三途の川
さんずのかわ
この世とあの世の境目にあるとされる川。
概要
三途の川の河原は「賽の河原」と呼ばれる。
名前の由来は、三つの途(みち)があるということから。
呼び方は俗称で、本来は葬頭河(そうずか)といわれる。三瀬川(みつせかわ)、渡り川とも呼ばれることもある。
三途の川の渡り方は三つある。
一つは、善人は、金銀七宝で造られた橋を渡る。
一つは、罪の軽い悪人は、山水瀬と呼ばれる水が膝の下までの浅瀬を渡る。
一つは、罪の重い悪人は、川の流れが速く、波は山のように高く、川底には大蛇が潜んでいる強深瀬(江深淵)と呼ばれる深瀬を渡る。
平安時代の末期頃までは前記のように橋を渡ったが、室町時代以降からは船に乗って渡ることになっている。
また、三途の川には懸衣翁、奪衣婆という老夫婦の係員がおり、六文銭を持たない死者が来た場合に渡し賃の代わりに衣類を剥ぎ取ることになっていた。
妖怪の山の裏側に位置する川。幻想郷は此岸で、川の向こうは彼岸である。
流れが少なく、音もほとんどしない静かな場所で、生き物の音は一切聞こえてこない。時々、暢気な死神の歌声が聞こえてくる程度である。
この川には既に絶滅した魚が棲んでいるが、全て幽霊だと言われている。それを釣り上げる事は出来ない。
三途の川は深い霧に覆われ、昼も夜もない。三途の川を泳いで渡ろうとしても体が水に浮かばないので不可能。渡るには死神に賃金を渡すしかない。ちなみに高価格。
川を渡ってしまったら、もう次の生まで戻って来る事は出来ない。