概要
主にニュージャージー州のブレアーズタウンに存在するクリスタルレイクのキャンプ場周辺で活動し、キャンプ等に訪れた若者達や監視員達を手当たり次第に殺害している。
『Part1』にて発生した母・パメラ・ボーヒーズによる連続殺人とその死を皮切りとする形で、殺人に手を染める様になった。
トレードマークとなっているホッケーマスクは当初は被っておらず、元々は下記のイラストのように麻袋に片目分の穴をあけて顔を隠していた。
ホッケーマスクは三作目において悪戯好きの少年であるシェリーを殺害して奪い取り、それ以降着けるようになった。
現在知られているホラー映画のキャラクターの中でも最も知名度の高い殺人鬼であり、題材とした映画も10作以上も渡って製作され、更にはジェイソンをモデルにしたパロディ的なキャラクターも多数存在する。
人物
誕生日は1946年の6月13日だがその日は金曜日ではなく木曜日である。
ボーヒーズ家の長男として生を受けたが、先天性の病気で奇形児として生まれてしまい、これが後に殺人鬼と化す最大の要因となっている。
幼少期はどちらかと言えばガリガリにやせ細った少年であったが、現在は2m近くの巨体に100㎏以上の体重を持った巨漢となっている。
ただし、内臓に関しては脳が異常に小さいのに反し、通常の2倍の大きさの心臓となっており、この事が胴体を切り裂かれたり、頭部を斧で叩きつけられても、ある程度の時間が経てば蘇生してしまう異常なまでの生命力の所以となっている。また、長時間水中にいても平然としている事から、肺活量に関しても凄まじい事が伺われる。
殺人の際には、ピッチフォークや鉈、ナイフ、斧等、様々な凶器を用いているが、筋肉に関しても異常発達している事から化け物染みた怪力も落ち合わせ、鉈で大柄の男性を真っ二つにしたり、両手で男性の頭蓋骨を握りつぶすといった芸当もやってのける。
また、動きに関しても非常に機敏かつ俊敏であり、『Part3』では鉈を振りかざしてきた相手の攻撃を簡単にかわして、即座に棒切れ一つで反撃している。
『Part4』となる『完結編』のラストで、一度は人間としての死を迎える事となるが、『Part6』で復活して以降のジェイソンは、男性を逆エビに折る、パンチ一発で相手の首を吹っ飛ばす等の力業による殺人がかなり増え、8作目の『PART8:ジェイソンN.Y.へ』では瞬間移動(?)を体得し、10作目の 『ジェイソンX』では400年後の未来で金属細胞と融合した「メタルジェイソン」と化し、宇宙船内で殺戮を行っている。
劇中の様相
生い立ち
11歳の時、地元のクリスタルレイクで行われたキャンプに参加したが、その異形な顔立ちから同じキャンプに参加していた子供達からは酷い虐めを受けた末、頭に麻袋を被せられた上でクリスタルレイクに落とされてしまう
この時、肝心のキャンプ指導員達は性行為に夢中になっていて、監視が疎かな状態となっていた(これがなければ、ジェイソンが後に最恐最悪の殺人鬼と化す事はなかったのかもしれない)。
結局子供達は最後までジェイソンの身に起きた真実を隠し通し、有耶無耶のまま、ジェイソンは事故で溺死した事にされてしまうのだった。
しかし、ジェイソンは死なず生還しており、その後は獣を獲ったり作物を盗む形で生きるなど、野生児に近い生活を送る事になる。
何故、パメラの元へ戻らなかったのかは不明であるが、一説では事故のショックで記憶喪失になっていたのではないかとされている。
殺人鬼への変貌
シリーズ一作目ではジェイソンの母親であるパメラ・ボーヒーズによる殺人が繰り返され、ジェイソン自身は一人も殺していない。
一作目のラストでパメラは主人公であるアリス・ハーディに鉈で首を切断され死亡したが、この時、母親が殺される光景をジェイソン本人が目撃している(前述の「記憶喪失説」が事実だとすると、この時にジェイソンは母親の記憶を取り戻した可能性が高い)。
二作目の冒頭にて、母親を殺されたジェイソンがその仇討ちとしてアリスを惨殺し、遺体をクリスタルレイクにまで持ち帰る。
これを機にジェイソンは殺戮を始め、数々のキャンプ指導員達を虐殺していく事になる。
最初に使った凶器はアリス宅にあったアイスピックである。
三作目のラストで被害者の一人であるクリスに頭に斧を叩き込まれるが致命傷には至らず、死体安置所で蘇生している。
