CV:大塚明夫
概要
星奈ひかるの父。ボサボサの茶色い髪の毛と髭をたくわえたワイルドな風貌。
娘のひかると同じく好奇心旺盛な性格で、珍しいものを見ると目を輝かせるあたりは娘とそっくり。羽衣ララが宇宙人だと一目で見抜き、フワやプルンスに対してもグイグイ迫ってくる。ララ達の正体を知る地球人としては空見遼太郎についで2人目となった。
口癖はまさかの「キラやば〜っ☆」。何と娘の口癖は彼女の発明ではなく、父親譲りだったのである。
UMAや宇宙人研究のため関連する国々を飛び回っており、その研究をまとめた本を出版するというのをライフワークとしている。
主要な研究対象としているのはUMAの方で、「UMAの伝承は古代に宇宙人が地球にやってきたことから生まれたのかも知れない」という仮説から、宇宙人をサブテーマとしている。(ちなみに、ノットレイダーが妖怪モチーフなのを見る限りはこの仮説は本作の世界観では真実に迫っている可能性が高い)
彼の著書の中で代表作とされるのは『UMA伝承と人間心理の相関』で、この本は真剣に宇宙人の動向に関して調査をしている香久矢冬貴の書斎に置いてあったあたり、単なる興味本位のトンデモ本ではないようだ。香久矢まどかも父の書斎にあったそれを読んだ時にその知的観察眼に深い感銘を受けたとしており、ひかるの父が作者だと知った時には驚きを隠せなかった。
元々は大学で講師を勤めていたが(専攻分野は不明だが、作中で描かれた授業シーンからするとUMAや宇宙人とは関係ないものであった様子)、その頃からUMAが大好きで、ひかるに関連書籍を読み聞かせたり、日本のUMAともいえる河童や天狗などの伝承のある地域へ探検旅行に出かけたりもしていた。(ちなみにこの頃は、整えられた髪に眼鏡をかけたいかにも大学教授らしい「都会派の理知的な男性」という感じの見た目で、今のワイルドな雰囲気とはだいぶん印象が違う)
妻・輝美の漫画家になるという夢を応援しつつも、UMAを研究して本を出したいという自分の夢は、仕事も妻子もある身とあっては簡単に踏み切るわけにもいかず悩んでいたが、そのひかるから「わたし、キラやば〜っ☆って言ってるお父さんが大好き!だから夢を追いかけて!」と後押しされる。輝美も同じ気持ちだった。その愛する妻子の応援を受けた彼は(大学を休職したか退職したかは不明だが)、UMAを求めて外国へ旅立つ事を決意した。
しかし「家族は一緒にいるべきだ」と考える父親(ひかるの祖父)の星奈春吉は猛反対。今では1年に1度、七夕の日しか帰ってこない陽一に対し、春吉は話しかけるどころか視線すら合わせないようになってしまっている。
第22話で陽一が帰国した時もその一方的冷戦状態は続いていたが、羽衣ララの率直な発言や、ひかるや陽一の「離れていても心は通じ合っている」という思いを感じ取った春吉の心からは、少しはわだかまりが解けつつある様子である。
余談
過去作のプリキュアの父親の中には、『ハートキャッチプリキュア!』に花咲陽一という、下の名前が同じ人物(花咲つぼみの父)が登場していたのだが、奇しくもかつては研究のために世界中を飛び回っていたが、家族のために仕事を辞めて家族と共に暮らすことを選んでおり、家族から離れるのをためらっていたが、家族の後押しで夢を追いかけるために家を去った星奈陽一とは正反対の選択をしている。
中の人について
演じる大塚氏は「劇場版プリキュア5GoGo!」でムシバーン役で出演している。TVシリーズには初登場。
大塚氏本人も「あまり経験のない役どころ」と称しており、軽快なノリと大塚ボイスによる「キラやば〜っ☆」発言で、視聴者は衝撃と爆笑の渦に包まれ、大塚明夫の名は瞬くうちにYAHOO検索にトレンド入りとなった。
ニチアサ的に言えば、同じ宇宙を扱った作品である『宇宙戦隊キュウレンジャー』でチャンプ / オウシブラック役で出演している。更に父親にあたる春吉役の小形満氏とは、第24話ゲストのギャブラーで共演し、さらに遡って、『魔法戦隊マジレンジャー』でもお互いに冥府神役として共演している)。
関連タグ
星奈輝美:妻。漫画家として活躍している。