データ
概要
不祥事が元で崩壊してしまった女子野球部の立て直しに尽力する武田詠深(ヨミ)とその仲間達の姿を描く。
埼玉県越谷市が主な舞台だそうである。
また、そこはかとなくあの匂いが漂う作品でもある。
「まんがタイムきららフォワード」2019年8月号にてテレビアニメ化が内定したことが明らかにされた。
さらに同年8月5日には、放送予定期間なども明らかにされた。
2020年4月からTOKYOMX、AT-Xに加えてテレビ朝日系列局のごく一部にて放送予定。アニメーション製作はstudio A-CAT。BSテレビ局での放送予定がない作品でもある。
監督を務める福島利規は、本作同様野球を取り扱った「MAJOR」の監督を務めた。
登場人物
新越谷高校
かつては強豪校として名をはせたものの、近年は低迷していた。そこにきて部内での不祥事(いじめの一種)が明らかになってしまった事で半年間の停部と対外試合禁止に追い込まれた。
部員が次々と辞めていく中、理沙と怜はあえて退部せずに維持し続けていた。
ヨミらが新しく加入したことによって試合ができる定員に達し、停部も解けた事で活動を再開した。
部員同士は名前で呼び合っている。
武田詠深(たけだ よみ)
CV:前田佳織里
背番号1番。本職は投手だが、場合によってはファーストやサードを守ることがある。1年生。右投げ右打ち。身長160cm。6月4日生。松原中出身。好きな動物は猫。趣味は投球練習。進学理由『制服』。
主人公。
危険球退場スレスレのコースからストライクゾーンに落ちるという、常識外れに極端に縦に落ちるカーブ(昔流の表現で言えば懸河のドロップ)の使い手。その一方で打撃は一生懸命練習してはいるが・・・・・・・・。
新越谷高校を選んだのは既述の通り「制服がかわいいから」という理由からだが、実は野球から足を洗うためという、もう一つの理由且つ事情があった。
山崎珠姫(やまざき たまき)
CV:天野聡美
背番号2番。キャッチャー。1年生。右投げ右打ち。8月31日生。身長149cm。好きな動物は犬。趣味は戦略シュミレーションゲーム、野球動画。進学理由『制服と成績』
ヨミとバッテリーを組む。
ヨミとは幼少時からの付き合い。ヨミのものすごい変化球はこの人しか取ることが出来ない。
強気なリードでヨミ(などの新越谷投手陣)を支える。
リトルリーグのチーム・美南ガールズ出身。
中村希(なかむら のぞみ)
CV:野口瑠璃子
背番号3番。本職はファーストだが、外野に回ることがある。1年生。左投げ左打ち。11月5日生。身長155cm。箱崎松陽中出身。好きな動物は大きい鳥。趣味は打撃研究。進学理由『家庭の都合』。
チームの中ではものすごい打率を誇るものの、ここ一番に弱い。
藤田菫(ふじた すみれ)
CV:橋本鞠衣
背番号4番。セカンド。1年生。右投げ右打ち。10月17日生。身長159cm。南相模中出身。好きな動物は犬。趣味はスイーツ。進学理由『立地』。
フォア・ザ・チームに徹する不動の2番・セカンド。そのため中学時代のチームメイトであり親友であるはずの稜とは、グラウンドの中ではしばしば揉めている。
藤原理沙(ふじわら りさ)
CV:永野愛理
背番号5番。本職はサードだが、ピッチャーを務めることがある。2年生。右投げ右打ち。9月18日生。身長158cm。小鳩中出身。好きな動物はハムスター。趣味はハムスターの飼育。進学理由『秘密』。
2年生部員の片割れ。呑気そうな顔立ちをしているが、実は投げる球は結構威力がある。それを買われ、マウンドに立つこともある。しかもピッチャーをやり始めたのは、ヨミ達1年生が入部してから後だったりする。
川崎稜(かわさき りょう)
CV:北川里奈
