第九駆逐隊
だいきゅうくちくたい
概要
開戦時第四水雷戦隊に編成された朝潮型駆逐艦による駆逐隊。先代9駆の佐世保鎮守府転出に伴い隊名を受け継ぐ。(この先代9駆は開戦時の「第二七駆逐隊」である。)
ソロモン諸島での海戦における損耗により第一水雷戦隊に転籍、吹雪型駆逐艦(2隻編入、うち1隻未実装)を加える。
開戦時第二水雷戦隊所属の第十八駆逐隊の霞・不知火を加えるが、一方で最後のスタメン朝雲が第十駆逐隊(陽炎型・夕雲型)補充要員として転出。
残された霞・不知火・薄雲(吹雪型)により隊名が第十八駆逐隊に改められた。
隊略史
1938年
初代第四一駆逐隊として横須賀鎮守府籍の朝潮型駆逐艦山雲、朝雲、夏雲、峯雲により編成
臨機調事件を受け蒸気タービン機関の改修を受ける
1939年
第九駆逐隊に改称
1941年
第二艦隊第四水雷戦隊に属し開戦を迎える。駆逐隊司令:佐藤康夫大佐
12月下旬 山雲が接雷し当隊より分離、のち、横須賀鎮守府警備駆逐艦を経て第四駆逐隊に編入
1942年
2月 スラバヤ沖海戦(朝雲、峯雲)
6月 ミッドウェー海戦 攻略部隊として参加 ※四水戦旗艦 那珂→由良
6月〜7月 アリューシャン方面攻略部隊に一時編入
8月 第二次ソロモン海戦
10月 サボ島沖海戦 夏雲戦没
10月 四水戦旗艦由良戦没 朝雲、臨時旗艦を継承
11月 第三次ソロモン海戦、四水戦旗艦を長良に継承
1943年
2月 ケ号作戦
3月 第81号作戦
3月 ビラ・スタンモーア夜戦 峯雲戦没
7月 キスカ島撤退作戦に従事
1944年
実装艦娘
本駆逐隊に属した艦は以下の通り。
4代目「第九駆逐隊」
斜字は未実装艦
- 有明
- 夕暮
こちらは、開戦時の「第二七駆逐隊」である。詳細は当該記事を参照のこと。
5代目「第九駆逐隊」
本項における第九駆逐隊はこちらの5代目の方を指している。
初期編成の各艦は朝潮型。
史実では当初は「第四一駆逐隊」だった。
2014年秋イベント「発動!渾作戦」ドロップ艦として実装。
現在は特定海域のドロップ艦として入手可能。
2014年12月 通常海域に実装。
2018年12月(2019年冬イベ)「邀撃!ブイン防衛作戦」海域突破報酬として実装。
朝潮型及び当駆逐隊所属艦娘初の海域突破報酬艦である。
未実装: 夏雲
編入艦
未実装: 白雲(吹雪型)
※1943年4月1日付で編入
薄雲(吹雪型)
2020年6月、侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦第1海域突破報酬として実装。第十二駆逐隊、舞鶴防備隊、第五艦隊付属を経て1943年4月1日付で編入。白雲は十二駆時代の僚艦である。
2ヶ月弱ではあるが、朝雲と在籍期間が重なる。第十八駆逐隊を経て1943年9月1日編入。
第十八駆逐隊、第九艦隊を経て1944年3月1日編入。
編入艦(元の第18駆逐隊第一小隊・浦賀船渠組)はコモン艦であり、割とどこでも入手可能。
スタメン組(元々の第9駆逐隊)はレア艦で、朝雲は1-6,6-4、山雲は2-4や3-3等、入手できる海域が極めて少ない上に出現率も低め。山雲の初出が通常海域投入であったため、イベント先行投入の朝雲にはなかなかお目にかかれない。
薄雲と未実装の白雲は叢雲の属した第十二駆逐隊の元僚艦。第九駆逐隊への編入前は戦没した子日の後任として第二一駆逐隊に移動する形で第一水雷戦隊に編入されていた。先述の通り9駆に移動した際に9駆が一水戦に編入されたので引き続き一水戦所属となった。この「薄雲」の実装で「キスカ島撤退作戦」参戦駆逐艦が全艦揃った。本駆逐隊からはこの「薄雲」と「朝雲」が参加している。
(この時点で霞は修理明けで第十一水雷戦隊にて訓練と燃料予熱装置の調整中、不知火は修理続行中だった。)
「朝雲」は、第三水雷戦隊(第八艦隊)指揮下の「第八十一号作戦」と、第一水雷戦隊(第五艦隊)指揮下の「キスカ島撤退作戦」、いずれも木村昌福少将指揮下で作戦に従事したことになる。
それぞれの艦、その後(実装艦のみ)
山雲は1942年早々に大破し長期入渠。横須賀鎮守府警備駆逐艦として単独で輸送任務に就き、その後第四駆逐隊に編入。レイテ沖海戦・西村艦隊に属して戦没。
朝雲は1943年4月の異動で一水戦に編入し10月末第十駆逐隊に編入。44年6月の風雲戦没に伴う解隊により第四駆逐隊に編入。以下、山雲に同じ。
薄雲は1943年4月の異動時に9駆に編入。キスカ島撤退作戦にも参戦。44年3月の解隊・18駆再編成にも加わり18駆の一員として引き続き一水戦で北方護衛任務に従事。44年7月、実装イベのモチーフでもあるキ504船団の護衛任務を7駆の曙・潮と共に遂行中、米潜水艦「スケート」の雷撃で戦没した。
霞は1943年9月に9駆に編入。10月末の朝雲転出に際し司令駆逐艦を継承。この時点で9駆スタメンは全て戦没あるいは転籍となった。不知火が44年3月に編入(司令駆逐艦を霞から継承)。3月末日に隊名を第十八駆逐隊と改称した。
その名を継ぐ者たち
戦後、海上自衛隊に名前が受け継がれている艦船は次の通り
- 「みねぐも」型護衛艦:「みねぐも」(峯雲)、「なつぐも」(夏雲)
- 「やまぐも」型護衛艦:「やまぐも」(山雲)、「あさぐも」(朝雲)
- 「あさひ」型汎用護衛艦(現役):「しらぬい」(不知火)
関連タグ
朝潮型:朝雲(艦隊これくしょん) 山雲(艦隊これくしょん) 峯雲(艦隊これくしょん) 霞(艦隊これくしょん)
スタメン転出先:第十駆逐隊(朝雲) 第四駆逐隊(朝雲・山雲)
転入組(実装艦)関係:第十八駆逐隊(霞・不知火・薄雲) 第七駆逐隊・第二一駆逐隊(霞)
第十二駆逐隊・第六駆逐隊(軍隊区分)・二一駆(軍隊区分)(薄雲)
2019年艦これカレンダーで「有明」「夕暮」らしき2隻の艦娘が描かれている。