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女神のバカンス、味わってみる?
プロフィール
相変わらずふわふわと地に足のつかない女神。パーカーの下は白のハイレグ水着なんだって。
概要
『Fate/GrandOrder』2017年水着イベントに登場する水着姿のイシュタル。
クラスはライダーでレアリティは☆4。
今回の配布サーヴァントであり、第1部「デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~」のプロローグをクリアすると仮加入し、第2部「デスジェイル・サマーエスケイプ~罪と絶望のメイヴ大監獄2017~」をクリアすると正式加入する。
人物
金星の女神イシュタル、夏の姿。夏の祭典という人々の熱狂……信仰心に心を打たれ、一大イベントを開催した、まさに女神のような女神。
現代風にアレンジした天舟マアンナ(厳密には、マアンナの「櫂」を変化させたもの)を駆り、軽快に、そして痛快に肉体を駆使するカンフー系女神でもある。
「みんな、楽しんでる~~!? 最高~~? うんうん、良きかな良きかな! もっともっと、限界まで頑張ってね~!」
このように、愛想よく気前よく、会場に集まった全ての者を祝福するまさに女神の中の女神。
その笑顔の裏に有るものは、はたして。
自由奔放、優雅で大胆、そして残酷という女神イシュタルだが、現代服になっているため女神としての気位の高さ・怖さはちょっとだけ緩和されている。陽気さと寛大さが普段よりアップし、フレンドリーに(むしろ彼女の部分が前面に出てるような感じ)。
ウルクを救ったマスターを将来有望な勇者として目をつけているものの、「なんでこんな平凡なのが勇者になるんだろう?」と首をかしげる事もあるとか。不思議な人間、と捉えている。
今回はその人望(サーヴァントたちに信頼されている)を見込んで彼/彼女をイシュタルカップのスタッフに雇用するが……?
能力
女神たるもの、格闘技の一つや二つは修得しているのが当たり前……という訳ではもちろんなく。
イシュタルがここまで巧みに動けるのは依り代になった肉体が魔術も格闘技もしっかり修得していたからである。肉体が修得していたカンフー(八極拳)をイシュタル風にアレンジしたものが今回のバトルスタイル。
「ウルクアーツ! そういうのもあるのか」
とはジグラットの上で日光浴をしていた王様からのコメント。
このほか、自身の霊基の一部を分離させて分身を生み出すことも可能。
ぬいぐるみのようなかわいらしいマスコット状態となる。
これは豊穣を司る女神ならある程度可能な権能で、彼女のほかに多産祈願の権能を持つギリシャの月の女神は数十体規模で分身することが出来るのだとか。
イシュタルは七体の分身を生成した。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | C | C | A | B | B | EX |
保有スキル
輝ける水の衣(A) | 大王冠を水着に替えたスキル。大王冠はイシュタル本人にのみ作用するものだったが、こちらはパーティ全員に行き渡る。そのかわり出力は低い。 |
---|---|
アクセルターン(B) | マアンナスクーターによる緊急回避。小型になったマアンナは小回りが利くらしく、一瞬の回避を可能とする。追手からの攻撃を華麗にかわす様は、ハリウッド映画のヒロインの如し。 |
サマー・ブレイカー!(A) | 夏を(いろんな意味で)破壊する女神。一時的に女神として霊基を解放し大暴れする。「女神変生」のダウン版。 |
騎乗(EX) | 天舟アマンナを乗りこなすイシュタルの騎乗スキルは人間とは次元の違う、別格のものである。無論、『別格』だからといって人間より『上手い・速い』という訳ではない。とにかく『いろんな意味で凄い』のである。時間とか空間とかもうあんまり気にしていないウルクドライブ。 |
単独行動(A) | マスターから魔力供給を断ってもしばらく自立できる能力。疑似サーヴァントという事もあって、ほぼ自由に現世で単独行動できる。二週間ばかりカルデアを離れて、こっそりと女神を崇めるイベントを企画するなど造作もない事だっただろう。 |
女神の神核(B) | 生まれながらに完成した女神であることを表す固有スキル。神性スキルを含む複合スキル。精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。精神系の干渉をほとんど緩和し肉体の成長もなく、どれだけカロリーを摂取しても体型が変化しない。擬似サーヴァントであるためランクはB止まりとなる。 |
宝具
神峰天廻る明星の虹(アンガルタ・セブンカラーズ)
- ランク:EX
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~??
