南海電気鉄道12000系
南海本線の特急「サザン」座席指定車用の南海10000系が、リニューアル工事も無く老朽化が目だってきた事もあり、その代替車両として2012年にまず4両編成2本が東急車輛製造で製造された。
車両愛称は「サザン・プレミアム」。日本の鉄道車両では初めてシャープ製のプラズマクラスター空気清浄機を搭載した。走行機器は同時期製造の南海8000系(2代目)と同一のものを採用し共通化、また車体断面・形状も8000系に合わせている。トイレ・洗面所の設備は、バリアフリー対応にするため1号車(和歌山市側先頭車)に移された。
本系列は4両固定編成となっているが、改造により3両編成でも運用できる設計となっており、ステンレス車ながら2・3号車の連結面にはドアを増設できるよう準備工事がなされた。
運用
- 特急「サザン」は通勤形車両を使用した自由席車4両を繋ぐ方式であり、本系列と同じ電気指令式ブレーキを採用した車両が自由席車として抜擢される。特急「サザン」運用時は、南海8000系・南海9000系の4両固定編成を常時難波側に連結している。
泉北高速鉄道12000系
特急「泉北ライナー」向けの特急形車両として、2017年1月より営業運転開始。東急車輛製造移管後の総合車両製作所にて4両編成1本が製造された。
走行機器などは南海12000系と同じとした色違い車両で、外装・デッキ部分は泉北ライナーの種別色である金色を基調としたものへ変更している。誰が言ったか「ツタンカーメン」。窓の部分も客窓ラッピングシールで金色になっているが、斜めから見ると中外が透けて見える。
特急「泉北ライナー」の4両単独運用が基本だが、期間限定で2018年8月20日から9月22日にかけてこの12021Fが特急「サザン」運用を担当した。
関連項目
南海電気鉄道 南海本線 高野線 泉北高速鉄道 12000系 サザン 泉北ライナー