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項羽(Fate)の編集履歴

2019-07-21 17:20:03 バージョン

項羽(Fate)

こうう

『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。

人智統合真国 シンの重大ネタバレにつき、閲覧については要注意!


「我は覇王に非ず、唯歴史を拓く為の時の歯車。故に、阻めば、蹴散らすのみぞ!」


プロフィール

真名項羽
クラスバーサーカー
性別男性
身長310cm
体重480㎏
出典史実及び異聞帯
地域中国
属性秩序・中庸・人
好きなこと自分が必要とされない平和な世
嫌いなこと砂上の楼閣・偽りの安寧・未来に災いの種を残したままの仮初めの平和
Illustdanciao
CV山寺宏一

マスターとの縁が発生したのが中国異聞帯であったため、汎人類史における『人型の項羽』とは違う姿で召喚された。


概要

Fate/Grand Order』に登場するバーサーカーサーヴァント。レアリティは☆5。

第2部第3章「人智統合真国 シン」で初登場。汎人類史では本来は人型なのだが、主人公と縁が結ばれたのが中国異聞帯だったため、汎人類史の項羽が中国異聞帯と同じ人馬型で召喚されるというイレギュラーが発生した。


人馬型の戦術躯体は永世秦帝国の仙術サイバネティクスの粋を集めた「兵装」である。


真名

性を項、名を籍、あざなを羽。

汎人類史においては秦王朝を滅ぼし劉邦と次なる天下を争った覇王。

残虐非道な虐殺の数々、無敵の武勲を誇りながらも首尾一貫しない政策で自陣営を自壊させていった様などは「匹夫の勇、婦人の仁」と揶揄される。

幼少期には学問も武芸もまるで習熟しようとせず、ただ兵法においてのみ概略を学んだだけで、あとは才気のみで頭角を現したとされている。


異聞帯における覇王の武力はもはや人の域にあるものではなく、その疾走は大軍を呑む嵐に等しい。

まさに人知・道徳を超えた荒野の覇王。


人物

出自と経歴

センシティブな作品

Fate世界においては、項羽は人間ではなかった。元は始皇帝が仙界探索の途上で回収した哪吒太子の残骸を元に設計した高速演算能力を持つ人造人間である。


汎人類史では始皇帝の崩御にともない放置されていたが、それを項梁が見つけ起動させたのちその力を利用すべく甥と偽って『項籍』の名を与えた。項梁の没後、最初期にプログラムされた目的意識──即ち『天下泰平』の早期実現のために行動するべく始皇帝の死によって腐敗しきった秦の政府を見限り、次に天下を統治すべき者を探し始める。


その結果見つかったのがのちに漢王朝を興す龍の因子を持つ天命の男・劉邦である。


だが劉邦は才があるとはいえ当時はまだただの任侠人の内の一人に過ぎず、叛徒が蔓延る今の情勢ではふとしたことで踏み潰されかねなかった。そこで項羽はあえて自らも叛徒として名乗りを上げるとともにのちの劉邦の障害となるであろう勢力を先んじて平定し始める。


そして力による平定をあえて行うことにより、それを良しとしない有志の徒を劉邦の元に集めさせ、劉邦の皇の器ができる時を稼ぎつつ自らをそれ以外の世の乱れを納める『箱』とした。


しかし項羽が奸賊を束ねても尚劉邦の器は完成には至らならず、結果項羽は悩んだ末最後の手段を決意することとなる。

その最後の手段とは今の劉邦の器でも統治できる規模にまで天下を縮めること。

天下泰平の早期実現の為


あまりあるほど広大な農地が叛徒に渡らぬ前に焼却し、


里を追われ飢えに苦しむ民が暴徒と化す前に虐殺し、


治めきれぬ土地と数え切れぬほどの民を切り刻んだ。


それは人間の観点からすれば、まるで無益な暴政であり魔王の所行に他ならなかった。

その人倫から逸脱した行いにより、魔王項羽を討伐せんと劉邦の元に世は一つとなり最終的に項羽は劉邦達に敗れ戦死。

結果として秦亡き後の混乱期たる楚漢戦争はわずか4年で終息し、新たな王朝が誕生した。それこそがである。


始皇帝の崩御がなかった異聞帯においては、『会稽零式』のコードネームのまま製作者の始皇帝に運用され、人馬型に改良を施され秦の世界制覇に尽力する。そのため異聞帯では『項羽』の名を知らず、汎人類史側の人物たちにその名前で呼ばれることを不思議に思っていた。


とりわけその高速演算能力を由来とする未来予知は、戦場において会稽零式を無敵の兵器として機能させるものだった。彼は秦軍機械化兵団の始祖にして旗手となり、ついには永世秦帝国という悲願を成就せしめたのだった。


異聞帯の項羽は虞美人と会っておらず、汎人類史から来た彼女が何故自分にそこまで献身的なのか理解していなかった。しかし彼女が語る汎人類史での自分の歴史を演算により再現しその思いを理解し、最終的には彼女のため半壊した体で戦いに挑んだ。