「お願いマアンナ! ゴージャス、ハッピー、エレガント! きらめく旅路は『神峰天廻る明星の虹』……!」
マアンナが現代風の乗り物になっているため、真名も現代風にコンバートされている。
夏を全力で満喫するスタイル。
マアンナスクーターに乗り、地球の様々なリゾートを観光(背景が雷門と凱旋門に変わる)してご機嫌になり、そのハッピーな気持ちを魔力に変換して地上にふりまくという虹の宝具。
衣装替えも見目麗しく、地上に降り注ぐ魔力は輝く星となって敵にダメージを与える。
本人はとてもハッピーかつファビュラスな雰囲気だが、地上はほんと大迷惑。
宝具演出では浴衣やドレスにお着換えするというおしゃれさんっぷりを見せてくれる。宝具名は『イシュタル・トラベル・スクーター』。
ゲーム上では、カード種別はQuick、効果は【自身のQuickカード性能をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃】。
ゲームにおける性能
ゴールデンライダーに続く、三騎目の配布ライダー。
最大HP/ATKは【10692/9603】と、ゴールデンより若干ATKを下げた感じで、攻撃型のステータス。
カード配分は《Quick:2/Arts:1/Buster:2》のアーチャー型で、〔Q:3/A:2/B:3/Ex:5〕とどの攻撃も多段ヒットする。
主要となる筈のQはスター・NP獲得量共に低めだが、「騎乗:EX」の恩恵でA攻撃並の威力は保証されている。初手AでもNPを稼ぎにくいが、そのAは標準的な性能でありNP獲得補助スキルもあるので、NP効率自体は比較的に優秀な部類になる。
スキルは2つのクリティカル威力アップスキル、別々に付与出来る回数回避と無敵、味方のB&Q支援スキルが揃っている。
『輝ける水の衣』は味方全体のQ性能&B性能&NP獲得量を3ターン強化。
味方全体への支援スキルとしては効果が豊富。Artsが多い味方にとってもNP獲得量アップは無駄にならず、Quickであれば火力の他にNP獲得量を大きく上げる事が可能。
『アクセルターン』は自身に回避1回&クリティカル強化1ターンを付与。
CTが最短4と回避スキルの中でも取り回しが良く、道中でもどんどん使っていける。回避は1回だけとはいえ、チャージスキルを持たないキャスターやバーサーカー等を相手にする際は宝具を無効化し続ける事が可能。
クリティカル威力アップの効果も高く、攻撃用としても優秀なスキル。こちらの効果をメインに使った場合でも回避は残るので無駄にならない。
『サマー・ブレイカー!』は女神変性に近いスキルになっており、「アクセルターン」と同系統の効果も内包しており、クリティカル威力アップの重ね掛けも効果的。回避と無敵は同時に付与出来るので、併用すれば2回までの攻撃を無効化することも可能。
集中度が高いライダーのため、いざブレイブチェインを撃つという時に比較的少ないスターでもクリティカルを狙えるのは大きな利点。
デメリットとして、スタンのスター集中度が仇となりスタン中にもスターを集めてしまうのは難点。「アクセルターン」のCT短縮を止めないためにも、弱体無効を事前にかけておくと良いだろう。
宝具は上述の通り。第1スキルや第3スキルでスター発生率やNP獲得量を強化可能。騎乗ランクもEXなのでダメージにも期待出来る。
スター生産能力も高く、自前のバフを特盛にするだけで、50個以上のスターを稼いで飽和状態にできるほど。
何気にスキル強化の素材が驚くほど安いという、マスターの財布に優しいサーヴァント。
「追憶の貝殻」が【1スキル12×3スキル=36個】とやや面倒だが、「智慧のスカラベ」「原初の産毛」「奇々神酒」はそれぞれ【1スキル8×3スキル=24】で、なおかつ貝殻も含めてイベント中の交換ショップで8割方回収可能と、QP(資金)とスキル石さえ足りていれば、熟練マスターなら容易にスキルMAXが達成できる。
以上のように、配布ライダーの慣例に則った高性能サーヴァント。
バッファーとしてパーティーを盛り立てながら、サブアタッカーとしてザコ散らしとスターの大量生産が可能で、いざとなればクリティカルアタッカーとしても立ち回れるという、劇中のレース主催者としての卒の無さを想起させる万能サポーター。
