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iPhoneの編集履歴

2020-04-25 00:05:47 バージョン

iPhone

あいふぉーん

Apple製スマートフォン。iOSを搭載している。

概要

iPhone(アイフォーン)とは、Apple Inc.が開発・発売するスマートフォンである。

最新の現行モデルはiPhone XSiPhone XS MAXおよびiPhone XR


iPhoneの成功によりAndroidWindowsPhoneはiPhoneの影響を大いに受け、世界中で激しい競争を繰り広げている。


多くのメーカーにライセンスされ多数の機種があるAndroidやWindowsPhoneとは異なりiPhoneはApple社のみから販売される単一機種であったため、iPhoneは最も売れている携帯電話(世界でも日本でも)になっていた(現在は、Apple社も複数機種のiPhoneを併売する方針となっている)。


日本ではソフトバンク、au、のちにDoCoMoの3大キャリアから販売され、スマートフォンを一気に一般化させ、ガラケー時代の終焉を迎えさせた。


沿革

初代モデルは2007年にクワッドバンドGSM端末としてアメリカ合衆国にて発売。それまでのスマートフォンのようなキー入力やタッチペンを使わず画面を直接指で操作するマルチタッチディスプレイが売りで、当時のCEO故スティーブ・ジョブズ氏は「タッチ操作のできるワイドスクリーンのiPod」「革命的な携帯電話」「インターネットコミュニケーター」を統合した端末であると宣言した。当初はサードパーティのアプリのインストールが不可能で、スマートフォンとは別のジャンルとされていたが、翌年にApp Store(AndroidでいうGoogle Play ストア)が開設されてアプリの追加が可能になり、スマートフォンを称するようになった。


日本では2008年7月にiPhone3Gがソフトバンクモバイルから発売された。2009年6月に高速化されメモリが増強されたiPhone3GSを経て、2010年6月にはディスプレイを4倍に高解像度化し、自社製のCPUを搭載するなど設計を全面的に刷新したiPhone4が発売された。同機種ではCDMAをサポートしauでの取り扱いも開始され、それまでは一部の感度の高いユーザーにのみ使われていたスマートフォンが一般化したのはこのころである。


AIアシスタントのSiriを搭載したiPhone4S(2011年10月発売)、ディスプレイを上下に拡大し縦長の外観になったiPhone 5(2012年9月)を経て、2013年9月のiPhone 5s/5cの登場とともにNTTドコモでの取り扱いも始まり、大手キャリア3社がiPhoneを取り扱うこととなった。2014年9月に、画面サイズを拡大し64ビットCPUを搭載したiPhone 6/6 Plusを発売。コンパクトなiPhoneのニーズにはiPhone 5sの継続販売で対応した。2015年9月には4G(LTE-Advanced)に対応したiPhone 6s/6s Plusが発売。2016年3月には、従来のコンパクトモデルの後継としてiPhone 6S相当の性能を持つiPhone SEが登場した。


2016年9月、防水ボディや2倍光学ズーム、おサイフケータイ機能などを搭載したiPhone 7/7 Plusを発売、3.5mmステレオミニジャックが廃止され、カラーバリエーションは5色から選べるようになった。2017年9月にはAI機能を搭載したCPUやワイヤレス充電機能を実装したiPhone 8/8 Plusを発売、カラーバリエーションは3色に減らされている。またiPhoneが登場して10年になったのを記念して上位モデルiPhone Xが登場、ホームボタンを廃止し全面ディスプレイになるなど従来とは大きく異なるデザインとなっている。


2018年9月にはCPU、メモリ、防水機能の強化。前面一杯に拡大された有機ELのディスプレイなどを搭載したiPhone XS、モニターサイズを大きくしたiPhoneXS Maxが発売された。

後に若干スペックダウンした代わりにカラフルなカラーバリエーションが特徴のiPhone XRが発売されている。


こぼれ話

日本での発売の際、「アイホン」という読みだとアイホン株式会社という電気機器メーカーと名前が被ってしまうため、日本では「アイフォーン」という読みになった。

なお、上記アイホン社は海外でも営業している為、アップルはアイホンにiPhoneの発売許可を得ている。


iPhone 5以降、アップルが独自開発したCPUコアを搭載している。iPhone 8以降はGPUコアも独自開発のものになった。


iOSの日本語予測変換辞書はガンダム関連の単語や漫画家名など、ちょっと変わったジャンルの単語が充実している。とある青梅線の臨時駅のおかげであろう。iOS5ではさらにMHP3のモンスター名が増えているとか…。


microSDなどのメモリーカードには一貫して非対応。これはシンプルさを重んじる設計思想のほか、リムーバブルストレージによる情報漏洩を防ぐためとも考えられる。また、Appleは個人情報の活用について(Googleなどの)競合企業よりも厳格なポリシーを持っており(FBIから要求された端末ロック解除を拒否したくらいである)、iPhone 8以降でAIコアを搭載したのも、生の個人情報はなるべくクラウドコンピューティングを通さず端末内で処理するという考え方によるもの。


