概要
現状、野球は極端な男性中心のスポーツだが、野球をプレイする女性もおり、プロアマ問わずチームやリーグもある。2001年から2004年まで世界大会(年一回)、2004年からはワールドカップ(隔年)が開催されている。
競技人口はかなり少なく、資金などの問題から頓挫を繰り返し、待遇などの課題も多い。しかし、日本の女子野球人口が2016年には1万5千人だったのが2019年には二万一千人に増加し、また既存球団が(クラブチームながら)女子野球に参入するなど、近年明るい兆しがみられる。
実は歴史自体は意外と古く、アメリカのニューヨーク州ヴァッサー・カレッジにおいて、世界初の女子野球チームが誕生したのは1866年である。日本においても、明治43年(1910年)に佐伯尋常小学校女子部で最初の女子野球チームが結成されている。
尚、高校生以上も中学生男子同様の7イニング制となっている。
プロ
女子プロ野球を参照。
アマチュア
大きく分けて、高校と大学、クラブチーム・社会人がある。
下記のように世代別リーグもあるが、これらとは別にアマチュア全体が参加する、地域リーグも存在する。チームや人口が少ないため、社会人や大学、高校、中学校の混合が多いが、東北のように高校のみのリーグもある。2022年には7地域に広がっているが、関東や関西と他地方との参加チームの差は大きい。また、2005年から毎年10月には社会人、大学、高校が参加する「全国女子硬式野球選手権大会」が、松山市(第1回は静岡市)で開催されている。
クラブチーム・社会人
2006年から「全日本女子硬式クラブ野球選手権大会」が開催。前述のようにNPB球団を設立母体とするクラブチームの参入で注目が集まっており、以下の3チームが地域リーグを中心に活動している。
チーム名 | 所属リーグ | 創設年 |
---|---|---|
埼玉西武ライオンズ・レディース | ヴィーナスリーグ | 2020年 |
阪神タイガースWomen | ラッキーリーグ | 2021年 |
読売ジャイアンツ女子 | ヴィーナスリーグ | 2022年 |
また、チーム創設には至っていないが中日ドラゴンズはセンターリーグ(東海・北陸)、広島東洋カープはルビーリーグ(中四国)の地域リーグ後援を行っている。
NPB球団傘下以外の主なクラブ・実業団チームは以下の通り。
北海道リーグ
- ホーネッツ・レディース
東北リーグ
ヴィーナスリーグ(関東)
- エイジェック - 実業団。BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスの運営母体でもある。
- アサヒトラスト - 実業団。
- ハナマウイ - 実業団。
センターリーグ(東海・北陸)
- 東海ネクサス(センターリーグ) - 旧JWBL・愛知ディオーネの関係者を中心に結成。
ラッキーリーグ(関西)
- 東近江バイオレッツ
- 淡路ブレイブオーシャンズ
- 兵庫ブルーサンダーズ - 関西独立リーグの同名チーム(現:兵庫ブレイバーズ)から分離。
ルビーリーグ(中四国)
- はつかいちサンブレイズ
九州リーグ
大学
1987年には「全日本大学女子野球選手権大会」が創設。2011年からは、全日本大学女子硬式野球連盟主催による「全国大学女子硬式野球選手権大会」が行われている。大半のチームは地域リーグに所属し、後述のクラブチームや社会人チームとのリーグ戦を行っている。
2020年時点でのチーム数は10校余りと少ないが、2022年には東京六大学で初めて明治大学に女子硬式野球部が創部したのをはじめ各地の大学や短大でも女子野球部の創部が相次いでいる。
高校
女子高校野球を参照。
題材にした作品
「女子野球」を題材にしたものに限る。男性に混じってプレイしている作品や野球をするキャラクターなどについては「野球少女」も参照。
プロ
アマチュア
外部リンク
関連タグ
MAJOR2nd:男子も少々加わっているミックス中学軟式野球ではあり、当作品の主人公は男子ではあるが、ストーリーは女子中心である。