……が、実はこれほどの性能ながら、イベント復刻まで注目が薄かった不遇のサーヴァント。
何せそれまでに出た配布ライダーは、宝具火力がぶっ壊れの域スレスレという強烈さで知られ、周回やボス撃破にうってつけの性能をしていた。さらに追い打ちをかけたのが、初代配布ライダーでありながら限定サーヴァントとしてまたライダーとなったメイドさんの存在で、二重のQuickバフで宝具威力に下駄を履かせることが出来る攻撃型の立ち回りが出来たことから、性能的にも存在感的にも食われてしまった。
付け加えるなら、彼女の宝具Lvを上げるためのクエストが、どれも高難易度級の難関クエストだったため、1部を未クリアあるいは駆け足でクリアして来たような初心者マスターにはハードルが高く、別の意味で悪目立ちしてしまったことも挙げられる。
余談
プロフィールの通り、パーカーの下は白のハイレグ水着と設定されている。女性キャラのハイレグ率がどんどん高くなっている本作だが、残念ながらイシュタルに関しては設定のみで再臨してもパーカー姿のまま、その全貌を拝むことはできない。
ちなみに、イシュタルは元々の露出度が高いため、水着なのに普段よりも着込んでいる。外見的にはレースクイーンと言った趣。
後、この姿になっても地面に足をつけたくないのか、立ち姿は空中に浮遊している。
そして、彼女の傍らには謎の生物が…
(この生物に関してイシュタル本人はノーコメントを貫いている)
また、モデルとなっているスクーターは、恐らく、というか確実に映画「ローマの休日」で有名なイタリアのピアッジオ社の「ベスパ」だろう。
関連イラスト
ぬいぐるみmode
関連項目
Fate/GrandOrder サーヴァント ライダー(Fate) 水着
デッドヒート・サマーレース! デスジェイル・サマーエスケイプ
以下ネタバレ注意
実は、普通にレースを終わらせるつもりはなく、参加チームに渡したパーツと、コノート国の上に乗せた金星という惑星のテクスチャを力のある英霊達に通らせる事によって陣を描かせ、レースによってパーツに蓄積された魔力を使って新しいグガランナを生み出すという方法を考えていた。
出張イシュタル神殿も、正体は『イシュタルQPS(クォンタム・ピース・システム)』という、何処かの聖杯戦争で聞いたようなシステムであった(外見はどう見てもATM)。
天牛グガランナは、かつて英雄王に手酷くフラれた意趣返しとして、イシュタルが父である天神アヌに乞うて連れ出し、バビロニアを崩壊の危機に陥れた強大な神獣である。
第七特異点では彼女の宝具と語られ、英雄王もそれを目算に入れてイシュタルを引き抜いた。
――――だが、肝心のグガランナはいつの間にか彼女の手元から消え失せていた。
結果女神はジグラットの片隅で「私は駄目な女神です」と彫られた粘土板を抱えさせられ、役立たずの烙印を押される結果となった(実際は近くて遠い存在のせいなので、或る意味とばっちりである)。
それからカルデアに召喚されて以降も、隙を見てはグガランナの探索や再召喚を試みるもすべて空振りに終わってしまう。
だから女神はこう結論した。
――――グガランナはもう私の手には戻ってこない。
誰かに別の目的で召喚されて所有権を逸しているか、かつての天の神々と共々に役目を果たして消滅したものと結論づけたのだ。
であれば、やるべきことはただ一つ。
創ってしまえばいい、二頭目のグガランナを。
かくして女神は失った自らの宝具と自信を回復させるべく、バビロンの蔵に仕舞っていた宝物からグガランナのパーツを鋳造し、財をはたいて大規模なレース(=奉納の義)を計画するのだった。
戦闘グラフィックで彼女の周りをうろついていた黒いマスコットのような生物は、グガランナの幼体である。
本人的には、「丁度いい特異点が見つかったから、それ使って新しい天の牡牛作ろう!自らの神格も上がるし、戦力も増えるからきっとマスターも嬉しいはずよね!」という計算(?)で動いていたようだ。
だが肝心な特異点の解決方法やそれに伴う周りの迷惑は一切考えていないという、憑代特有の「うっかり」も相変わらずであった模様。
