概要
AA「布団を敷こう、な!」の元ネタの原作者と言った方が分かり易いかもしれない。
メイン画像の様に髭やら胸毛、筋肉やらが濃密な雄度の高い体、過激に強烈な性描写に多摩美大卒の優れた画力が惜しみなく振るわれるが、本質的には病的なまでの愛を根底に置いた優れたストーリー能力を売りとし、日本のみならず海外でも評価が高い。
画力、ストーリー能力、どちらも間違いなく高いのだが、その強烈な作家性から「山川純一は笑えても田亀源五郎は笑えない」ともっぱらの評判。
極めてハードなSM的描写が特徴であり、一言でいうとR-18G寄りの作風。
四肢切断に人体改造、去勢に尊厳破壊とサディズム、マゾヒズムの描き方は舌を巻くレベル。
しかし、近年は一般誌である月刊アクションにて「弟の夫」を連載している。
性的描写を排しながらも独自のリリカル性を発揮したこの作品は2015年5月25日に単行本が発売され、同年6月19日には氏初の電子書籍化も成し遂げた。
前述のとおりハードな描写も多いので「弟の夫」「僕らの色彩」の様な作風を期待して過去作品に手を出す際は注意が必要。
自身もホモセクシャルであり日本のゲイ文化の研究などを精力的に行っている。
アメリカのゲイコミュニティからの誘いでゲイコミックアンソロジー『MASSIVE』の制作に深く関わり、なんと2015年アメリカのコミックのアカデミー賞とされるアイズナー賞ベスト・アンソロジー部門にノミネートされる。
受賞こそ逃すが受賞作はウィンザー・マッケイ(アメリカの伝説的アニメーター・漫画家)と、負けて悔いなしとのコメントを残す。
時を経て2018年。上記「弟の夫」の翻訳作品がアイズナー賞最優秀アジア作品部門に選ばれた。さらに同年には「弟の夫」がNHKにてドラマ化されており……今後の躍進が期待されるところである。
順調な一般誌での仕事の一方、ゲイ向けR-18はゲイ向け雑誌そのものの市場縮小により発表の場が減っており、2019年初頭を持ってゲイ雑誌「バディ」が休刊することにより商業誌でのR-18ゲイ向け作品は一旦距離を置くとのことである。
今後ゲイ向け作品は同人誌で規模を縮小しつつ執筆する意向を表明している。