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iPodtouch

あいぽっどたっち

2007年9月5日(日本時間9月6日)に発表された、アップルのiPodシリーズの1つ。iPhoneやiPadと同様のiOSで動作する。簡単に言えば「電話機能の無いiPhone」である。
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概要編集

iPhone同様に物理的なボタンが非常に少なく、ほとんどの操作をタッチパネルで行う。またタッチパネルはマルチタッチ機能に対応しており、複数本の指を画面上で広げたり閉じたりするような操作で、画面に表示している写真などを直感的に拡大・縮小できる。


もっとも、iPod touchの低価格モデルはストレージ容量が最も少なく、実用に耐えられる仕様ではなかったことが災いし、発売当初から酷評されていた。


しかし、リリース当初とは異なり、2021年現在は自社他社問わずに動画・音楽ストリーミングサービスが台頭し、Amazon Music HDやmora qualitasなどの高音質ストリーミングサービスも開始したことによって、ストレージ容量が最も少ない32GBモデルは「低価格路線が功を奏してストリーミングサービス時代にマッチしたモデル」として再評価されることになった。


また、電話機能が無い事を逆手に取り「iPhoneより低価格で入手出来るiOS端末」として、ハンディターミナルとしてiPod touchを採用している飲食店も少なくない。


なお、2022年時点では「iPodシリーズで唯一現存しているモデル」となっていたが、同年5月10日、AppleはiPod touchを在庫限りで販売終了することを発表したため、「iPod」と名のつく商品は約20年の歴史に幕を下ろす事と相なった。


iPhoneとの相違点編集

iPod touchはあくまでポータブルメディアプレイヤー(ミュージックプレイヤー)であって携帯電話ではないため、以下の相違点がある。

  • 電話、パスコード入力画面左下にある「緊急」やSOS機能は非搭載(パスコードを一定回数間違った場合の画面には「緊急」が表示される)
  • ホームボタンはあるがTouch ID、Face ID、3D Touchなどという上等な機能は搭載されていない(同様に搭載していたiPhoneが第6世代たるiPhone5、iPadが第4世代、iPad miniが第2世代、iPad Airが第2世代を最後にホームボタンを廃止、いずれも次期モデルからは「Touch ID内蔵ホームボタン」に切り替えている事から、リリース当初のホームボタンを搭載しているのはiPod touchのみとなっていた)。
  • GPSや電子コンパスが非搭載のため、地図アプリが使えない
  • 低電力モードが使用不可
  • ステレオミニプラグの有無(iPhone7以降のiPhoneでは非搭載。当然ながらiPod touchでもAirPodsやBluetoothイヤホンも一応使える)
  • 着信/サイレントスイッチが非搭載(コントロールセンターからの消音モードの設定は可能)
  • NFC機能も搭載されていないためApple Payにも対応しない。

歴代モデル編集

第1世代編集

2007年9月5日(日本時間9月6日)に発売された。容量のラインナップは8GBと16GB、後に32GBモデルも追加された。カラーはブラックのみ。初期搭載iOSは1.1。iOSは3.1.3までアップデートすることができる。

第2世代編集

2008年9月9日に発売された。基本的なスペックは初代と変わっていないが、新たに音量調節ボタンやスピーカー、Nike+iPodのワイヤレス機能等が搭載された。容量とカラーは初代と同一だが、大幅な値下げが行われている。初期搭載iOSは2.1。バージョン3.0にアップデートすることによってBluetoothに対応する。iOSは4.2.1までアップデートすることができる。

第3世代編集

2009年9月9日に発売された。容量は32GBと64GB。8GBモデルは第2世代と同様。カラーはブラックのみ。基本的な性能は第2世代と同一。しかし、内蔵CPUメモリーが強化されたため、Webページを従来より素早く読み込むことができる。初期搭載iOSは3.1。

第4世代編集

2010年9月1日に発売された。外観が一新され、高解像度ディスプレイ(Retinaディスプレイ)、Apple A4プロセッサ、3軸ジャイロセンサーなど、iPhone 4に搭載されているハードウェアが多数加えられた(しかし、Retinaディスプレイは視野角がiPhoneより狭い)。また、iPod touch初のカメラが搭載され、写真や動画の撮影を行えるようになった。また、これによりマイクが内蔵されている。容量は8GB、32GB、64GB。カラーはブラックのみ。初期搭載iOSは4.1、2011年10月5日以降に発売されたモデルでは5.0である。

2011年10月5日にアップデートがあり、これもiPod touchシリーズ初のホワイトモデルが追加されたほか、すべてのモデルが値下がりした。

第5世代編集

2012年9月12日に発表された。再び外観が一新され、カラーも5色になった(が、前面はホワイト1色)。同日に発表されたiPhone 5と同様に画面が4インチとなり、iPhone 4Sと同様のA5チップを搭載している。他にも背面の左下にiPod touch loopというストラップを付けられる箇所の追加、iPhone 4Sや第3世代iPadと同様のSiriの追加など、様々な機能が搭載されている。容量は32GBと64GB。初期搭載iOSは6.0。

