CV:久川綾
概要
結社《身喰らう蛇》の最高幹部である《蛇の使徒》の第七柱――《鋼》の名を冠し、《鋼の聖女》と呼ばれている。あらゆる武術に通じており、その中でも身長を遥かに超えるほどの長さを誇る馬上槍を得物としている。
初登場は『空の軌跡The 3rd』の星の扉14の台詞のみ。顔出しは『碧の軌跡』から。
容姿
中世の騎士甲冑を身に纏い、常に素顔を隠す仮面をかぶっている。そしてその仮面に隠れている容姿は絶世の金髪美女であり、ランディ曰く『めちゃくちゃ好みの美人のお姉さま』とのこと。しかし、そのの素顔を見ることができるのは彼女の気分や気まぐれ次第か、戦闘によって無理矢理破るしかない。ただ彼女の戦闘力は次元違いのため、出来る人間は数える程度しか存在しない。
性格
非常に丁寧で穏やかな口調。敵対する者には一切の容赦はしないが、非道な行いをする者は決して許さない高潔な人物である。かといって戦争で行われる非情な手段を否定することもない。
高潔な人柄から部下の鉄機隊を始め執行者達からの人望も厚い。
強さ
軌跡シリーズでは《剣聖》、《剣帝》、《風の剣聖》、《赤の戦鬼》、《光の剣匠》、《黄金の羅刹》と、人の域を超えているのではないかと言われている強者達がいる。しかし、アリアンロードはそんな彼らよりも上に位置する最強の武人として君臨しており、周りからは"至高"の存在と絶賛されている。
ワジ曰く、『人間の身では勝てないことが決まっているような強さ』、『《結社》最強の使い手』――デュバリィ曰く『武の頂点を極めし方』と称されている。
現段階で彼女に唯一実力で匹敵するのが、同じ《結社》の一員で"最強"と称されている《劫炎》のマクバーンのみ。二人は何度か手合わせをしているが、互いに負ける相手ではないが、勝つこともできない結果となっている。そのため、二人は互いに『結社最強』と称されている。
閃Ⅲでオーレリアに敗北したがあくまでも“人”としての全力で負けただけであり【人外の力】は使ってはいない。オーレリア本人も戦闘後と分校でリィンに話している。
(不死者だから死ねなくてじり貧になるだけ、騎神の力が【人外の力】と勘違いしがちな人が多いが劇中でもマクバーンがクロウに対して仄めかしたり、ルーファスもリィンとクロウの相克に勝ったら人としての生を捨てオズボーンに挑むと言っており、相克の特徴を考えるとただ不死になるだけならはっきり言って無意味な行為であり、閃マガにも不死者になることで更なる力を得られることを言及されている。)
またアリアンロードと同じく不死者で、《百式軍刀術》を極めた《鉄血宰相》ギリアス・オズボーンや人智を超えた【鬼の力】と《真の八葉一刀流》を極めた《灰/閃/暁/零の剣聖》リィン・シュバルツァーは同等もしくはそれ以上の実力を持っている。また《猟兵王》ルトガー・クラウゼルも《闘神》と互角の実力に不死者であるため、アリアンロードに匹敵するような事を作中で仄めかされている。《蒼の騎士》クロウ・アームブラストもこの4名には劣るがサラ以上の実力に不死者の力が加わって更に大幅に強化された事により、彼らに近い領域までの実力はある(外の理の力を持つマクバーンに「食らい付ける」と評される)。
ゲーム上の性能
碧の軌跡では、彼女の次元違いの強さは見事ゲームでも反映されており、例え勝てなくてもストーリーを進めることができる、しかし、最低でも一定のダメージを与えなければストーリーを進めることができないため、気合を入れて攻略されたし。因みに勝てば実績が解除される。
以下ネタバレ注意。
彼女の正体は、250年前のエレボニア帝国で起こった「獅子戦役」で歴史に名を残した―――当時、一騎当千の実力者たちでの部隊である《鉄騎隊》を率いり、常勝無敗を誇る槍の使い手である《槍の聖女》リアンヌ・サンドロット本人である。そして《緋》のローゼリアの導きによって、《銀の騎神》アルグレオンに選ばれた《起動者》でもあった。………正直鬼に金棒というレベルを超えているのではないかと思う。
歴史上では、紅蓮の魔王との戦いでドライケルスを庇い命を落としたされているが、命を落としてから半年後に原因不明の要因(黄昏の呪いの影響)で蘇っており、以来"不死者"として生き続けている。
《緋》のローゼリアとは長く友人関係を続けていたが、20年前にアリアンロードから関係は断たれた。そしてその時にアリアンロードは《身喰らう蛇》の長である《盟主》に出会い、己の主として忠誠を誓うようになったらしい。
ネタバレ注意
彼女が結社に入り、その末に帝国全土を巻き込む《巨イナル黄昏》に加担した理由――
それは、かつて愛した男・ドライケルスが抑えていた『呪い』を消滅させるためである。
晩年のドライケルスから呪いの詳細を聞かされ身を案じており、その後長旅の末転生したオズボーンを見つけ、影から見守る。オズボーンとその妻カーシャと赤ん坊のリィンの幸せな姿を見て心から安心し、微笑んだが闇はまだ存在する為、対抗策として盟主に前々から勧誘されていた結社に入るかを考えていたが今の所は全く闇の気配がなかったので結社に加入する。だがイシュメルガはリアンヌと《銀の騎神・アルグレオン》を警戒していたのでこの隙に行動を開始し、その数年後に悲劇が訪れる。
