こん虫獣バダン
ばだん
ニシキ「悪魔の虫が…悪魔の虫が!」
概要
第17話「ベータミーが消えた!!」に登場。
異常気象により超巨大化したトノサマバッタの怪獣で、ヘンリー・ニシキ博士によって存在が予測されていた。
無数のバッタの群れと共に行動し、周辺に突風を巻き起こし蛇行して移動する台風と間違われていた。
ニシキ博士曰く決定打と言える弱点は無いらしいが、昆虫故に急激な温度変化、特に低温に弱いと言われている。
武器は頭の後ろの短い鎌のような足と、目から放つ怪光線(メイン画像は瞼を閉じた状態)。
雑食性であり飛行機ですら食べようとする。
日本に出現した後はエジプトに移動し、その激しい突風によりピラミッドは砂に埋もれさせ、追跡してきた科学警備隊のベータミーもバッタの群れの体当たり(インセクトストライクとでも呼ぶのだろうか?)によりエンジンを詰まらせ不時着させてしまった。
数億に及ぶバッタの大群を体に張り付かせてウルトラマンジョーニアスを苦しめたが、スーパーマードックのエアコンの冷却ガスを浴びてバッタの群れ共々動きが鈍くなったところにジョーニアスの怒涛の反撃を受け、最期はプラニウム光線を受け爆破された。
余談
あなたがわたしの民を行かせることを拒むなら
見よ わたしは明日 蝗をあなたの領土に送る
それには雄獅子の牙がある
それは わたしの葡萄の木を荒れすたれさせ
わたしのいちじくの木を引き裂き
これをまるで裸に引き向いて投げ倒し その枝々を白くした
彼らの前では火が焼き尽くし
彼らのうしろでは炎がなめ尽くす
この国はエデンの園のようであるが
彼らの去ったあとでは 荒れ果てた荒野となる
冒頭のニシキ博士のセリフや舞台となった場所から、元ネタは旧約聖書「出エジプト記」に登場するバッタ(サバクトビバッタ)の群れと推測される。中近東ではバッタは異常発生してあらゆる植物を食い尽くし、死を齎す悪魔の虫と呼ばれていた。
ウルトラシリーズでは『ウルトラマンガイア』に登場するカイザードビシも同様の「悪魔」として登場する。ちなみに『ガイア』にはパズズという怪獣が登場するが、こちらも元ネタとなった風の悪魔パズズはバッタの化身と呼ばれている。