曖昧さ回避
イーリスとは、ギリシャ神話に登場する虹の女神。また転じて、以下の用例もある。
- 『ロマンシングサガ2』に登場するクラス。⇒イーリス(ロマサガ2)
- 『神羅万象』のキャラクター。⇒虹響神イーリス
- 『ファイアーエムブレム 覚醒』に登場する国家名。⇒イーリス聖王国
- 『Rosenkreuzstilette』に登場するキャラクターイーリス・ゼッペリン
ギリシャ神話の虹の女神
あまり知名度のない両親であるが、父方ではガイアおよびポントスの孫、母方ではタイタン神族たるオケアノスとテテュスの孫と言えば多少分かりやすいか。
・・・つまりは神々の王権争いとはあまり関係のない、穏やかな家系であり、彼女自身もとても善良な性格の持ち主である。
また、ハーピーは妹だという。もちろん後述する通り全然似てない。
姉と妹、何故差がついた・・・?
その類まれな美貌をハーピーに嫉まれ、いじめられた恨みゆえか、タイタン族を裏切ってオリンポス側に寝返る。時はまだタイタン族が神々を支配していた時代であり、煮え湯を呑まされていた諸種族は大勢いた。旧き神々への不満が爆発する中、美しき伝令神はそれら反体制同盟のジャンヌ・ダルクとして祀り上げられていく。
同じくオリンポス側についたステュクスをツテに手に入れたのは、なんと神々を罰する力だった。哀れタイタン族…
英語ではアイリスといい、菖蒲の花の語源となったと云われている。
天地を結ぶ虹そのものの神格化である。七色に輝く衣をまとい、大きな翼をもつ愛らしい娘、その飛んだ後に虹がかかる。
ペルソナ2にペルソナとして登場時に前半の『罪』のときの見た目が上記の虹の話を踏まえてか、体がピンク色、髪の色が虹ような七色という見た目をしているが、『罰』では普通の見た目に変わった。
女神・ヘラの忠実な部下とされ、常にヘラの玉座のそばに控えており、気難しい神々の女王に健気に仕えている。また、しばしば他の神々の伝令も務める。また、生まれつきの仲裁役であった。
エロースがアフロディーテとゼウスの子供であるとする話では、ゼウスはイーリスの人の良さを利用して「エロースはゼピュロスとイーリスの子である」という噂を広めて自分の浮気をごまかそうとした(なおエロースにはゼウスとヘラの孫とされる説もある)。
イーリスはゼウスの目論見通りこの事を黙認していたが、彼女の女主人であるヘラはそれが我慢できず「なぜこんな嘘を広められて黙っているのか」と彼女を詰った。
イーリスは自分を弁護するようなことはせず、そっと涙を流し、次いでヘラに微笑みかけた。その微笑みがあまりに美しかったため、ヘラはオリュンポスの記録に残る中で初めて叱ることを思い止まったという(ちなみにヘラはイーリス以外にも部下には優しかったりする)。
また、この事が馴れ初めとなったのか、この説ではゼピュロスとイーリスは後に本当に夫婦となっている(ゼピュロスからしたら勝手な噂を立てられて化け物の仲間にされるというあんまりな話だが)。