『そう、iPhoneならね』という『他にはなくて、iPhoneだったらできる』という意味合いでよく使われていた言葉だが、実は公式で一度も使われていないとのこと。

ネット上で話のオチに、この言葉を使って終わらせるという、汎用性の高さが評価され広まって現在に至る。


バリエーション

iPhone

2005年のモトローラとのコラボ携帯ROKR E1の失敗を受け、マルチタッチスクリーンとiTunesを搭載した初の携帯電話端末として2年半の歳月をかけて開発。2007年1月9日に発表され、同年6月29日にアメリカ合衆国にて発売された。クワッドバンドGSM端末であり、日本、韓国などの通信方式にGSMを採用していない国では使用できないため、これらの地域では初代iPhoneは販売されていない。


iPod機能が目玉で、iTunesに搭載されているCover Flowを携帯端末としては初めて標準で搭載した(当時のiPodシリーズには搭載されていなかった)。CPUはARM互換のサムスンのチップを使用していた。GSMは最大4チャンネルを束ねるEDGEに対応してはいたが、最大スループットは0.4Mbpsでしかなく、無線LAN (802.11 b/g) にも対応して通信速度の遅さを補完していた。


ユーザー側が自らiTunesで回線契約を行う方式だったが、不正改造目的での転売などトラブルが続出し、この方式はiPhone 3G以降は踏襲されていない。カラーはシルバーのみ、容量は発売当初は4GBと8GBの2通りだったが、後に16GBモデルが用意され、同時に4GBは販売を終了した。


iPhone 3G

【素材配布】iPhone 3G イメージレスポンス素材

iPhone 3G(3Gは第3世代携帯電話を意味する)は、iPhoneの第二世代にあたる。2008年6月9日、WWDC 2008基調講演にて日本を含む22カ国で2008年7月11日からの発売が発表された。日本での携帯電話事業者はソフトバンクモバイルが担当。


3Gネットワークに対応し、GPSを搭載。撮影した写真にジオタグをつけることができるようになった。その他のプロセッサやメモリ、カメラなどの性能は初代に準じる。カラーはホワイトとブラックの2種類。容量は8GB(ブラックのみ)と16GBモデルが用意された。


iPhone 3GS

2009年6月9日に発表された。


iPhone 3GSでは、処理性能が iPhone 3Gと比べて最大2倍高速化され、バッテリー寿命も長くなったほか、3メガピクセルのオートフォーカスカメラ、ビデオ撮影、テザリング機能、音声コントロール(ハンズフリーボイスコントロール)、アクセシビリティ、デジタルコンパスといった機能が追加された。カラーは従来通りホワイトとブラックの2色、記憶容量も16GBと32GBモデルが用意された。iPhone 3Gは8GBのブラックのみが引き続き販売されていた。


iPhone 4

機種変更

iPhoneの第4世代(通話方式は第3世代携帯電話)として2010年6月7日にWWDCで発表。同年6月24日に日本を含む各国で発売された。iPhone 3G以来、2度目のフルモデルチェンジである。


ボディ背面をポリカーボネイト製の丸みを帯びたデザインから強化ガラスによる平坦なデザインに変更、側面はアンテナを兼ねる金属製のフレームが露出した構造となり、従来より小型・薄型化された。システムチップを従来採用していたサムスンの汎用品から自社開発のApple A4プロセッサに変更して高速化・省電力化し、「Retina(網膜)ディスプレイ」と名付けられた高解像度ディスプレイを搭載、背面にLEDフラッシュライト付500万画素カメラ(裏面照射型CMOSセンサ採用)、さらに「FaceTime」と呼ばれるビデオ通話用に前面カメラを搭載した。


