Windows Phone(ウィンドウズ・フォーン)はMicrosoftが開発したスマートフォン向けのオペレーティングシステム (OS) とハードウェアプラットフォームのこと。
バージョン6.5以前はWindowsMobileと呼ぶ。
バージョン8からはWindowsNTベースになったので、アーキテクチャから変更されており、それまでのWindowsMobile用アプリケーションは全く使うことができない(バージョン7系統用のアプリは使うことができる)。バージョン10ではパソコン向けのWindows10と基本部分が統一されWindows10のバリエーションの一つとして組み込まれた。バージョン8系統のアプリケーションを動かすこともできる。
しかし、携帯端末用OSとしては古参の部類に属しながら、世界的に圧倒的なシェアを獲得したAndroidの牙城を崩すことができず(日本ではiOSのシェアが高いが、やはりこの2強に食い込めなかった)、2019年サポートを終了し、マイクロソフトは携帯端末用OSから手を引くことになった。以降マイクロソフトはスマホアプリの提供に方針転換している。
マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツやスティーブ・バルマー、CEOのサティア・ナデラも失敗を認めており、「マイクロソフトがAndroidに敗れたのはマイクロソフト史上最大の失敗だった(ビル・ゲイツ)」「マイクロソフトは2000年代前半、PC向けのWindowsの開発に集中しすぎてスマートフォンなどの新しいデバイスに人員を再配置することができなかった(スティーブ・バルマー)」「PCやスマホ、タブレット間の連携や機能を再発明することでWindowsPhoneや携帯電話をよりよく機能させられたかもしれない(サティア・ナデラ)」と語っている。