概要
CV:ゲイリー・チョーク/吹:小西克幸
サイバトロンの総司令官にしてチームコンボイのリーダー。キャブオーバータイプのトレーラートラックに変形する。
前作の『マイクロン伝説』に登場したコンボイと同一人物であり、過去の過ちを繰り返さぬようユニクロン復活を阻止する為に戦う。
前作における最終決戦でのはっちゃけが後を引いているのか、前作の面影が薄れ、やや豪快な性格に変わった。部下に厳しく、自ら訓練を与えることもあったが、依然として仲間からの信頼は厚い。
ちなみに日本語版のOPの冒頭では視聴者を指差し、「トランスフォーマーを見る時は、部屋を明るくしてテレビから離れて観てくれよ」と毎度呼びかけていた。
合体形態
ビークルモードで牽引する平行四辺形型のコンテナに格納されているはしご車型のファイヤー1、ヘリコプター型のジャイロ2(海外版は「コプター2」)、ドリルタンク型のディガー3、潜水艦型のサブマリン4からなる4機のメカ「グランドフォース」を両手両足に装着(グランドクロス)してスーパーモードになる。グランドフォースはスクランブル合体の要領で入れ換え可能。
更にウイングセイバーとスーパーリンクすることでウイングコンボイとなり、空中戦が可能なジェットモードと砲撃戦に特化したキャノンモードの2種の合体形態を得た。グランドコンボイは仲間達にこの名前で呼ぶよう促していたが、合体後も「グランドコンボイ」と呼ばれる事が殆どであった。
終盤ではオメガスプリームと合体してオメガコンボイとなり、ユニクロンとの決戦ではプライマスの力によって惑星クラスまで巨大化したシーンもあった。ただし、この形態は強力無比な反面グランドコンボイのスパークに著しい負荷がかかり、ユニクロンの破壊衝動に飲まれる危険性を孕んだ諸刃の剣でもある。
玩具
グランドコンボイの玩具は劇中に比べてかなりふとましい体型であり、頭や手足の大きさに対し胴体が肥大している。これはスーパーモード時のプロポーションが重視されたのと、海外で発売された製品には音声ギミックが内蔵されていたためである。そのせいか日本では「ドスコンボイ」、「曙コンボイ」、更に英語圏では「Fatimus Prime」(太ってます・プライム)などと呼ばれネタにされている。
また、海外版の初期製造分の玩具には、『ビーストウォーズ』のビーストコンボイのようにマスクの口が露出した造型のものがあり、同シリーズの玩具に付属するカタログ兼コミックでもわざわざ口が描き加えられたコマがある。日本で発売されるにあたって音声ギミックは削除され、一部の成型色が変更されたほか、スーパーモード時の胸部が銀メッキ加工されている。劇中では上下2体合体のスーパーリンクは披露しなかったものの、スーパーリンクが可能なTFと合体させて遊べるより小型のSLグランドコンボイも発売されている。
ちなみに、『コンバイナーウォーズ』で発売されたオプティマスプライム(G1コンボイ)は、5体合体時の頭部や胸部のデザインがグランドコンボイ・スーパーモードによく似ており、日本の『ユナイトウォリアーズ』で限定発売されたコンボイグランドプライムの手足を構成する各メンバー(アイアンハイド、プロール、サンストリーカー、リジェ)の配色はグランドフォースのそれを思い起こさせるものとなっている。