SPRIGGAN
すぷりがん
概要
少年サンデー(週刊、月刊増刊の双方)および関連雑誌(GXなど)に読切や短期連載の扱いで、シリーズ掲載され、その連続によって継続していった作品。
発表期間は1989年から1996年まで。既刊の通常単行本は全11巻、My First BIG(コンビニコミック。MFB版。WIDE版ではない方)版は全14巻、保存版(完全版)・文庫版は全8巻。ちなみに単行本版(本編)完結後に描き下された2作品があり、これは両作ともMFB版・文庫版・完全版にて収録されている。
現在、サンデー名作ミュージアムにて、第1話が試し読み可能。
1998年に大友克洋総監督の元、川崎博嗣を監督として劇場アニメ映画化されている。
制作はSTUDIO4℃。蓜島邦明が音楽を担当。
キャッチコピーは「戦って、死ね。」
原作漫画のノアの方舟篇を題材にしている
1999年にはPS用ソフト『スプリガン ルナヴァース』としてゲーム化もされた。開発はフロム・ソフトウェア。
原作漫画終了後を舞台としており、ゲームオリジナルキャラクターが主であるが、原作キャラも登場し、条件を満たすことで使用も可能。
2019年3月12日、ゲッサンにて、アニメ化決定が発表された。
媒体はNetflixでのWebアニメとなり、全世界配信される。
制作は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、『はたらく細胞』で知られるdavid productionが務める。
原作終了後及び先述の劇場版より、実に20年以上ぶりの映像化である。
あらすじ
背景
遠き過去の時代。とある古代遺跡よりオーパーツたる一枚のプレートが発見された。
そのプレートは超古代において先進的文明を築いた者たちから、現代に生きる者たちに向けた希望への願いであり、同時に一種の警告であった。
心ある者たちよ。君たちには未来がある事を願う。
世界中にある我らの文面の断片を遺産として残そう。
だが、もしも君たちに遺産を受ける資格が無ければ
せめて悪しき目的に使う者から遺産を守ってほしい。
プレートに刻まれたメッセージを真摯に受け取った人物のひとりT・F・アーカムは、これを実現するためにひとつの財閥を設立させた。その名をアーカム財団。同財団にはメッセージに記された「強大な力を持つ古代遺産の破棄・封印」の実践を目的とした特殊部隊が存在する。
その名を、スプリガン(Spriggan )。コーンウォールの伝承に伝わる守護妖精の名を冠した彼らは今日も世界の裏で、国家軍・テロ組織・過激派宗教団体など多くの組織を相手取り、強大な古代遺産を巡る戦いを繰り広げている。
この物語は、世界中で活躍する「スプリガン」たちの中、最も年若い高校生スプリガン御神苗優の戦いを記録した物語である。
物語
東京郊外の私立高校に通う御神苗優は、そこそこギリギリの成績を持ちながらも「バイト」と称しては欠席を繰り返すために最悪の授業出席率を誇る、補習&追試常連の超劣等生である。
だが、そんな彼の「バイト」とは、他ならぬ自らが通う学校の資本母体でもある「アーカム財団」の特殊工作員「スプリガン」としての仕事であり、度重なる欠席はそれゆえのものであった。
アーカムのスプリガンとして古代遺跡を狙う者どもや遺跡そのものの脅威から人々を守り、その一方で高校生活を通して守り切ったものの価値を噛み締める優であったが、一方で彼には「特殊部隊《COSMOS》の戦闘機械的少年兵士《No.43》でありながら、そのCOSMOSに奪われていた過去と意志を取り戻して反旗を翻し、部隊とプロジェクトを崩壊に導いた張本人」という壮烈な過去があった。
スプリガンとしての使命を果たす中、時に顔を出し優に迫る「過去の亡霊」《COSMOS部隊》の残滓。だが、優はそんな過去に対しても自身と日常を生きる友人たちとの未来のために「人間として」古代遺跡を狙う組織を相手に戦っていく。
登場人物
CVはアニメ及びゲーム。
スプリガン
- 御神苗優(CV:森久保祥太郎)
- ジャン・ジャックモンド(CV:子安武人)
- 朧
- ティア・フラット
- 山本さん(本編では引退しており、アーカム日本支部の所長)(CV:有本欽隆)
- 大槻達樹(ルナヴァースの主人公)(CV:辻谷耕史)
優の関係者
- 染井芳乃
- 笹原姉妹
- 笹原初穂
- 笹原香穂
- 川原鈴子