背番号6番。ショート。1年生。右投げ右打ち。4月7日生。身長152cm。南相模中出身。好きな動物は猫。趣味はプロ野球観戦。進学理由『自宅から近い』。
スタンドプレーヤー。ゆえに菫とはグラウンドではあまり仲は良くない。ただしそれ以外では仲はいい。
また、スタンドプレーヤーであることが祟り、任される打順は5番ばかり。
川口息吹(かわぐち いぶき)
CV:富田美憂
背番号7番。本職はレフトおよびバッティングピッチャーだがピッチャーを務めることもある。1年生。右投げ両打ち。8月7日生。身長156cm。光陽台桜中出身。好きな動物はうさぎ。趣味は戦術研究。進学理由『好き、近い』。
野球は高校から始めた。
双子の妹・芳乃の頼みで野球選手の物真似をしていた。その結果、一度見ただけで敵ばかりか味方の選手の投法や打法のフォームをコピーできるという特技を持った。ゆえにオーバースロー、スリークォーター、サイドスロー、アンダースローと、全てのピッチングフォームを会得している。ただし球速や長打力まではと言った細かいところは真似できない。お調子者なうえ、泣き言を言うことがしばしばある。
岡田怜(おかだ れい)
CV:宮本侑芽
背番号8番。センター。2年生。右投げ右打ち。7月6日生。身長159cm。好きな動物は犬。趣味は道具のメンテナンス。進学理由『強い、近い』。
もうひとりの2年生部員。攻守走の揃った実力者。荻島ガールズというリトルリーグのチームに在籍していた。
野球部「崩壊」後も理沙と共に野球部の灯を守り続けた。新入生入部を機に野球部を辞めるつもりだったが、その新入生達に頭を下げられた結果、キャプテンに就任した。
大村白菊(おおむら しらぎく)
CV:本泉莉奈
背番号9番。ライト。1年生。右投げ右打ち。2月13日生。身長161cm。吉峰中出身。好きな動物は犬。趣味はアニメ、漫画。進学理由『学力等』。
剣道から野球に転向した変わり者。無論野球に関しては初心者。なのだが、剣道で間合いを取る経験から投球を撃つタイミングを上手く把握できる。また、スイングだけであれば相手ピッチャーも思わずビビるほど豪快。
元々野球をやりたかったのだが、剣道の道場の娘だったため野球が出来ず、剣道をやらされていた。親と『剣道で1位取ったら野球をしてよい』と約束し、全国大会で見事優勝したことでようやく剣道から足を洗い、野球が出来るようになった。
いわゆる、ひとつの「ホームランか三振か」な打者。しかし異常に長打力が高いため、打率はいいが長打力がない希に睨まれることが多い。
別の球技のボール2つ持ってるんじゃないの?と疑いたくなるほどご立派なものの持ち主。
川口芳乃(かわぐち よしの)
CV:白城なお
背番号10番。マネージャー。1年生。右投げ両打ち(いわゆるスイッチヒッター)。8月7日生。身長155cm。光陽台桜中出身。好きな動物(?)は野球選手。趣味は分析。進学理由『好き、近い』。
息吹の双子の妹。
いわゆる野球ヲタではあるが、そのせいかデータに詳しく、敵味方の選手の能力を、ものすごく細かいところまでつかんでいる。ゆえにチームの参謀役を務める。
監督の藤井と共に作戦の相談をするほか、チームの体調や栄養管理、精神面でのケアなど、マネジメントにおいて多彩な能力を発揮する。
また、ノックも上手いのだが、選手としての実力はほぼゼロ。ただしベースコーチを務めるため背番号10をもらっている。
家は新越谷高校の近所。そのせいか、幼少期には姉の息吹と共に新越谷高校野球部の部員たちに遊んでもらったことがある。
藤井杏夏(ふじい きょうか)
CV:佳村はるか
新越谷高校の家庭科教師。野球部監督であり、実は新越谷卒業生にして元野球部員。
他校のライバルたち
柳川大附属川越高校(やながわだいふぞくかわごえこうこう)(柳大川越)
