ゲッター線
げったーせん
ゲッター線とは
石川賢の著作ゲッターロボ・サーガにて物語の根幹を成す架空のエネルギー。宇宙から降り注ぐ宇宙線の一種で、生命の進化を促す怪物エネルギー体である(ただし、ゲッターロボサーガでは生命の進化といった事象を含めたすべての事象は元々大いなるゲッターそのものの一部であり、「ゲッターに還る」「ゲッターに戻る」といったほうがより正確な表現)。猿が進化して人間になったのもゲッター線のおかげであり、ゲッターロボのエネルギー源を担っているのもゲッター線であり、ゲッターロボをゲッターエンペラーに進化させたのもゲッター線であり、和月伸宏を漫画家に進化させたのもゲッター線である。
まぁ、分かりやすく言えばとにかくすごいエネルギーなのである。
ゲッター線のエネルギー利用に成功したのはゲッターロボの開発者でもある早乙女博士だが、博士ですらゲッター線の神秘を解き明かすことは出来なかった。博士曰く「ゲッターを理解するには悠久の時が必要」とのこと。
漫画版のゲッターロボGまでやアニメ版ではあくまで少し不思議な凄いエネルギーとして
扱われているだけだったのが、漫画版ゲッターロボ號以降その力はインフレし続けている。
はじめはその力も人類を進化させ、恐竜帝国との決戦を契機に火星をテラフォーミングしたり、一文字號に対して命のありかを語りかけるなど神聖な描写が多かった。
しかしゲッターロボ號以降の作品では、目を掛けた種族以外には徹底して冷酷なゲッター線の負の面がより際立って描かれることが増え、
ゲッターロボアークでは人類以外に対しては排他的な行動を強調していき、
OVA新ゲッターロボでは過剰に竜馬だけをひいきしてるような描写になっている。
これについて石川賢氏は「進化すると言うことは他種族を淘汰し続けることでもある。それは果たして善であるのか?他の生き物にしてみれば悪ではないか?」と中島かずき氏との対談で語っているため、意図してこうなったものである。
作者である石川賢氏は鬼籍に入られたので、ゲッター線の謎は永遠に明かされる事は無くなった。
我々人類に出来るのはこの大いなる遺産を受け継ぎ、飽くなき進化の戦いに身を投じることだけだろう・・・!