盟主と久しぶりの会合の際にオズボーンの危機を知らされ、駆けつけるがその時には全てが終わっていたのであった....。
そのために結社の《幻焔計画》に協力し、その際に行われる騎神の戦い《七の相克》で灰・蒼・緋・紫・金の騎神を倒し、その五騎の力を得た自らの騎神《銀のアルグレオン》をもって、呪いの全ての元凶である騎神《黒のイシュメルガ》を滅ぼすことが彼女の長年の計画であった。
クロスベルにあるエルム湖の湿地帯に現れた星の霊場において、自らの元を離れていた隊員・デュバリィ達との闘い、《灰》と《蒼》の騎神との第三相克での闘いの末に敗北。
不死者であった彼女は相克での敗北によりその力を捧げ自らの消滅を受け入れる中、友やリィン達が彼女の説得を開始する。捧げた力を戻されたことによって、最後の戦いまで生き続けようと決心した時・・・・・
突如として背後に現れた《金の騎神》の不意打ちにより、その力ごと奪われ致命傷を負う。
それでもわずかに残された最後の力をヴァリマールとその剣に託し、友や隊員達に見守られながら、250年もの永い時を戦い続けた《槍の聖女》の生涯は終わりを迎えたのであった。その際リィンに対してその成長と想い、オズボーンとの対決について助言をする。
ふふ・・・・あの時の赤子が感慨深いものですね・・・・・
勝手な話かもしれませんが・・・・・・息子がいたらこうなのかとも夢想したこともあります・・・・・
これで・・・・・・私の旅も
ようやく本当に終わりです・・・・・・
・・・ドライケルス・・・
いつかまた女神のもとで――――
彼女が使用していた槍と兜を墓標とし、結社でも既に脱退した者達・一時的に離反している者達も含めて多くの者がその死を悼み弔いに来たのであった。
対人関係
《盟主》―――《身喰らう蛇》の長。アリアンロードが絶対の忠誠を誓っており、作中では《盟主》の望みを叶えるために動いている。
《鉄機隊》――― アリアンロードが拾って鍛えた3人の戦乙女達で構成された《結社》最強の戦闘部隊。3人共、主であるアリアンロードに忠誠を誓っていると同時に心酔しており、特に"筆頭隊士"であるデュバリィは崇拝心が強すぎる。
レオンハルト ―――《剣帝》の異名をもつ《執行者》NoⅡ。"至高"の存在である自分をも超える武人になれると多大な期待を寄せていた。それゆえか、いつも彼に手合せを申し込んでいた。ただレーヴェ本人はあまり気乗りしていなかったのか、無理を言って付き合わせていたらしい。スピンオフ作品『レーヴェ物語』では、その場面が少しだけ書かれている。
マクバーン ―――《劫炎》の異名をもつ《執行者》NoⅠ。自分と同じ《結社》最強の使い手。実はアリアンロードから剣の作法を習っており、彼女曰く、もう少し身に着ければ勝負の結果は変わっていたとのこと。ただマクバーン本人はめんどくさいらしく身につける気はないらしい。なお、この話はアリアンロードの直属である《鉄機隊》の3人共『閃の軌跡Ⅲ』まで知らず、《鉄機隊》が結成されたであろう8年前よりも二人の関係は長いと考えられる。
ギリアス・オズボーン―――エレボニア帝国の《鉄血宰相》。かつての戦友であり恋仲でもあった《獅子心皇帝》ドライケルス・ライゼ・アルノールの生まれ変わり。晩年のドライケルスから呪いの事を聞かされ、リアンヌはドライケルス=オズボーンに宿るイシュメルガ=呪いから解放するために《七の相克》で勝ち上がり、イシュメルガを倒す事を目的としていた。自身が不死の存在になって、彼と結ばれなくなって、子を宿す事ができなくなっても長年ドライケルスの事を想っており、生まれ変わってもその人生を見守っていた。
リィン・シュバルツァー―――自身の義理の息子にして《灰色の騎士》《灰の起動者(ライザー)》《八葉一刀流・剣聖》の異名を持つギリアス・オズボーンの息子で《トールズⅦ組》リーダーにして《灰の騎神・ヴァリマール》に選ばれた帝国の英雄。『閃の軌跡シリーズ』の主人公。二人の面識(リアンヌ自身は赤子時代のリィンを見ている)は閃Ⅲからだが閃Ⅰの時にレグラムにいたⅦ組を窮地から救っている。のちにこの時の行動はオズボーンの息子であるリィンを助けるためのものと判明する(インタビューにて)。稀にであるだろうが息子のリィンを陰から見守っていたことが示唆されている。オルディスのブリオニア島で初対面を果たし、《八葉一刀流の剣士》として、《騎神の起動者》としてリィンから一騎打ちを望まれ互角の戦闘を行い、途中でリィンの【鬼の力】が暴走しそうになり、間一髪ガイウスとミリアムの介入で戦闘は中断となった。この時リィンにそのまま鬼となるか、我が軍門に下るかと選択を迫った(内心ではリィンを近くに置きたかった、レオンハルトの事を考えると指南もしたかったのかもしれない)。《七の相克》での死の直前にリィンに上記の言葉を言い渡しリィンの成長を喜び、そして実の息子のように思っていたと告白する。後にリィンがオズボーンと対決する際にリアンヌもリィンの母親の一人であるとオズボーンが発言し、リィン本人も否定せずに母親と認めている。ある意味リアンヌの夢が叶ったといえる。
また最後の決戦では思念体としてリィンの前に現れ、“母”としてリィンを名前で呼び、力を貸して激励する。