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ヒャクヤッパ

ひゃくやっぱ

ヒャクヤッパとは『侍戦隊シンケンジャー』に登場する敵怪人であり、外道衆のアヤカシである。

イサギツネの仇、取らせて貰うぜぇ!」

CV:鈴木千尋

データ

【身長】一の目・195㎝→二の目・48.8m

【体重】一の目・85㎏→二の目・21.3t

概要

無数の刃の様な、刀の柄の様な姿を持つアヤカシ。『網切』と言う妖怪の伝承のルーツとされている。

上述の姿をより詳細に説明すると、頭部から腰回りに掛けた上半身と、両肩から二の腕全体までが旋風の様にしなる刃で覆われており、まるで全身に包帯を巻いたミイラを思わせる外見である。頭部は半分がしなる刃の装飾に覆われていて片目しか見えないが、良く見ると顔も髑髏の様になっている。

そして両方の一の腕と腰から下の両脚の形も、まるで赤い刀の柄の様になっているのが特徴。

「群立千刃刀(むらだちせんじんとう)」と呼ばれる2本の刀で武装している。

性格は兎に角剣や刀が大好きで、「群立千刃刀」の二刀流を振り回しては斬って暴れる事を好むと言う戦闘狂。戦闘に於いては全身の刀を自在に突き出す、「全身刃(ぜんしんやいば)」と呼ばれる非常に危険な技を繰り出して来る。

全身刃は元より、装備している群立千刃刀も、まるでヒャクヤッパとは別に独立した意志を持つ様に斬り掛かって来る為、特に注意しなければならない。仮に群立千刃刀の届かぬ死角に回り込んでも、不用意に近付けば忽ち全身刃に切り刻まれて返り討ちにされるのは必至であり、迂闊に接近するのは危険である。

前回登場したシンケンゴールドに倒されたイサギツネとは、「古くから馴染みの関係だった」とも言われる程に仲が良く、劇中ではイサギツネの仇を討つ為にシンケンジャーへと襲い掛かる。

劇中での活躍

前回倒されたイサギツネの行動と、それを焚き付けた骨のシタリに対してドウコクが腹を立てていると、突如六文船に乱入。散々大声で捲し立てた挙句、イサギツネの仇討ちに行くと宣ってそのまま現世に赴く。

群立千刃刀の二刀流でサラリーマンの衣服を切り刻み、「つまらんな。死ぬか?」と言い捨てる等、街で暴れ回っていると例によってシンケンジャーの5人が駆け付けた為に交戦。

全身刃による攻撃でシンケンジャーを寄せ付けない程の高い実力を見せるが、水切れの為にその場は撤退を余儀無くされる。

その後、ゴールドが正式メンバーに加わり、6人となったシンケンジャーと再戦するも、レッドとゴールドと言う幼馴染の息の合ったコンビネーションで全身刃を砕かれてしまい、サカナマル百枚おろしとシンケンマル火炎の舞を同時に喰らって倒される。

その直後、二の目となり巨大化すると、一の目と同様にシンケンオーを全身刃で攻撃、苦戦させる。だが、シンケンオーが烏賊折神を侍武装してイカシンケンオーとなった事で形勢は逆転。烏賊槍ぶすまで全身刃を砕かれ、止めの槍烏賊一閃を喰らい爆散するのだった。

余談

モチーフは刃と刀の柄。そして名前の由来は100の刃(やっぱ)。

現代の伝承で語り継がれる『網切』と言う妖怪はハサミの様な手を持ち、網や蚊帳を切ってしまう化け物らしいが、ヒャクヤッパの無数の刃物がそのルーツになったと思われる。

前回の第十七幕から登場した梅盛源太/シンケンゴールドは、ヒャクヤッパの登場回である第十八幕にして正式にシンケンジャーのメンバーに加わる運びとなった。

声を演じた鈴木氏は昨年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』でもドリルバンキの他、同年上映された仮面ライダー映画である『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』でクラウンイマジン及びパトカー無線の声を担当していた。

続く翌年の『天装戦隊ゴセイジャー』ではグレムリンのワライコ僧を演じる事になる。

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