第5話から第9話にて登場。新越谷ナインの初の本格的な練習試合の対戦相手。
物語開始1年前の夏・秋の大会において、埼玉県内の上位校に躍進していた。
大野彩優美(おおの あゆみ)
サイドスローのサウスポーだが、センターを守ることがある。また、チームのキャプテンも務める。
対角線上にストレートを投げ込む、いわゆるクロスファイアで相手を追い詰める。
後輩の朝倉の台頭に危機感を募らせている。
第5話から第9話での柳大川越側の視点人物であり、対戦相手から見た主要登場人物らの印象を語る役割を担っている。
練習試合を通し新越谷の実力を認めた。その後新越谷が過去のことでバッシングされた事に憤りを覚え、新越谷を擁護している。
朝倉智景(あさくら ちかげ)
持ち前の剛速球で、柳大川越を一躍強豪へとのし上げた右腕ピッチャー。ただ本人は「直球だけではダメ」と考えており、変化球を模索し続けてはいるのだが・・・・・・・・・
先輩の大野からかなり嫉妬されているが、本人はほとんど気にしていない。もっとも、その呑気さ故か、対新越谷の練習試合に大遅刻してしまうという大失態を犯した。
浅井花代子(あさい かよこ)
強肩で好打のキャッチャー。メンタル面にやや難のある大野を支える。
また、チームのまとめ役でもあるため、キャプテンと間違えられたことも。
大島留々(おおしま るる)
1年生ながらセンターのレギュラーポジションをつかみ取っている。
大野と朝倉を慕っているものの、朝倉を必要以上に意識している大野からは快く思われていない。
宗陣高校(そうじんこうこう)
ノーシードながら全国出場経験がある強豪校。2回戦で3対2で梁幽館に敗退した。
古川(ふるかわ)
投手。豪速球とチェンジアップが中心の本格派投手。
咲桜高校(さくらこうこう)
去年の優勝校。Sランクのシード校。
田辺由比(たなべ ゆい)
県内最高遊撃手。
小関諒(おぜき りょう)
塁間県内最速選手。
美園学院(みそのがくいん)
今春全国出場校。Sランクのシード校。
園川萌(そのかわ もえ)
2年生エース。春の全国での成績は21回3失点。
福澤彩菜(ふくざわ あやな)
2年生捕手。
梁幽館高校(りょうゆうかんこうこう)
四強常連の強豪校。一昨年の優勝校でSランクのシード校。様々な部活動が盛んな学校。野球部は部員が100名以上在籍。しかも毎年県内外から有力選手を獲っており、スカウトも有している。今年の春大では準優勝。激戦区の埼玉において夏5回春2回の全国出場を誇る有名校。寮制。埼玉県予選3回戦(新越谷の2戦目)で新越谷と当たる。
中田奈緒(なかた なお)
背番号1番。投手 / 一塁手 / 外野手。3年生。右投げ右打ち。5月11日生。身長167cm。天王洲ガールズ出身。
キャプテン。埼玉屈指の長距離砲。4番でエース。打率は通算5割を超える上、大半は長打である。通算50本塁打以上。投手としては重い直球、スライダー、チェンジアップなどが武器。プロ注目の選手である。
陽秋月(よう しゅうげつ)
背番号8番。外野手。左投げ左打ち。
去年夏から打率6割超えを維持する不動の1番打者。中田と同じくプロ注目の選手。
吉川和美(よしかわ かずみ)
背番号18番。投手。右投げ左打ち。
梁幽館の2番投手。球姫とは中学時代にガールズでバッテリーを組んで全国出場した仲。速球と、ヨミの極端に縦に落ちるカーブに似たスライダーで高い奪三振率を有する。2年前は割とノーコンだったが、現在は良くなっている。新越谷戦では先発投手と7番打者を務める。
小林依織(こばやし いおり)
背番号2番。捕手。右投げ左打ち。
梁幽館の正捕手。依織バズーカと称される優れた盗塁阻止送球を持つ。
新越谷戦では8番打者を務める。
白井(しらい)
