概要
ナムコの『プロ野球ファミリースタジアム』(ファミスタ)の大ヒットを受けたフォロワー群としては最初に発売された作品で、100万本以上を売り上げた。
キャラクターの頭身がリアルに描かれており、TV中継風の視点(投手の後方から)や音声合成、
野球ゲームとしては非常に進んだ部分があった為に印象的なソフトに挙げられる事が多い。
しかしその一方で、肝心のゲーム部分に変な仕様やバグが多く
- 初期版ソフトではファウル後はどこに投げてもストライク扱いになる
- 伝説の「バントホームラン」
- 選手の成績と一致しているとは思えない本作でのパラメータ設定
- 操作性はお世辞にも良いとは言えず、特に守備が難しい
- 走力最大の選手でないとほぼ成功しない盗塁。しかも走力最大なのはHTのヤキ゛だけ
- 1試合にかかる時間が非常に長い(リアルと言えばリアルだが・・・)
- ゲーム続行不可能になるバグがある
など、問題点も少なくなかった。
しかし、前述のように力を入れている部分もあったために総合的には
「この時代にしては良く出来ていた」や「思い出のクソゲー」など、
長所と短所を合わせた評価がなされる場合が多い。
なお、当時のジャレコスタッフによれば
「ジャレコの経営判断によりどうしても開発期間を短縮し、半年程で発売せざるを得なかった」
という事情によりこのような事になったらしい。
本作発売後、ジャレコには本作に関するクレームが殺到し、
修正版を出荷する事となったが、マスクROMはデータ書き換えが出来ないために
カセットの殻を割って修正データの入ったEPROM版に入れ替えるという作業を
社員が徹夜して行うハメになり、その修正版も不具合が発覚するたびに
こうした修正版出荷が行われたため複数バージョンが存在するという。
現在レトロゲーム愛好家の間では初期版の赤カセットと後期版の黒カセットが
存在している事が広く知られているが、これは上述の作業途中で
赤いカセットが足りなくなり、他ソフト用の黒いカセットが流用されたため。
ちなみに膝を付き、その後をホームランを打ったバッターがガッツポーズで駆けて行くAAの元ネタでもある。
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ホームラン競争
1988年、何を思ったかアーケードゲームとして登場する。その名も『燃えろ!!プロ野球 ホームラン競争』で、その名の通りホームラン競争だけをやるというゲームである…。
とはいっても、これは景品排出型ゲームであり、ホームランを連続で5回出せば、景品(記念メダルだったらしい)が払い出されるというもの。
しかしながら一発でも失敗すれば終了という高難易度(一応、一発目で失敗した場合は救済措置があり、デジタルルーレットの数字3ケタをゾロ目で止めれば再プレイできる)がために、どんな筐体でも500台は売れるという時代に150台しか売れず、その存在自体が世の中に知られていなかった。
ところが「高田馬場ゲーセンミカド」が2014年より、景品払い出しゲームではなく普通のレトロゲームとして稼働させたことから趣が変わる。
稼働開始当初は、その即ゲームオーバーという¥100を湯水のごとく使うゲームの性質上(一応、1コインで2クレジット分遊べる設定に変更されてるが)、全く見向きもされなかった。しかし、偶々どこぞかの倉庫から『燃えプロ』のオフィシャルTシャツが見つかり、それをホームラン競争の勝利者に進呈するとしたあたりから様相が一変、更に大会イベントを開催するようになってからというものプレイヤーが続出。更に、景品が無くなっても各チームでの攻略を目指す者が現れ、そのゲーム時間の短さも相まって、ミカドでの月の売り上げが1位になるという、ミカドらしいというか常軌を逸した結果を生んだのである。
結果、2015年7月にマインドウェアがアプリゲームとして配信を開始するのだった…。
※但し、実際は1989年に燃えプロのAC版が『実力!!プロ野球』のタイトルでリリースされているため、『~ホームラン競争』が唯一のAC版というのは間違いであることを記しておく。
シリーズ作品
- 燃えろ!!プロ野球'88決定版(1988年8月10日、ファミリーコンピュータ)
- 新・燃えろ!!プロ野球(1989年7月27日、ファミリーコンピュータ)
- 燃えプロ!'90感動編(1990年7月27日、ファミリーコンピュータ)
- 燃えプロ!最強編(1991年11月22日、ファミリーコンピュータ)
- SUPER燃えろ!!プロ野球(1994年12月23日、[[スーパーファミコン)
- 燃えろ!!プロ野球'95 DOUBLE HEADER(1995年11月22日、セガサターン・プレイステーション)
- 燃えろ!!プロ野球 ルーキーズ(2000年3月30日、ワンダースワン)
- 燃えろ!!プロ野球2016(2016年4月8日、プレイステーション4/2016年11月22日、ニンテンドー3DS)