虞美人によって英霊の座に知識がもたらされたことにより、汎人類史側の項羽は晴れて英霊の座に登録された。汎人類史側で召喚された彼は、数多の英霊の運命が交差し多数の特異点と接点を持つ「カルデア」という特殊環境において、未来予知が大幅に阻害されている。しかしそれ故に未来に縛られなくなり、「驚き」という概念を知りはじめて「今を生きる」という経験を得ることができた。


人物像

性格は実直な武人といった感じで、平時ではバーサーカーとは思えないほど落ち着いた物腰をしている。「凶化」スキル(高速演算能力によるもの)の影響で一般的な人から逸脱した思考回路であることを除けば、意思の疎通もできる様子。このあたりは「狂化」スキルを持ちながらも理性的な幕末のバーサーカーとよく似ている。(狂化のランクは低いが)

しかし自分の思考をそのままで話を進めてしまうことがあるようで、バレンタインイベントでは

『演算でマスターから贈り物を貰う事を予測したためお返しの品を用意したが、何故贈り物がもらえるかを把握しておらず、後で理由を知り照れる』という微笑ましい一面を見せている。


ちなみに汎人類史での「人型」項羽の外見は不明だが、ゲーム中の一枚絵に彼らしき人物が後姿のみ登場している。


宝具

力抜山兮氣蓋世(ばつざんがいせい)

  • ランク:C
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:1~5
  • 最大補足:50人

力を以て山を抜き、気迫を以て世を覆う!我が武辺、此処に示さん!


中国史屈指の勇名を誇る項羽の、故事成語ともなった武の具現。人間型の躯体で召喚された場合には対人宝具として発動するが、異聞帯において付加された人馬型という異形の形態は、個人の武の威力を大量殺戮兵器にまで拡大してしまった。


全出力を以っての敵陣吶喊。

ただのそれだけで衝撃波を生み出し、剣の一振りで横隊を薙ぎ払い、一歩の踏み込みで兵士を小枝を如く撥ね跳ばず。

トドメに敵陣中央へ渾身の一振りを叩き込むが、その覇気とエネルギーは宝具の名を体現する壮絶さを示す。是即ち覇の顕在也。


能力

肉体面は戦闘兵器として作製されただけあって、3mを超す巨躯でありながら驚異の性能を有する。

他は平均的であるが、まず彼の肉体性能を限界に追い込むこと自体が無謀ともいえる。


ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香AAACDC

保有スキル

未来予知(A)設計時に組み込まれた仙道技術による予知能力。現在時点の情報を収集、演算することで近未来を予測し、その中からさらに発生率の高い未来を選出する高速演算機能。項羽(会稽零式)はこの機能を以って世に生まれるであろう災厄の兆しを読み取り、先手を打って対処することを可能にする。特に戦場では彼が無双を得る最たる理由ともなっている。
戦術躯体(B)仙道技術を結集して建造された異形の肉体。哪吒太子の残骸を解析し、「天下泰平」の早期実現のため、並み居る敵対者を駆逐すべく戦闘特化の躯体に設計された。
覇王の武(A)世を統べるべく一切の敵を討ち払うため体得した超絶の武技。未来予知を利用して最適化されたその技は、如何なる防衛線をも破砕する。
凶化(A+)クラススキル。「狂化」とは似て非なる論理的な凶暴性。一見理性的に見えるが、未来予知による独特の時間間隔のせいで、常人とはかけ離れた異質な思考回路をしている。その論拠は未来予知を持たない常人には理解不能である。

ゲーム上での性能

最大HP:13,770/ATK:11,613と、☆5バーサーカーとしてはおよそ中間域のステータスを有する。

カード配分は《Quick:1/Arts:1/Buster:3》のバーサーカーの定形、各攻撃のヒット数は〔Q:6Hit、A:4Hit、B:3Hit、EX:5Hit〕と、スター生産能力に秀でており、NP効率も悪くはない。


スキルは、自身に回避状態付与&クリティカル威力アップ(1T)の「未来予知(A)」、自身のQuick性能アップ&Buster性能アップ(3T)+クリティカル威力アップ(1T)の「戦術躯体(B)」、自身にスター発生状態付与&無敵貫通付与(3T)、の3つ。

クリティカル威力アップを2つ持ち、スター発生状態で自前でスターを稼ぐなど、独特のスキルラインナップをしている。


宝具は上述のもので、属性はQuick、効果は【自身の宝具威力アップ(1T)<オーバーチャージで効果アップ>&敵全体に強力な攻撃[Lv.1〜]】。

宝具威力アップを事前に挟むため、宝具Lv1でもそれなりの威力を発揮できる。

Braveチェインも含めれば、それなりの数のスターを稼ぎ出し、「覇王の武」も含めれば味方全体にスターを行き渡せることも可能。


ある程度雑に起用しても無難に戦ってくれるが、やはりスキルにあるクリティカル威力アップを活かすことで最大の威力を発揮する。

ただしスター集中率がワーストクラスのバーサーカーでありながらスター集中スキルを持ち合わせてないため、彼がスターを多く稼いでも自身に行き渡らないこともある。

なので項羽をメインのクリティカルアタッカーとして運用する場合、竜殺しでスター集中とクリバフをつけたり、星出しで有名な隠れ巨乳幼女と組ませて星出しと消費を交互に行うという立ち回りが有効。