仮にグガランナの再創造に成功した場合、レース参加者や観戦者から巻き上げた霊子はおろか、特異点周囲の霊子や地脈の霊力さえ根こそぎ絞り上げてしまうため、特異点であるコノートの人理が崩壊するという本末顛倒な事態になっていた。
結局同じ金星の女神である副監獄長に「いくら何でもやり過ぎ」と咎められグガランナマークⅡは彼女によって粉砕され、罰としてジグラットの上で日光浴をしていた王様から送られた「私は駄目な女神です」と書かれた粘土板を再び持たされ(今度は本当に持っているグラフィックもある上、ちゃんと粘土板に書かれている)、レース終了後の記念撮影でど真ん中に座らされて曝し者になるという恥辱を喰らいべそをかく羽目となった(今度はとばっちりではなく、ただの自業自得である)。
ここまでしてグガランナにこだわったのは、前述した第七特異点での失態が理由。
特異点の異変には直接手を出せず手をこまねき、グガランナを呼べずにかつて惚れた人の王に駄女神の烙印を押され、姉妹神を引き込むために二度目の冥界降りを敢行した際にはけちょんけちょんにこき下ろされと、最高の女神としての面目を潰され、自分の役立たずぶりに辟易していたためだった。
ただ汚名返上のために講じた作戦が、欲に負けてカルデアを出し抜き一人勝ちを狙うという発想なのが相変わらず残念というべきか……。
懲りるということを知らんのか。
結局そんな邪な発想に至ってしまったがために、いつもの通り盛大に自爆。
ものの見事に【敗者】となってとうとう己自身に嫌気がさしてしまう始末。
ちょっと考えればリスキー過ぎるのは解るはずなのに……。
ある種の「賭け狂い(ギャンブラー)」なのかもしれないが、そもそも自身も依り代も黄金律が悲しいくらい皆無(仮に付けるならD-~E、しかも稼ぐ才能はあっても欲をかいて決して手元に残らないという悲しい特性付き)なのは解りきっているはずなのに、なんでまた……。
そんな駄女神様であったが、彼女の評価を天の牡牛ではなく彼女自身に見出した人間だけは、決して彼女を卑下せずもう一度仲間として迎え入れると宣言した。
イシュタル一世一代の大博打は大失敗と終わったが、自身を正当に評価してくれるマスターを再確認できたのは、大きな戦利品だったに違いない。
ちなみにグガランナのビジュアルは公式絵師のPFALZ氏が2012年に非公式の二次創作として描いたものが正式に採用された模様。
そして肝心の消えたグガランナはというと、彼女の憶測通り別の世界線に召喚されていた。
第七特異点を攻略したユーザー達にとっても、今回のイベントを攻略したユーザー達にとっても、本当につくづくいい迷惑である。
そしてこの夏の一件には更なる続きがあった。
2017年クリスマスイベント『冥界のメリークリスマス』にて、カルデアとエレシュキガルを救うために冥界下りを慣行中の主人公とサンタの前に突如アーチャーの方のイシュタルが現れた。
経緯は省くが、彼女との戦闘に勝利した主人公はクリスマスのプレゼントを贈り、冥界の門を開こうと試みる。その時のプレゼントは依り代の少女の「宝石のペンダント」だった。
宝石を貰い喜ぶイシュタル、これで門が開く……かと思いきや、依然門は固く閉ざされたまま。それは「宝石のプレゼントは嬉しいけど欲望に限りはないからもっと欲しい(要約)」という理由であり、あんまりな理由に彼女を喜ばせて門を開かせるのは不可能と思われた。
その時、主人公がイシュタルに教えたモノ、それこそが「QPS」である。
後の自分自身が考案した大量のQPを一気に入手できる夢のようなシステムに彼女は大いに満足し、冥界の門は開かれたのだった。
なお、イベントシナリオ中の冥界の時間軸は一年ずれて2016年のため、その時点でまだイシュタルはQPSを知らない・思いついていないが、主人公のプレゼントにより発想を得ることになる。そしてそれが2017年の夏に完成、上記の事件を巻き起こすことになり主人公がQPSを知る。
そのため夏のイベントとクリスマスのイベントの間でいわゆる「鶏が先か卵が先か」の問題が発生してしまうようになった(イシュタルがQPSを思いつくのが先か、主人公に教えられるのが先か)。