第6世代編集

2015年7月16日に発表された。外観はiPod touch loopが排された以外は第5世代と変わらないが、CPUは64ビットのApple A8(iPhone6よりもクロック周波数を下げた省エネ版)と大幅にスペックアップ。iSightカメラもオートフォーカスつき8Mタイプとなった。Apple直営店では128GBタイプが販売されている。

第7世代編集

2019年5月28日に発売された。前述の通り、この世代で最終モデルとなった。

こちらも外観は第6世代と変わらないが、CPUはApple A10 Fusion 64bit(iPhone7よりもクロック周波数を下げた省エネ版)を搭載し、ARやグループFaceTimeにも対応した。

本モデルから手前に傾けてスリープ解除とバッテリー残量 (%) 表示の設定に対応した。

容量に関しては、Apple TV+やApple Arcadeの開始に伴うストリーミングサービス時代に対応するために32GB、128GBに加えて、新たに256GB(これにより、第6.5世代iPod classic の160GBを超えて、iPod touchシリーズがiPodファミリー全体で最大のストレージ容量を持つ機種となった)が用意された(32GBではストリーミングサービスやゲーム等に特化した低価格モデルとして、128GBと256GBは既存のiPod touchユーザー向けの大容量モデルとして想定)。


iOSのアップデート履歴(Wikipediaより引用)編集

バージョンアップデート内容
1.0系
  • 1.1.1:2バイト文字を使用するWindowsと接続した際のロック問題を修正。
  • 1.1.2:iPod touchのカレンダー機能からスケジュール登録が可能となった。TIFFライブラリの脆弱性が修正。また、言語設定が英語の状態で日本語の文字を表示すると、非常に形の崩れたフォントになる問題が修正されている。
  • 1.1.3:脆弱性が修正。画面下部のアプリケーションの背景が鏡面からiPhone式に変更された。Safariで画面上部にあったお気に入り追加ボタンが画面下部に加わり、いままでお気に入りボタンがあった場所には検索ボタンが追加された。また、SafariでiPod touchを横向きにしたときに日本語の変換ができるようになった。iPhoneと同様に、メール機能・Googleマップ・株価・メモ天気等のアメリカ中心のアプリケーションソフトの使用が可能となった。2008年1月15日(日本時間)以前に出荷したものは有償(日本では2,480円)、それ以後の出荷は無償である。また、Safariで見つけたお気に入りのサイトやアプリケーションをWebクリップとしてホーム画面に表示させる機能や、ホーム画面をユーザー専用にカスタマイズする機能が追加されたほか、音楽再生時に歌詞を表示することができるようになった。
  • 1.1.4:不具合の修正(1.1.3でSafariを横画面表示にし、文字入力した場合のキー表示ズレ・1.1.3でSafariを縦画面表示にし文字入力の際にバックスペースで修正するとSafariが落ちるなどの修正)
  • 1.1.5:不具合の修正(2.0の新機能を含まないもの)
2.0系
  • 2.0:9.95ドル(日本円では1200円)でアップデートできる(但し、7月11日以降出荷分でもアップデートが必要だった)。App Storeへの対応、関数電卓、Safariやメールからの画像保存、iTunesのアプリケーションのデザイン変更、連絡先の検索機能強化、日本語入力式独自のテンキー採用、MobileMe対応など新機能が豊富に搭載されている。
  • 2.0.1:不具合の修正
  • 2.0.2:不具合の修正
  • 2.1:多数の不具合の修正(関数電卓のπを使った計算のバグが訂正されていたり、日本語入力においてレスポンスが向上、連文節変換ができるようになった。)、セキュリティアップデート、Genius機能の追加。第2世代iPod touchには標準搭載。第1世代のiPod touchからのアップデートは、2.0からは無料、1.1からは1,200円。
  • 2.2:12個の不具合の修正。PodcastをiPodからダウンロードできるようになるなど新機能の追加(この中にはストリートビュー、絵文字の対応などiPhoneでのみ利用できるものも含まれる)。Safariの一部UI変更や安定性の向上。セキュリティアップデート。なお価格は2.1の時と同じ。
3.0系
  • 3.0:9.95ドル(日本では1200円)でアップデートできる。 バージョン3.0にアップデートすることにより、100以上の新機能が追加される。例えば、すべてのアプリ間における文章のコピー&ペースト、メールやメモの横書き、写真・住所録・オーディオファイル・位置情報を送信できるMMS、全アプリケーションを対象とする検索といった機能に対応している。BluetoothではA2DPプロトコルに対応した。
  • 3.1:iPhone OS 3.0をインストールしていれば無料。それ以外は600円と有償。
4.0系
  • 4.0:第2世代、第3世代ともに無料でアップデートができる。100以上の新機能が追加された。しかし、第2世代と第3世代では機能が異なっている。たとえば、ホーム画面の壁紙の変更やマルチタスクの対応は第3世代のiPod touchのみとなっている。
  • 4.0.2:不具合の修正。
  • 4.1:バージョン4.0と同じく第2世代、第3世代ともに無料でアップデートができる。iPod touch(第4世代)では標準で搭載されている。「Game Center」の追加や、バグ修正、AVRCP対応、「FaceTime」が利用可能となった。ただし、FaceTimeは前面カメラが搭載された、第4世代のみ対応となっている。