しかし、四作目の『完結編』で被害者の一人であるトミー・ジャーヴィスが自分の頭を坊主頭にして現れ、それを見たジェイソンはかつての自分自身と面影を重ねて錯乱。最後は鉈で脳天割りをされ、鉈が小さな脳を貫通した結果、遂に絶命した。
遺体は棺桶に入れられる形で埋葬される。享年40歳。
復活
ジェイソンの死から十数年後、殺した張本人であるトミーがジェイソンへの恐怖によるトラウマを克服するために墓からジェイソンの遺体を掘り返して火葬しようとするが、腐乱したジェイソンを見た瞬間にトラウマが再来してジェイソンの遺体に折れた鉄柵を何度も突き刺す。
しかし直後、ジェイソンの遺体に刺さった鉄柵に雷が落ちてジェイソンは復活し(これまではただ異常に頑丈な人間だったが、以降は文字通り不死の存在となる)、トミーが火葬のために用意したホッケーマスクを被ったジェイソンは、殺人鬼として完全復活する。
殺人に使用した武器
殺人に使うのは鉈(マチェーテ)や手斧(ハチョット)がほとんどで、他にはアイスピックに弓矢や農具、ナイフ、鉄パイプなどがあるが、チェーンソーを使った事は一度もなく逆にチェーンソーで反撃された事なら二度ある。
似た武器を上げるなら回転鋸式の芝刈り機がある。
かなりジェイソン=チェーンソーのイメージが広がっているが、これは『テキサス・チェーンソー』のレザーフェイスや『志村けんのバカ殿』内でのコント、チェーンソー絡みのCMやバラエティでの名称などによるものだと思われる。
因みに、『13日の金曜日』シリーズとは別に、『ジェイソン』という映画が存在し、トレードマークのホッケーマスクを被った殺人鬼が登場していたがシリーズとの関連性は全くない。
余談
作中で度々流れる「キ、キ、キ、キ…」「マ、マ、マ、マ…」というSEは「kill」「mum」の意味である(因みに両方合わせると、「Kill mum」直訳で「殺してママ」となる)。
2015年4月15日に発売された『モータルコンバットX』に追加キャラとして登場した。
3種の戦闘スタイルを持ち、それぞれ
「SLASHER(スラッシャー):メイン武器が鉈」
「UNSTOPPABLE(アンストッパブル):一度KOされても最大体力の約2割で復活」
「RELENTLESS(リレントレス):霧に紛れて後ろに回り込む」
と原作を忠実に再現している。勿論FATALITYもある。
ジェイソンに殺害された被害者の数は200人近くに上り、ホラー映画内での殺人鬼としては、圧倒的な殺害数を誇る。
HORROR美少女シリーズではジェイソンが女体化していた。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
殺人鬼 不死身 怪力 息子 鉈 手斧 ホッケーマスク 奇形児 風紀委員 マザコン
ジェイソンマスク:ジェイソンが被っているホッケーマスクの通称。ジェイソンのキャラクターを象徴するアイテム。
ジェイソン:登録タグとしてはこちらのほうが多い。
クリスタルレイク:ジェイソンの活動拠点。
偽ジェイソン:文字通りジェイソンの偽者。
パメラ・ボーヒーズ:彼を世界で唯一愛してくれた存在。
KM:シリーズにおいて一度はジェイソンを無傷で倒した数少ないキャラ。
関連キャラ・作品
貞子:生い立ちや人を殺すようになった経緯が似ており、度々二人のカップリング絵が描かれる(J貞)。
金田一少年の事件簿:作中の事件の一つである「悲恋湖殺人事件」にて、犯人がジェイソンに扮して殺人を行っている。
朝倉義景:戦国時代の武将。セガのATCG戦国大戦で、ジェイソンを髣髴とさせる風貌のイラストで描かれている。
フレディVSジェイソン:二人が本気の殺し合いをしたスピンオフ作品。最終的にフレディの首を吹っ飛ばして勝利したようだが、生きていた。
fridaythe13thgame:13日の金曜日シリーズを題材としたホラーゲーム。
フレディ・クルーガー:エルム街の悪夢シリーズに登場する、人の夢の中で殺人を繰り返す殺人鬼。こちらはジェイソンと違って非常にコミカル。
スプラッターハウス:ナムコのアクションゲーム。初代アーケード版で主人公リックがジェイソンにそっくりな外見をしている。みんなのトラウマ。
アレッサ・ギレスピー:生い立ちがジェイソンと似ているホラー映画のキャラ。
13日の怪人:ジェイソンをモチーフにした特撮怪人。