『目立とうする人間には、(中略)彼らはそれをもっとも安易な方法—他者を非難することで実現しようとする。そしてたいていの場合、その種の人間が口だけだと非難される結果に終わるのは、目立つということだけが目的であるからだ。(中略)その後の行動に同じだけのエネルギーが注げなくなるのだ。』
by大サトー
概要
黒木智子のクラスメート。鋭い犬歯(八重歯?)が特徴的な通称『キバ子』。
クラスではいわゆる陽キャなのだが、人間関係で厄介ごとを抱えている事が3年時の進学によって表面化した。
特に田村ゆりと仲がよろしくない。一方ゆりの友達の田中真子とはそれなりに上手く付き合っているが、真子も悪口などの面には辟易している。
修学旅行の際に強引に真子を自分の班に引き入れ、結果ゆりが余りもの組に入る要因を作った人物。
この行動の結果として智子、吉田さん、ゆり、うっちーが同じ班となっており、作品に大きな転機が訪れるきっかけを作った人物でもある。
会話のネタに他者の悪口を多用する悪癖があり、それを快く思っていないクラスメートも少なからずいる。
3年生編では自業自得ながらクラスで孤立していくことになる。
関連イラスト
キバ虐について
今や良くも悪くも読者から注目を集める準レギュラーのポジションとなったキバ子だが、昨今の彼女を語る上で欠かせないのがキバ虐という概念である。
当初は見目麗しい(?)だけのモブキャラという扱いであったが、登場から回を重ねていくうちにもこっちや田村ゆりといった陰キャラへの態度の悪さという黒い部分が目立つようになる。今まで『わたモテ』本編は喪女であった頃のもこっちが生きずらさを感じながらも他人から害を受けることもなく何とか呼吸ができるレベルには優しい世界であったため、この種のクソg…もとい性格の悪いキャラクターの登場は読者から衝撃が走った。
性格が典型的なキョロ充であるうえに、田村ゆりやネモの居場所に割り込むような言動が出るにつれて、一部読者からは『こいつ、いっぺん酷い目にあえばいいのではないか。』という感情が醸成されていった。
そして、ついに喪128にて運命の時を迎える。
3年時のクラス替えにおいて常につるんでいたサチとノリ、マキという3人の友人と離れ離れになった結果、新たな居場所確保のためにオタク宣言をしたネモの立ち位置に割って入るかたちでクラスの女子トップカーストである岡田茜と加藤明日香に接近したものの、自身の十八番である陰キャラへのネガティブキャンペーンによる話題提供が功を成さないどころか自己をしっかり持った2人からの印象がマイナスになる事態になった。それに気が付くことなく遠足編のネズミーでも2人について回っていたが、ここで選りによって岡田茜の親友であるネモのネガティブキャンペーンを開始するという地雷を踏む。これが岡田茜の怒りを買い、「あんたなんでいんの?別に誘ってないんだけど」と直球が投げつけられ、瞬時にクラス内での居場所を失うことになった。
一部読者は、これをキバ子地獄編の開始と銘打ち、彼女の以降の動向を多くの読者が注視するようになった。キバ虐という言葉はこのあたりから散見されるようになる。
当初こそ一連のキバ子の転落劇をざまぁする場合が多かったが、段々と様相が変化していった。
サチ、ノリ、マキが居る隣のクラスに行こうにも元来が他人を見下し合うことで成り立ってきた関係性であったようで彼女らに頼り切ることもできず、クラス内唯一残った自身の領地といえるのは’ママ‘こと田中真子だけであったが、彼女の周囲には今まで自分が馬鹿にしてきた者たちが常にいて接近もままならなかったので、仕方なく、また、新しい居場所づくりにトライするようになった。
しかし、そもそも何で自分が受け入れられないか理解していなかったり、間の悪さから要らない地雷を踏みに行くなどして居場所づくりにことごとく失敗する場面が相次いだ。
↑要らない地雷を踏みに行った一例。
これら行動の裏側には自分がうれしいことは他人にもうれしい(受け入れられる)ハズというある意味での独りよがりなサービス心も透けて見え、この点が読者が彼女を憎みきれない要素の一つとなっているが、悲しいかな前述の通り要点を外していると言わざるを得ない。
こうしたかつてのもこっちを彷彿とさせる痛々しいまでの(不毛な)トライ&エラーが読者からの感情をも変化させ、『こいつただのアホの子とちゃうか?』とも捉えらるようになった。
こうしてキバ虐は、
キバ子を加虐する or されているのを見てメシウマすると共に、
彼女が悶絶している様子を愛でるという要素も併せ持つようになった。
pixiv内ではこの名前のタグこそ無いものの、今やキバ子関連の投稿物の大部分がキバ虐をテーマにしている。
君に幸多からん事を…
キバ子はみんなのアイドルです。用法・用量とマナーを守って楽しく愛でましょう。
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相模南:別の主人公ボッチ作品のリーダー系キョロ充。そして彼女も最後には…。