バガボンド
ばがぼんど
概要
井上雄彦が1999年より『モーニング』にて連載している時代劇漫画。現在37巻が発売されており、原作のエピソードは小倉編のみを残し休止中。
「バガボンド(vagabond)」とは、英語で“放浪者”、“漂泊者”という意味である。
吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作としているが、武蔵の実姉が描かれていなかったり、吉岡道場が失火したり、宝蔵院の老僧「日観」が胤栄となっていたり、胤舜に敗北したり、佐々木小次郎が聾唖者であったり、原作小説では数ページに満たない武蔵の百姓修行編が3巻も続いたりと、キャラクターや物語には井上雄彦独自のアレンジが大きく加えられている。
一方で原作の持つ哲学性はこれ以上ないほどに研ぎ澄まされた筆致で描かれ、原作小説よりこっちの方が好きという武蔵ファンも多い。
登場人物
☆は原作ではセリフのみor未登場の人物
武蔵と縁の人々
バガボンド第1章・3章における主人公。
武蔵の幼馴染。もう一人の主人公。
武蔵と又八の幼馴染で、彼らの想い人である美女。
「武蔵の弟子」と名乗る少年。
様々な有力な人物との人脈を持つ僧。
小次郎と縁の人々
第二章における主人公。
鐘巻自斎☆
鐘巻流の開祖。小次郎の育て親。
一刀流の開祖。小次郎の兄弟子であり、彼を剣の道に導いた張本人。
自分の流派を立てる夢を持つ傾奇者の青年。小次郎の友人となる。
原作では武蔵の舎弟みたいになっているが、こちらでは不仲。
武芸者
吉岡一門
吉岡道場の当主。小柄で清涼な顔立ちの美男子。
原作というか小倉碑文では大坂の陣まで生きているが…。
吉岡四強の一人で、事実上、京最強の剣士。
清十郎の弟。長身で無骨な外見、極めて厳格で真面目な性格。
吉岡四強の一人。原作にいた息子は娘になっており武蔵とも戦ってない。
吉岡十剣筆頭で伝七郎の弟分。
吉岡十剣の一人。武蔵を道場炎上の原因と思い込み追う。
原作では終盤で宍戸と組むが、こちらは中盤で武蔵に討たれる。