概要
腐兄（ふけい）と呼ぶ場合もある。
BL作品は女性向けに描かれているものであり、男性でありながらBL作品も読む、というのはオタク男性の中でも少数派。腐男子の数が少ないのは、男性の男性同性愛への抵抗感・拒否感の強いためだけではなく、BL作品が"女性専用"のジャンルとして特殊な発展を遂げたためでもある。
なおBLは男性同性愛者向けに描かれたゲイ漫画とは全くの別物であり、異性愛男性でも田亀源五郎や山川純一などのゲイ漫画を好む人は少なからずいるが、これは腐男子とは異なる。
この点は女性向けと男性向けの作品が共存・混在し、男女双方に多くの読者がいる百合とは事情が異なる。ちなみに、百合好きの男性は姫男子と呼ばれることもあり、腐男子はかなりの確率で姫男子（百合作品の読み手）を掛け持ちしている。
腐男子は姫男子と同様、腐女子に比べてカップリングを一歩引いて眺める傾向が強く、腐女子にありがちな受け攻めを逆にすると地雷になる人（「固定厨」と言われる）は少ないようだ。
なお、「男性同士の恋愛」が描かれたフィクションを好む男性が、リアルでも同性を性愛の対象にするとは限らない。これは百合を好んで読む女性が同性愛者とは限らないことや、ロリ・ショタものを好む人間が、リアルでロリコン・ショタコンとは限らないのと同じである。
...というか、腐男子の中では異性愛者の方が明らかに多い。
現実世界で異性愛者が多数派なのと同じである。
腐男子になるきっかけとしては、以下のような例が挙げられる。
- 少女漫画が好きだったり、百合作品好きなオタク男性がいつしかBLも読むようになる例。
- 男の娘・ショタ好きの延長線上で腐男子化する例（これらは男性向けでもかなりメジャー）。
- 腐女子な姉妹の影響、ひいては母親の影響で腐男子化する例。
なお、男性同性愛者でもBLを好んで読む者がいないわけではないが、腐女子に対して嫌悪感や偏見を持つ層がかなり多く、BLはゲイコミュニティの中ではほとんど受け入れられていない。
別名・表記揺れ
関連タグ
腐男子のキャラクター、および実在の人物
腐男子を題材にした作品
腐男子化タグ
余談
pixiv小説において、「男性に人気」ランキングに腐向けが紛れ込むことがしばしばあったが、そのほとんどが女性のユーザーが性別を男性に設定している為に起きている現象であり、腐男子が増加しているためではない。一時は、小説においては男性向けも女性向けも全く変わらないようなランキングになっていたのだが、この現象もある程度は緩和されている。