機能面では、HDビデオ記録機能や3軸ジャイロセンサを実装し、バッテリーのさらなる高容量化(19%)、iMovie for iPhone による単体でのビデオ編集、iOS 4で実現したマルチタスクやアプリケーション用フォルダを実現するなど、大幅な機能の向上を図っている。容量も16GBと32GBモデルが用意されている。 バッテリーの高容量化とA4プロセッサへの移行によりバッテリー駆動時間は約40%向上。iPhone 3GSも引き続き併売されるが、iOS 4を標準搭載した新構成の8GBブラックモデルのみとなり、iPhone 3Gの販売は終了した。


カラーは従来通りホワイトとブラックの2色が発表されたが、発売が開始されたのはブラックモデルのみであった。ホワイトモデルは製造上の問題により2010年7月末→2010年内→2011年春と延期を重ねていたが、2011年1月12日にアメリカ及び日本Apple公式ページよりホワイトモデルに関する記述が削除された。


2011年2月10日からはアメリカにてVerizon WirelessのCDMA2000ネットワークに対応したiPhone 4が発売された。日本では、KDDIがCDMA2000ネットワークを利用している。1月24日に開いた決算会見で、同社がiPhoneを発売する可能性について問われ、KDDIの田中孝司社長は、「申し訳ないが、ノーコメントとさせていただきたい」と述べている。 が、iPhone4Sでそれは現実の物となった。


まれにアクセサリ販売店などで「iPhone 4G用」と表記するショップが散見されるが、これは間違いである。


iPhone 4S

2011年10月5日に発表。アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、日本の7地域で同年10月14日に発売され、3日間で400万台を突破。外観はiPhone 4からほぼ変更は無く(マナーモードボタン位置、アンテナ本数のみ)プロセッサはiPad 2と同じデュアルコアA5チップを搭載、グラフィック性能では7倍に向上している。背面カメラは800万画素裏面照射型CMOSを採用、レンズもF2.4になり性能が向上し、動画撮影も1080pフルHD動画の撮影が可能となった。HSDPA通信が14.4Mbpsと高速化した他、同一モデルでUMTS (W-CDMA)・GSM及びCDMA EV-DO Rev.Aに対応するよう作られている。ただしSIMロックフリー版のiPhone 4SではCDMA回線利用はできない

利用者の音声で応答や処理を行う自然言語処理システムであるSiriを搭載する。ラインナップにはブラック・ホワイト各色に16GB、32GB、64GBが用意される。日本ではキャリアとして従来のソフトバンクに加え、au(KDDI/沖縄セルラー電話連合)でも発売された。


iPhone 5

iphone5をチュートリ見ながら描いてみたiphone5(裏面)を描くチュートリやってみた2

2012年9月12日に発表。画面が4インチと縦長になり、またCPUの処理速度は2倍となった。第4世代携帯電話(4G)のLTEに対応し、モバイルネットワークでの通信速度が大幅に向上した。Dockコネクタを廃止しLightningコネクタとなった。またAUが日本のiPhoneとして初めてテザリングのサービスを開始した。発売後3日間で世界中で500万台がさばける人気となり、発売前に盗難される事件まで起こった。カメラ撮影時に「パープルヘイズ」と呼ばれる不具合が発生したり、ボディがガラスからアルミになったことで傷がつきやすくなるなど、明らかな改悪と評される部分もある。


iPhone 5C

2013年9月10日に発表。5の廉価版として発売され、基本は5と変わらないが筐体にポリカーボネートを使用。また筐体の色もグリーン、ブルー、イエロー、ピンク、ホワイトと明るい物が採用された。

また従来品と比べて少し重い。


iPhone 5S

5Cと同じ2013年9月10日に発表。こちらは5のバージョンアップバージョン。

最大の特徴はTouch IDという指紋認証センサーが搭載されている事。

色はスペースグレイ、ゴールド、シルバーの3種類。特に日本ではゴールドが人気で、販売当初品薄状態になった。


5C並びに5SからNTTドコモでも取り扱いがスタートした。 5Sはスマートフォンで初めて64ビットCPUが搭載された端末でもある。


iPhone 6/6 Plus

2014年9月19日に同時発表された。

iPhone初の画面サイズを変えた2モデル同時発売で、6はディスプレイが4.7インチに、6plusは5.5インチと大型化された。


デザインは4から続いた角ばったボディからipod touchのような丸みを帯びたデザインに変更、厚さも6.9mmと薄くなった。表面積が延び厚さが薄くなった事で5・5Sよりも非常に横の力に弱く、簡単にフレームがひん曲がるほど強度はガタ落ちしてしまった。さらにカメラのレンズ部が出っ張っているため、ケースを装着する事が推奨される。またサイズが大きくなった分片手での操作がしづらくなったため、ホームボタンを2回タップすると画面が一時的に下に移動する仕様となった。


