CV:小川真司(ドラマCD版)/杉田智和(Switch版ヒーローズ以降)
概要
第一章「王宮の戦士たち」においてプレイヤーキャラとして登場。小国バトランド王国の王宮戦士。桜色の鎧と、大きく張ったカイゼル髭がトレードマーク。
バトランド城からほど近くにあるイムルの村で起こっている、子供たちが次々と行方不明になる事件を調査するために調査へと赴く。
その調査の結果たどり着いた枯井戸の底でホイミスライムのホイミンと出会い、「人間になりたい」という彼の願いを聞いて同行する事となる。
最終的に枯井戸の底で見つけた「空飛ぶ靴」が子供の失踪原因である事を掴んだライアンは自らもその靴を履き、魔物の隠れ家である湖の塔へと乗り込む。
ほかの戦士たちもちらほらと湖の塔へ乗り込んでくる中、ライアンとホイミンはこの事件の犯人であるピサロの手先とおおめだまを討ち果たし、その目的が「世界のどこかに居る伝説の勇者がまだ子供のうちに抹殺する」事であると知る。
こうして、ライアンは世界のどこかに居るはずの勇者を守るため、国王の許しを受けて勇者を探すために世界を旅する事となる。
1章をクリアした後は2章と3章で旅をしている最中のライアンに会うことができるが、実際に仲間に出来るのは5章のキングレオ戦の後となる。
ちなみに、「ござる」口調で話すというイメージが一部で存在するが、これはエニックスで出版されていた漫画『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』による影響で、実際に「4」作中で彼が「ござる」と言ったことは一度もない。恐らくFC版公式ガイドブックで「拙者」と発言した事からのイメージであろう(ゲーム中では「私」)。
しかし、リメイク版『ドラゴンクエストⅥ』にカメオ出演しているライアンは「ござる」と付けていたり、PSリメイク版「4」の会話では堅苦しく古風な口調を用いるため、イメージとしては間違っていないのかもしれない。
なお、CDシアター版と小説版では「おれ」が一人称の朴訥な男性。朴念仁でノロマだとバカにされるが、養父である大臣(作中では故人)はじめ国王や臣下にはその素朴さを愛されている。
性能
戦士ということもあって力と体力(HP)が高く、非常に装備出来る武器・防具が豊富。
反面、呪文は一切使用できず、素早さが非常に低い。
装備出来る防具が非常に多いため、耐性を上げやすく、パーティの盾役として活躍する。
反面、素早さがとにかく低いため行動順は後になりがちで、敵に先手を許しやすい。
一般的には欠点として認識されやすいが、祝福の杖や賢者の石などの回復効果のある道具をもたせておくとAIが自動で後攻回復してくれるので便利と言えば便利である。
また、装備すると素早さが0になる呪いがかかっている魔神の鎧を低リスクで使用可能という考え方もあったりする。
こうした点を踏まえると、雑魚戦よりもボス戦で活躍しやすいキャラと言えるだろう。
武器は剣の他に槍や破壊の鉄球なども装備可能で、剣がメインの勇者以上に装備のバリエーションが豊富。
また、前作では「戦士=ひたすら金がかかる」という点が特徴でもあったが、ライアンの場合は5章で宝箱に入っている装備でだいぶまかなえるため、お財布にも優しい。
FC版ではAIが自動行動する関係上、通常攻撃か道具の使用しかしないライアンは、ある意味最も単純でわかりやすく、確実な挙動をする部類に入る。
よく「『4』はAIがうまく動かないからライアン、アリーナ、勇者、クリフトで進んでいた」という
話が出たりもするが、本作のAI学習は全キャラで共有なので、学習させるという意味ではかなり有用な編成だったりする(このメンバーである程度戦闘し、後から後衛系のキャラを出せば弱点を突いてくれる)。
プレイステーション版で明かされた設定
酒は飲む方。治安の悪いグランドスラムでも酒を嗜む余裕がある人物。
子供の頃は大変なワルガキで、洞窟探検をした事もある。
歌や踊りには詳しくない。音痴な歌を聞いても下手なのかどうか理解できない。
神官を「女の腐ったような奴」と見下す。一応、クリフトに対してはフォローを入れているが。
「勝つためには卑怯な手を使うのも優れた戦士の条件」と発言しているが(とはいえ自分がそうだとまでは言っていない)、基本的には卑劣な仕打ちを嫌うらしく、下着ドロで捕まったならず者を見て呆れかえり、「自分なら恥ずかしくて切腹ものだ」と批判している。
CDシアター版
齢30を迎えるバトランドの王宮戦士の一人であるが、これと言って大きな手柄は立てていない。が、王からの信頼が厚く「子供失踪事件」を解決に向けて参加する。
イムルの村の少年ミャッケからププルのことや、秘密の友達のことを聴き、彼の力を借りて事件を解決する。 王に「勇者捜索の旅」と「地獄の帝王討伐の旅」に挑む許しをもらい旅に向かう(道中、旅をしている姫一行と出会う)。
第五章「導かれし者達」では、単身でキングレオ城へ乗り込みキングレオ討伐後に勇者一行と合流し、導かれし者たちと共にイムルの村に訪れた時、バトランドの王宮戦士の一人となりイムルの村の警備をしているミャッケに出会い『月日が流れるのは、早いものだなぁ・・・』と感じ取ったり、ププルが実家の宿を継承・若主人として営んでいることを知る。
後に勇者一行と共に地獄の帝王を撃退し、更なる脅威を打ち払った
小説版
久美沙織氏が執筆する小説版では、山岳に住む少数民族の出であったが多くの功績を上げていたから当時のバトランドの大臣の養子となる。だが、大臣が亡くなったあと財産の半分をバトランド城に譲渡し一兵卒として仕えるようになったという経緯が加えられた。(それでも、周囲の嫉妬心ややっかみの視線は無くならかったという)
第一章では30歳だったが、第五章では40歳となっていてトルネコと同じ歳となっている。導かれし者たちと共にバトランドに訪れた時、バトランドの王宮戦士の一人となりイムルの村の警護をしているミャッケに出会い『月日が流れるのは、早いものだなぁ・・・』と感じ取ったり、ププルが実家の宿を継承・若主人となって営んでいることを知る。
派生作品への登場
ドラゴンクエストヒーローズ
アクションRPGであるドラゴンクエストヒーローズではニンテンドーSWITCHのローンチタイトルである『ドラゴンクエストヒーローズ1・2』の追加キャラクターとして登場。
余談
両者ともにライアン役以外でのドラクエシリーズ内の関連作品への出演歴がある。
- CDシアターでライアンを演じた小川真司氏は、CDシアターのⅡのローレシア王を演じている。
- Switch版ヒーローズ以降の作品でライアンを演じる杉田智和氏は、3DS版のⅧのイシュマウリ、Switch版のⅪのハンフリー、そしてドラゴンクエストライバルズの配信動画「レベルアップ!ライバレディオ!」のエンゼルスライムをそれぞれ演じている。