そしてもう一点、宝具攻撃時のNPチャージ量が控えめであり、実装から評価を得た「Wスカディ・システム」による宝具3連射はほとんどできないといっていい。

尤も、これができてしまうと大半の全体宝具持ちのサーヴァントが軒並み彼の下位互換になりかねないため妥当な判断と言える。

仮に49%のNP回収が容易にできた場合周回最強クラスの復讐鬼の立場が危うくなる。

NPチャージ能力は低いが火力は申し分ないため高速周回の際は2,3ターン目に宝具を撃つタイプと言える。

運用の似る神秘殺しなオカンとも、「スターを自前で用意して自分で積極的に消費する」頼光に対し、「スターをオーバーフローさせて余剰分を利用する」項羽と、戦闘スタイルにそれなりの差があるため、運用方法はある程度別物と考えていい。


総じて「スター運用を得意としながら、その機会を味方に譲りがちな全体アタッカー」という、視点を変えれば彼の汎人類史での経歴を落とし込んだような性能をしている。

実装間もないため強化による伸びしろもまだまだ残っているので、今後に期待したい性能と言えるだろう。


関連人物

虞美人

かつて共にいた最愛の愛人。常人には理解できない思考回路を持つ人造人間だった項羽と、真祖として人々から迫害されてきた虞美人は「人ならざる者同士」として想いを寄せ合い、その愛を貫き通し、汎人類史でも異聞帯でも彼女を独り残してきてしまった事を「生涯ただ一つの無念」と評する程に悔やんでいた。


カルデアに召喚された彼は「汎人類史の項羽をベースに異聞帯項羽の戦闘能力が付加されたもの」であるため虞美人の事を知っており、はっきりと「妻」と呼んでいる。

互いの召喚に成功した際の甘々なマイルームボイスは必見。

項羽と虞美人【FGO】虞美人まんがまとめ


始皇帝

製作者。汎人類史では項梁が奪い取り甥としての立場を与えたが、異聞帯ではそのまま始皇帝に運用されていた。始皇帝と虞美人の約定で途中で虞美人に譲渡され、最後は虞美人のために創造主の意向に反した。


主人公

始皇帝が治めてきた異聞帯を破壊する者。平定の世を作るために運用されてきた彼にとってカルデア側の存在は容認できるものではなく、始皇帝が彼らを認めた後も虞美人が望む世界のために満身創痍の状態で戦いを挑み、敗れた。

一方で汎人類史側の項羽は主人公に召喚された自分が人馬型になっている事に驚き、主人公と一体どんな縁で結ばれたのかと疑問に思っていた。


劉邦

史実にて覇を競った相手であり、後の漢王朝を興す高祖。

「龍の因子」を持っていたらしく、項羽は彼に天下を統治させるべく様々な行動を行った。

見方によっては劉邦は項羽によって皇帝へとなったとも言える。

言い方を変えれば、劉邦の器が一向に完成に至らなかったために項羽は暴政を成したとも言えてしまう。


その他

CVはまさかの山ちゃんこと山寺宏一氏。

声優界屈指の知名度を持つ大物の参入はマスター達を大層驚かせ、実装時点で「新手のポ●モンですか?」「夏の新作の主役はこいつですね」と言われたり、「若奥様と征服王で公安9課編成が出来るな」といった中の人ネタでもちょっとした盛り上がりを見せた。


以前は戦闘用グラフィックがかなりデカかった。

具体的にはダレイオス三世よりさらに一頭身高く、彼を真ん中に据えるとキャラクター3体分の幅を取るほどの可動域を持つことが判り、新宿のアヴェンジャーロシア異聞帯の王辺りと並べると、もう画面の圧迫感がオカシイことになる。


プロフィールではダレイオスより30センチ低いはずだが……。しかし後のアップデートで縮小され、彼と同じくらいのサイズに収まった。



少し分かりにくいが2部OPの新サーヴァントが映るパートの最後(カイニスが槍を振り上げた次のカット)にチラッとシルエットが映っている。2つのシルエットのうち、奥側の多腕のシルエットが項羽である。


なおのちにサーヴァントとして実装された虞美人との戦闘での相性は、「虞美人が項羽を補助する」のではなく「項羽が虞美人を補助する」形態で噛み合う設計となっており、二人の関係を暗示するようなかたちとなっている。


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ケンタウロス 覇王 阿修羅 愛妻家

ケンセイ・ライゴウ⇒スマホゲームに登場したCV山寺宏一氏のキャラクター。覇王という呼び名や活躍した舞台など共通点自体も多い

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