  • 4.2.1:同じく第2世代、第3世代ともに無料でアップデートができる。AirPrint機能のほか、マルチタスクにも音量調節ができる新機能が追加された(マルチタスクの利用できない第2世代iPod touchはこの機能を利用できない)ボイスメモアプリアイコンの変更などもある。
5.0系
  • 5.0 : 第3世代以降に対応し、無料でアップデートができる。2011年10月5日以降に出荷された第4世代では標準で搭載されている。
  • 5.0.1:不具合の修正、セキュリティアップデート。バッテリー問題(電池の減りが早い)の修正が盛り込まれたが改善されなかった。
  • 5.1: バッテリー問題の修正、フォトストリームからの写真の削除が可能、ロック画面にカメラのショートカットが常時表示。ロック画面にカメラのショートカットが常時表示。
6.0系
  • 6.0:第4世代以降に対応し、無料でアップデートできる。Safariの写真とビデオのアップデート対応・iCloudタブ・オフラインリーディングリスト、おやすみモードの追加、設定、.appの改善、UIが少し変更された。Youtubeが廃止され、マップのデータ元が、Googleで無くなり、独自のデータを搭載した。しかしこのバージョンではマップのデータは正確ではなく、多数の不具合が報告された。
7.0系
  • 7.0:第5世代のみ対応。第4世代がサポートから外れる。UIが一新される。さまざま所で透明感あるインターフェイスになる。初期搭載Appのデザインが全て変更される。ミュージックAppで本体を横向きにすると表示されるCover FlowがCover Wallに変更された。このバージョンから初めてコントロールセンターが搭載された。
8.0系
  • 8.0:第5世代のみ対応。コントロールセンターのデザインが変更。
  • 8.4:第5、6世代対応。Apple Musicがミュージックに追加される。Cover Wallが廃止されミュージックで横向き画面は無くなった。
9.0系
  • 9.0:第5、6世代対応。パフォーマンス中心のアップデート。Newsstand、Passbookが廃止されWallet、News(日本非対応)が追加された。設定でバッテリー項目が追加される。(ただし、低電力モード、バッテリー残量(%)表示は非対応である。)ホーム画面先頭ページを右にスワイプすると、Siriの候補、近くの場所、ニュースが表示されるようになる。(iPod touch 第6世代のみ。)Metalを搭載された機種でグラフィックが高速化されている。(iPod touchは6世代のみ。)
  • 9.3:Night Shiftが追加された。(iPod touch 第6世代のみ。)
10.0系
  • 10.0:第6世代のみ対応。この時点で最新のiPod touch以外サポートから外れた。ロック画面が一新され'スライドでロック解除'から'ホームボタンを押してロック解除'に変更された。コントロールセンターで機内モード(黄)、Wi-Fi、Bluetooth (青)、おやすみモード (紫)、画面の向きをロック(赤) 選択時に色付けされたほか、2ページ目にミュージック、音量調節、3ページにホームアクセスが追加された。 アプリフォルダのモーションが変更された。ウィジェットがロック画面からアクセス可能となる。
11.0系
  • 11.0:第6世代のみ対応。App Store、コントロールセンターが一新されたほか、ファイルApp、マップ、計算機、設定のアイコンが変更された。 Siriの性能が向上し翻訳ができるようになる(日本語非対応)。Apple Musicで聞いている曲を共有できるようになる。iOS4まで搭載されていた地球の壁紙が復活した。
  • 11.2:第6世代のみ対応。コントロールセンターの仕様が変更された。
  • 11.2.5:第6世代のみ対応。HomePodに対応。
  • 11.4:第6世代のみ対応。複数のデバイスで音楽の再生が可能な、AirPlay2に対応。
12.0系
  • 12.0:第6世代及び第7世代に対応。パフォーマンスの向上や、スクリーンタイムなどの新機能を追加。
  • 12.2:第6世代及び第7世代に対応。Apple TV+に対応した新しい「tv」アプリやAirPods(第2世代)の対応、スクリーンタイムを曜日ごとに変更できる新機能などを追加
13.0系
  • 13.0:第7世代のみ対応。ダークモード機能の追加。省データモード機能の追加。Apple Arcadeへの対応。
14.0系
  • 14.0:第7世代のみ対応。ホーム画面におけるウィジェット機能の追加。ウィジェットのスマートスタック機能の追加。Appライブラリ機能の追加。選択したホーム画面のページを隠す機能の追加。接触通知機能の組み込み。翻訳Appの追加。ピクチャ・イン・ピクチャ機能の追加。
15.0系
  • 15.1:第7世代のみ対応。SharePlay機能追加。翻訳(Appとシステム全体)が繁体字に対応。

関連タグ編集

Apple_Inc. iPod iPodshuffle iPodmini iPodnano iPodclassic iTunes

外部リンク編集

アップル - iPod touch

iPod touch - iPod touch 32GBまたは64GBを購入 - Apple Store (Japan) - Apple Store (Japan)

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