概要
仮面ライダーゴーストに登場する寺社。
住職はタケルの父である天空寺龍が務めていたが、龍は10年前に眼魔との戦いで命を落としたため、現在は御成が住職代理となっている。
第1話でタケルに龍から送られてきた荷物によると、住所は「東京都陸堂市瞳ヶ丘5-3-10」。陸堂(「りく(ろく)どう」。恐らく仏教の六道)、瞳(ゴーストアイコン)、5-3-10(「ゴースト」と読める)と、本作品のキーワードに関連付けたものになっている。
山門に掲げられた「大天空寺」の表札の隣には「毘沙門天(多聞天)」と書かれた板がある。
本尊は手を定印(じょういん、禅定印)の形にした如来坐像である。像容からすると釈迦如来か阿弥陀如来と考えられる。
ちなみに、第1話ではこの本尊の前で前述の修行僧たちが同じポーズで坐禅を組むシーンがある。
地下の施設について
大天空寺の地下には龍がゴーストの研究を行っていた研究室がある。雰囲気を簡潔に言うと、鳴海探偵事務所のガレージとドライブピットを足して2で割った様な空間。
普段はタケルが利用していたがゴーストに変身してからは彼を見守ることに決めた仙人が(勝手に)引っ越して来たほか、第21話以降はタケルと友達になった画材眼魔も居候している。
この研究室にはゴーストハンターだった龍が遺した数々の書物や巨大な紙テープ読取装置を用いるコンピューターが置いてある(第3話では月村アカリがこのコンピューターに残されていたデータを解析して、特殊な薬品である『不知火』を完成させている。詳細はアカリの記事を参照されたし)。
この他にも壁側には劇中で度々登場する目玉型の紋章が刻まれた巨大なモノリスが置かれている。
不可思議現象研究所
タケルがゴーストハンターとして戦う事を決意した事を機に御成が設立した私設組織。事務所は大天空寺を使用。
表向きは外部からの依頼を受けて不思議な事件(眼魔が暴れたせい)を解決する組織だが、本当の目的は眼魔が起こした事件を把握・追跡してタケルを生き返らせるサポートをする事。タケルがゴーストハンターとして活動する際には大義名分を得る為にこの組織の名前を使う。
設立者である御成が外部との窓口を担当しており、既に名刺や専用のスマホを用意している。また、大天空寺に所属していないアカリもタケルの幼馴染と言う縁で積極的に活動に参加している。
関連タグ
御成(仮面ライダーゴースト) シブヤ(仮面ライダーゴースト) ナリタ(仮面ライダーゴースト)
平成二期ライダー活動拠点
小説版(ネタバレ注意)
小説『仮面ライダーゴースト』では、この大天空寺に纏わる様々な過去が明らかになった。
地球の紀元前三世紀ごろ、とある山中に暮らす信仰の民たちがいた。彼らは祖先代々目の紋章が描かれたモノリスを守り神として信仰し、自らが住む不毛の大地で逞しく生きていた。
ある時、彼らが暮らす集落からは離れた国の統治者「凶王」が、彼らの頭脳を妬み侵略を開始。砦を築いていたとはいえ、平和に暮らしてきた民には凶王の軍を追い払う力など無く、攻め落とされるのは時間の問題であった。そんな中、集落の長であるアドニスは最後の瞬間までモノリスに祈り続けることで奇跡を起こそうとし、そしてその通りに奇跡は起きた。祈りという思いのパワー、それがエネルギーとなってモノリスを起動させ、そのことに興味を抱いたグレートアイが現れたのである。
新世界へ導いてほしいと願うアドニスの願いは偶然聞き入れられ、彼らはワームホールを通って他の惑星へと渡る。しかし凶王の軍に追い付かれそうになった時、指揮官リューライはその場に残り、民が全員ワームホールを潜り終えた後にモノリスが凶王の手に渡らないように地中深くに埋めた。
時が経ち、リューライの子孫は再びモノリスを掘り起こし、それを秘密裏に守る使命を子々孫々と受け継いでいった。その場所に建立されたのこそ大天空寺であり、龍やタケルも使命を受け継ぐ永い歴史の中にいたのだ。
つまり『ゴースト』の物語の全てはこの場所から始まったのである。