染みの声優のボイスもあってか、基本的には渋く頼れるキャラとなっている。
ゲーム中では、シミュレータ(アリーナ)や、ハードモードミッションの敵増援として登場する際に戦うことが出来るが、それぞれAIロジック設定が違うためか動きが若干違う。
二段QBを二段QBでキャンセルするため非常に軽快で、的確に攻撃を当ててくるため手強い。
リンクスナンバーは主人公より遅いが、最初期からのAMS被験体であるため経験は非常に豊富。
シナリオ本編では故郷であるコロニー・アスピナを守るためにネクスト傭兵となり、時に主人公の味方、時には敵として登場するが、
ラストミッション時には、プロトタイプネクスト「アレサ」に搭乗し主人公に立ちはだかってくる。
しかしアレサ搭乗時より、ホワイトグリント搭乗時のジョシュアのほうが遥かに強いと感じるプレイヤーも居る。
共闘するミッションにおいては、巨大兵器ソルディオスの部隊を、主人公と共にたった二機で全滅させる他、
反体制勢力の英雄であるアマジーグや、上位リンクスであるメアリー・シェリーに対しても鬼神のごとき強さを見せる。
更には、レイレナードを壊滅させた主人公と同じく、ジョシュアもアクアビットを単機で壊滅させている。
このことから、主人公と同じく、イレギュラー的な存在であることが伺える。
フロム脳解釈
ここから先は筆者のフロム脳であるが、
最後は、自らの故郷を守るため、コロニーアスピナから提供された史上最強のプロトタイプネクスト「アレサ」を駆り、
友人でもある「フィオナ」の故郷、コロニーアナトリアを襲撃、
そして、ある時は敵、またあるときは味方として戦った、戦友とも言うべき主人公と激戦を交えた後、
主人公に撃墜され、戦死する。
故郷のためとはいえ、自分の友人の故郷を襲い、戦友に殺されるとは、なんとも悲しい話である。
さらに、ジョシュア撃破後には、主人公の専属オペレーター、フィオナから通信で、
「ねぇ、聞こえる・・・? ありがとう・・・」という台詞があり、
その後、ACシリーズ屈指の名曲とも呼ばれる、
「Thinker」が流れると共に、エンディング画面となるため、
非常にドラマチックな良いシーンである。
しかし、ハードモードでこのミッションをプレイすると、
「セロ」とかいうKYが、ジョシュア撃破後に突如現れ、
この「セロ」との一騎打ちとなるため、折角のエンディングが無くなる。
といった、非常に残念な仕様になっている。
また、「セロ」は、このKYさがゆえに、「セロ失セロ」などと言われることがある。
また、設定上、一応「セロ」は全リンクス最強のAMS適正を持つ、「オーメルの切り札」であり、
この事から、オーメル側は、もともとイレギュラーである、主人公とジョシュアの共倒れを狙っていたが、
「万が一どちらかが生き残った」場合を想定して、「セロ」を作戦エリア周辺に待機させていた。
との考え方もある。
先の戦いで消耗しきった主人公に対して、完全な状態で、尚且つ天才クラスの実力者をぶつけることにより、
オーメルは、イレギュラーである主人公の完全抹殺を図ったが・・・
その策も、桁外れの戦闘力を持った主人公には通用せず、
オーメルの切り札でもあった、「狂気の天才」とも呼ばれし男、セロをも倒されてしまう・・・
この事から、AC4の主人公は、もはや究極の「イレギュラー」または「ドミナント」とも言えるだろう。
(また、セロの搭乗機、「テスタメント」の機体構成は、ジョシュアのホワイトグリントとやや似ている。)
「離脱・・・?ダメだ・・・やらせてくれ!」
そんな渋カッコいい、ゲームのジョシュアとは裏腹に、
二次創作におけるジョシュアは、すっかりゲイヴン達の仲間入りを果たしている。
彼がゲイヴンといわれるようになってしまった理由は、その素敵な重低音ボイス故にMAD職人達に
目を付けられてしまったことであろう。
AC4が世に出た時点で、既にAC二次ネタ界隈においてゲイヴンというネタは確立されてしまっていた。
そんな折登場した、人柄、声色ともに渋いジョシュア氏が職人たちの毒牙にかかるのは
ある種自明の理であり、彼の声を巧みに切り貼りしたMADが発表され始めると、
そのあまりにも秀逸な出来もさる事ながら、ジョシュア氏の声色自体も非常に
セクシーでウホッなものであったために声がネタにどハマリし、視聴者達に強烈なインパクトを植え付けた。
かくして、ジョシュア=ゲイヴンの構図が完全に成立してしまったに至る。
(そもそもシリーズの作風として、ゲーム本編中ではどのキャラクターにもごく限られた
印象しか与えられないというものがあり、そのために二次、公式問わず些細なネタでファンの
間におけるキャラクターの印象が定着してしまうという風潮がある。)
一例を語るのに欠かせないのが、彼の去り際の台詞である。
まずは作中の字幕ほぼそのままの表記を以下に記す。
「終わり・・・か・・・ (※) これでいい・・・」
これだけ見るとごく普通の台詞であるが、問題は(※)部である。
ここには字幕に表示されない、吐血でもしているかのような声が入っているのだが、
この部分、アッー!と言っているように聞こえるのである。
むしろそうとしか聞こえない。
加えて、「これでいい」の部分も搾り出すようなかすれた口調で言っている。
なのでこれらを編集し、
「アッー!コレ……イイっ!」
と貼り合わせてしまえば、もう
ジョシュア氏が行為の最中に悦に入って口にした台詞にしか聞こえないのである。
(ちなみに、明確に性別が設定されていなかった従来作品と違い、AC4における主人公は男と明言されているため、よりゲイネタに拍車が掛かっている。)
このように、ジョシュア=ゲイヴンは基本的に二次設定であり、
「かっこいいジョシュア」を純粋に愛している人も確かに存在しているため、
このネタも他と同じくTPOを弁えて用いるのが好ましい。
製作者側にもそのような他意はないと見るべきだろう。
……ありませんよね?ないと言ってくださいフロムさん。
(音声素材がかなり豊富に存在していることを考えると、
もしかしたらフロムさんもこうなる事を見越していたのかも知れない……)
なにはともあれ、最近では、ニコニコ動画などでも、ジョシュアをネタにしたゲイヴンMAD等もよく見られ、
今では、ジャック・Oやゲドと並ぶ、伝説のゲイヴンとなりつつある勢いである。
これからも彼の活躍に期待したい。