日本では従来の主要3キャリアに加えて、2017年10月6日にY!mobileが販売を開始。同年10月13日にはUQ mobileからも販売を開始した。初めてApple Payに対応した端末でもあるが、FeliCa対応モジュールを搭載していないため、日本での店舗での決済などは利用できない。


スペックはCPUがA8プロセッサー、メモリが1GB。カメラは5Sと同様8メガピクセル。ラインナップに128GBが追加され32GBはなくなった。カラーはゴールド、シルバー、スペースグレーの三種類。


iPhone 6S/6S Plus

2015年9月25日に同時発売。

外観はほとんど変わらないが、筐体の内部構造が見直された関係上0.1㎜ほど厚くなり、重量も15〜20gほど増した。


6で散々指摘された横の力に弱いというユーザーの指摘を受け、ボディの素材には6で使われていた6000番台アルミ合金の3倍の強度を持つ7000番台アルミ合金に変更、フロントパネルにゴリラガラス4を採用し単体での強度を大幅に補強。機能面においてもCPUがA9になりメインメモリも2倍に増えた事で処理スピードも大幅に上昇した。ディスプレイは新たに「3D Touch」という新たな操作が追加され、アプリやリンクを長押しする事でショートカットメニューを表示することができる。わざわざリンクにアクセスしなくても大まかな内容を確認できたり、アプリの行きたい画面へのショートカットが楽になった。


そしてカメラ機能の強化にも重点が置かれ、iSightカメラの画素は8メガピクセルから12メガピクセルに上昇している。カラバリには新たにローズゴールドが追加された。


iPhone SE

2016年3月31日発売。

「見た目は5s、頭脳は6s。」と某名探偵を彷彿とさせる構成となっている。


具体的に言えばiSightカメラやCPUなどのスペックはiPhone 6sと同等でありながら、筐体や画面サイズは5sと同等としたものである。またディスプレイも3D Touchを省くなどしてコストダウンしており、iPhone 5シリーズの高い人気に応える廉価なモデルとして発売された。イヤホンジャックを搭載した最後のiPhoneでもある。


iPhone 7/7 Plus

2016年9月25日に発売。iPhone 6/6sと画面サイズは変わらず、見た目も大差ないが、ボディが縦にわずかに大きくなっているため従来のケースは使えない。


機能的な特徴はなんといっても防水・防塵に対応したことであろう。等級はIP67で、一瞬水溜りに落としてしまっても問題ない程度の防水性能を持つ。

そのほか、ステレオスピーカーの搭載、ホームボタンが感圧式になったほか、日本向けの端末ではFeliCaを搭載しおサイフケータイ機能に対応した(そのため背面に総務省指定という文言が書かれている)。

カメラが外側/内側共に解像度と明るさが向上したほか、7 Plusには望遠レンズが追加されている。

SoCにはA10 Fusionを搭載。ヘテロジニアスマルチコアと呼ばれる構成になり、高性能コア/高効率コアの使い分けで電力効率の向上を図っている。


iPhone 7以降は、カメラのセンサーを搭載する領域を確保するため、イヤホンジャックが廃止される。


この頃から肥大化の兆しが始まっており、無印版はまだしもPlusは200gに迫る重量である。


iPhone 8/8 Plus

2017年9月22日発売。

iPhone 7と大差ない見た目だが、背面がガラスパネルになっており、ワイヤレス充電に対応。ただし代償として重量が増えており、破損時の修理代金が高く付いている。

SoCはアップルが「ニューラルエンジン」と呼称するAI処理専用のプロセッサを搭載したA11 Bionicを採用。GPUがこれまでのPowerVRから自社製のカスタムコアに変更されている。

また、海外モデルもFeliCaを搭載。並行輸入品との格差是正がなされた。

ちなみに法改正により、総務省指定の文言はOS内のソフトウェア表記に変更されている。


iPhone X

iPhone 10周年 × カービィ 25周年

2017年11月3日発売。

シリーズ初となる有機ELディスプレイを搭載したのが大きな特徴。


A11 bionicチップに内蔵のニューラルエンジンを活用してFace IDを搭載しており、顔を立体的に認識してロックを解除する事ができる。TrueDepthカメラを活用して顔の動きに合わせて画面内のキャラクターを動かす「アニ文字」も目玉である。


画面全体をディスプレイにした影響で上部にセンサーやカメラを搭載するための切り欠き(ノッチ)が発生し、またシリーズの伝統だったホームボタンも削除されたため賛否両論巻き起こっている。

