本記事では昭和シリーズの「ゴジラ対マンモス」2005年公開の「ゴジラVSマンモス」についても便宣上記載する。
概要
昭和マンモスの同時上映は『シベリア超特急』。
両者共に当事のマンモスブーム(VSマンモスは愛知万博)に乗っかって作られた怪獣映画で、東宝特撮に北風が吹いているなか低予算で撮影されたという共通点を持つ(特に昭和マンモスは製作期間2ヶ~3ヶ月だったという)。
そんな中でも昭和マンモスはガチョーンやお呼びじゃないなどのギャグパロディを取り入れ、VSマンモスは砂で雨を表現するなど工夫がみられる。
どちらもゴジラ映画存続の望みを託された作品だったが結果は振るわず、以降「マンモスの怪獣は売れない」というジンクスが生まれ、その存在は黒歴史として歴史の闇に葬り去された。
現在のネットの海にもその存在が確認できないことから、徹底した情報消去だった事が伺える。
ゴジラファイナルウォーズでも過去作と共に映っていたのだが、端にひっそりと気付かれないように置かれており、登場していた事がわかったのはDVDが発売されてしばらくたった後である。
関連イラスト
ゴジラ対マンモスの貴重なファンイラスト。
関連タグ
ガメラ4 真実:低予算で作られた怪獣映画。こちらではコブラの怪獣が出るとされる。
そして、2019年。
GODZILLA:King of The Monsters
マンモス、再び
概要
全高(身長):集結した怪獣の中で最大
体重:不明
原典では「中生代のジュラ紀から白亜紀にかけて極めて稀に生息していたマンモスの祖先とされていたが、近年の古生物学の発展により、設定に大幅な変更が加えられている。
地上が今よりも濃い放射能で満ち溢れ、様々な巨大怪獣が跋扈していた古生代ペルム紀(約2億7000万年前)にその生態系の頂点に君臨していた「王たる種族」の執事、相談役とされ、ペルム紀末の大量絶滅やそれに端を発した放射能濃度の低下に伴い、南極の奥深くへと逃れて現代まで生き延びていたらしい(実際、『髑髏島の巨神』では地球の深部に巨大な地下空間が存在しているらしいことが語られているため、おそらくそうした場所で生きながらえていたものと推測される)。
以降は南極の海水をエネルギーにひっそりと暮らしていたようだが、日本政府の調査捕鯨船が氷浸けになったマンモスと遭遇しその後、MONARCHによって前哨基地が置かれ、監視されるようになる。
そして2019年、キングギドラの咆哮にゴジラが王権を簒奪されたことを察知し復活。
進行ルートにある街を破壊しつつ、王と女王が激しい戦いを繰り広げるボストンに馳せ参じようと向かっていく。
しかし結局決戦には間に合わず、活躍時間は1分もなかったが、ラストで垣間見せた貫禄と忠臣ぶりは往年のファンを湧かせた。
容姿・能力
鼻のないマンモスのような容姿は同じだが、背中に三列のコブを持ち、頭は小さくシワが毛の中からわかるほどに深い。前足に鋭い爪を持つなど。見えない所で大きく変更されている。
全体的には体の細いナックルウォークを行うゴリラを、顔のシワはブルドックをイメージしたデザインになっている。ドハディ監督曰く、「オリジナルのマンモスは今のハリウッド映画にはちょっと可愛らし過ぎるから、少しスリムにしてみたんだ」とのこと。
ただその独特の体型から、一部のファンからは“ライザップマンモス”等と呼ばれているとかいないとか・・・。
老齢の個体らしく体が衰えているようで、目を凝らして見ると集結時に微かな血がついている。
体内には液体窒素のような体液を貯蔵する器官を持っており、そこで生み出された氷点下の空気を体の下から吹き出すらしいが、使う機会に恵まれなかった。
しかし設定資料ではゴジラの炉心がメルトダウンを起こしそうになった時、吹き付けて熱を押さえる役目があった事が判明している。
戦闘ではもっぱら強靭な腕や牙を用いた格闘戦で戦う。しかし飛び道具を持たないため空を飛ぶ敵とは相性が悪く、開き直って戦闘機を無視し進むことを優先している。
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その真実