概要
魔界の名工と呼ばれる武器職人。鎧の魔剣をはじめとする、鎧の魔槍、ダイの剣等の強力な武器を多数制作した。
普段からアルコール度数の高い酒瓶を懐に携帯し、居眠りしながら作った手抜きの剣でさえ覇者の剣に匹敵する存在感を持っていた。
ダイを異形の存在であることを一目で見破り、ヒュンケルと二人同時でも軽くあしらう剣の達人(但し、ヒュンケルはラーハルトから鎧の魔槍を受け継いで、武器を槍に切り替えたばかりだった)。
特徴と言うべき顔の大きな×字傷は、90年前、大魔王バーンの宮廷から彼の元を去った時、私情に行動して責を咎めたミストバーンの攻撃を甘んじて受けてついたもの。
後に魔界から地上へ移りランカークス村周辺の奥まった森にある小さな工房に居を構える。ポップの父ジャンクとは最近知り合ったばかりだが、『偉そうにふんぞり返るお偉い方に反抗して野に下った者』と究めてよく似た境遇から種族の垣根を越え信頼し合う仲である。
必殺技は二刀一対の細身の剣「星皇剣」による縦横同時に二刀を振るい敵を十字に切り裂く「星皇十字剣」。絶大な破壊力を持ち、自身が作った「グレイトアックス」すら刃が立たなかったザボエラの超魔ゾンビを完全破壊するも、その代償は大きく、両腕と武器はその威力に耐えきれず嫌な音を発てて潰れた。
腕は回復力の高い魔族でも回復に時間がかかるダメージを負い、200年近く前に強敵との戦闘の際、この技を使い腕を壊している。武器職人の道を目指していたのも、技に耐えられる武具を作りたかったからであり、繰り出した後決戦前に完全に仕上げるべきだった事と、周囲の者が生きている間に新しい武器も作れず悔やむ事を口に漏らしている。
因みに目指すべき最大な目標としていたのは真魔剛竜剣。
ノヴァとは普段の姿勢から不仲だったが、上記の超魔ゾンビ戦を経て和解し、彼を弟子に持つようになり、共同でピラー・オブ・バーン内部の黒の核晶を停止させている。
あらゆる生物を消滅させるバーンであったが、死なすには余りにも惜しい実力を有し、同じ魔族である彼を死んだミストの代わりに自身の側近兼大幹部になるよう勧誘したが、「オレも何百年も生きてきたが、おまえの下にいた時が最も恵まれていた、最も裕福だった…だが…一番退屈で自分が最も腐っていくのが実感できた時だった…!あんな日々はもう二度と御免だ!!あれに比べればダイたちに出会ってからのこの数週間は短いが、本当に充実した日々だった。オレの今までの生涯に匹敵する輝きがあった…!同じ過ちを二度くり返すぐらいなら…オレは多少なりとも気に入った人間たちと運命を共にするさ…!!」とハッキリと訣別した。
大戦後は工房のあるランカークスへと戻り、ノヴァを完璧に星皇剣を仕上げられる実力を持った最高の武器職人にすべく基礎のイロハを逐一教えながら養生している(完治させる方法は近年のメディアミックス別ドラクエ作品では非常に多いので可能性はあり得る)。
自然治癒に頼ると両腕を治すのに魔族の高い再生能力を持ってしても70年近く掛かる。これを見るに、失った腕を一瞬で再生させたバーンがどれだけ異様かはっきりわかる。
製作した武器
関連イラスト
余談ではあるが、バトルロードに登場したダークドレアムのグランドクロスのモーションがこの技に酷似している。
参考・この動画の2:00あたり。http://www.youtube.com/watch?v=1V3ujgTG8lM