ノッチに関しては批判の声が大きく、ライバルのSamsungにそれを模したヘアスタイルをした人を動画の中で登場させる等各地でネタにされてしまった。ただし画面のほとんどをディスプレイにするというスタイルはその斬新性から評価され、Xiaomi Mi2やHuawei P20等のフォロワーも産み出した。(後にSamsungもノッチを採用するという皮肉な結果に……。)

ちなみにXはローマ数字の10を意味する。


iPhone XS/XS Max

2018年9月21日発売。iPhone Xのマイナーアップデートモデルである。

最大の特徴はiPhone Xs Maxが登場したことだろう。Plusシリーズと同等のサイズながら、iPhone史上最大の6.5インチディスプレイを搭載する。

また防水・防塵のランクがIP68に向上している。


iPhone XR

2018年10月26日発売。iPhone XS/XS Maxの「廉価版」モデルである。

が、一概に廉価版とは言えず、XS/XS Maxには無い6色のカラーバリエーションを売りとする。

スペックの相違点は、メインメモリが3GB、背面カメラがシングル、防水性能が低い(iPhone7/8と同等のIP67)、ディスプレイが液晶、3D Touch非採用、フレームがアルミといった具合である。基本的な使い勝手の差はない。

なお、ディスプレイは6.1インチで、本体もiPhone 8から大型化しているので注意。


iPhone 11 Pro/Pro Max

2019年9月20日発売。iPhone XS/XS Maxのアップデートモデルである。

超広角カメラレンズが追加され、なんとトリプルカメラ構成となった。四角形の土台の上に三角形を作るようにして並んでおり、外観デザイン上の大きな特徴となっている。

内側カメラの画素数が1200万画素に向上。

また、バッテリー容量の増大によって駆動時間が大きく延びている。

一方、感圧ディスプレイによる3D Touchは廃止。


iPhone 11

2019年9月20日発売。iPhone XRのアップデートモデルである。XRからバリエーションを一新した上で6色での展開。

Proと同様に超広角カメラレンズが追加され、デュアルカメラ構成となった。

基本性能は無印/Proで同じである(Apple A13+メインメモリ4GB)が、望遠カメラレンズ・ディスプレイ・防水性能等でXRと同様に差別化されている。


iPhone SE(第2世代)

2020年4月24日発売。「見た目は8、頭脳は11」なiPhone。


iPhone 8の筐体設計・カメラ設計を流用し、大幅なコストダウンを図った。このため、4万円台からのお手頃価格を実現している。

SoCの性能はiPhone 11世代に準じており、Apple A13+メインメモリ3GBの構成。また、ホームボタン付きでは初めてnanoSIM+eSIMのデュアルSIMに対応する。


OS

iPhoneのオペレーティングシステムはAppleによってiOSと呼ばれている。旧名はiPhone OS(アイフォーン・オーエス)・OS X iPhone(オーエス・テン・アイフォーン)でバージョン4.0から本名称に改称された。iOSはXNUカーネルをベースとし、Cocoa Touchを中心としたフレームワーク群を持つ、OSXのサブセットとして開発された。

ちなみにiPadも同じOSを使っていたが、そちらは後にiPad OSとして独立する事になる。


iPod touchとの相違

iPhoneとiPodtouchはハードウェア・ソフトウェア共に共通点が多い。iPhoneのみで使用可能な機能は以下の通り。


  • 音声通話やSMS、 MMSが利用できる。
  • HSDPA(W-CDMA)などにより、無線LAN以外のデータ通信ができる。
  • 近接センサを搭載している。
  • デジタルコンパスを搭載している(3GS以降)。
  • LEDフラッシュを搭載している(4以降)。
  • バイブレータを内蔵している。
  • siriが利用できる(4S以降)。

また、第3世代までのiPod touchは、カメラを搭載していない、マイクがないなどの違いもあった。


アクセシビリティ

iPhone 3GSから視覚障害のあるエンドユーザ向け機能として、VoiceOverによる画面の操作ガイド、ズーム・反転表示を搭載した。また聴覚障害のあるエンドユーザ向けには、モノラル音声出力機能を搭載した。これらの支援機能をAppleiPhoneにおけるアクセシビリティ機能として位置づけている。触覚によるフィードバックが期待できないタッチパネル方式を採用しつつ、視覚障害者でも操作ができるインターフェースとして音声による操作ガイドを搭載したことは、他社のアクセシビリティ機能で類をみない先進的な取り組みであると評価されている。


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