背番号4番。二塁手。右投げ右打ち。
新越谷戦では2番打者を務める。
高代恵(たかしろ めぐみ)
背番号6番。遊撃手。右投げ右打ち。
新越谷戦では3番打者を務める。
笠原(かさはら)
背番号5番。三塁手。右投げ右打ち。
新越谷戦では5番打者を務める。
大田(おおた)
背番号7番。外野手。右投げ右打ち。
新越谷戦では左翼手及び6番打者を務める。
西浦(にしうら)
背番号9番。外野手。左投げ左打ち。
2年生。新越谷戦では右翼手及び9番打者を務める。
ヨミとは相性が良く、ヨミの縦に大きく落ちるカーブを容易に討ち取っている。
堀弥生(ほり やよい)
背番号10番。投手。
新越谷戦では1年生で唯一ベンチ入りを果たした。
栗田(くりた)
梁幽館の監督。45歳になるが、見た目は非常に若い。
高橋友理(たかはし ゆうり)
戦略担当マネージャー。
加藤千代(かとう ちよ)
2年生。ベンチ外。怜のかつてのチームメイト(荻島ガールズ出身)。
県立影森高校
(けんりつかげもりこうこう)
全国大会県予選の2回戦(「新生」新越谷高校の初陣)の対戦相手として、第13話から第21話まで登場した。秩父地区にある高校。ほとんどの生徒が近隣の中学出身者であり、顔見知りが多い。埼玉西部の山あいにあるため、日没が早く他部との交代制に加えて、設備も満足ではなく、引退時期も自由で卒業まで参加する3年生も多い日々の練習を楽しむ部活であり、自分たちだけで野球をする方が楽しいと考える人が多い。その特殊な条件から、早く試合を終わらせ帰って練習をするため、時間効率を重視したスピーディな試合展開を持ち味とする。このスピーディな試合の副産物としてストライクゾーンが広くなり、相手チームのテンポを崩すなどして苦戦を強いらせ、公式戦の最高成績は三回戦止まりながら、強豪校相手にもロースコア展開するなど善戦を見せている。対戦した新越谷も前半はそのハイテンポに苦しめられた。
中山(なかやま)
今のチームの核と言えるエースピッチャー。アンダースローの右腕。変化球とボークギリギリのスーパークイックによるハイテンポな投球を得意とする。試合後、チームメイト達と『次は高速かつ勝てるチームを目指す』と約束した。
田西(たにし)
中山を支えるキャッチャー。サインを全く出さないくらい中山を信頼している。
新越谷戦では8番打者を務めた。
山池(やまいけ)
背番号6番。遊撃手。
新越谷戦では1番打者を務める。
小橋(こはし)
背番号4番。二塁手。
新越谷戦では2番打者を務める。
三角(みすみ)
背番号7番。外野手。
3年生。新越谷戦では左翼手及び3番打者を務める。怜クラスの打者で影森ではずば抜けた能力を持つ。試合後、中山と卒業まで高速かつ勝てるチームを目指すことに協力すると約束した。
小毬(こまり)
背番号3番。一塁手。
新越谷戦では4番打者を務める。
岩村(いわむら)
背番号5番。三塁手。
新越谷戦では5番打者を務める。
畠(はたけ)
背番号9番。外野手。
新越谷戦では右翼手及び6番打者を務める。チームメイトからは声がカワイイと人気がある。
飯田(いいだ)
背番号8番。外野手。
新越谷戦では中堅手及び7番打者を務める。
関連タグ
八月のシンデレラナイン、プリンセスナイン、セーラーエース(題材が同じ作品)
おおきく振りかぶって(男子と女子の違いこそあれど、題材同一・主な舞台がほぼ同じ。ついでにアニメ化された点での「先輩」)
大正野球娘。(時代的な意味でも「女子野球の先輩」)
メジャーセカンド(男子と女子の違いこそあれど、題材同一・同じ2020年春放送の野球アニメ。ただしメジャーセカンドは第2期)
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