CV:高山みなみ
プロフィール
誕生日 | 7月28日 |
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血液型 | O型 |
身長 | 169cm |
スリーサイズ | 95/62/92 |
人物像
風鳴翼と同じく、ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」の1人。シンフォギアシステム3号「ガングニール」の装者。
明るく奔放な言動が目立つ姉御肌の少女であり、やや気弱な一面を持つ翼の心の支えでもあるが、敵と定めた相手に対しては狂気的といえるほどに苛烈になれる。
本来は適合係数の低さからシンフォギアの装者たりえなかったが二課技術主任である櫻井了子の開発した制御薬「LiNKER」の過剰投与により、後天的な適合者としてガングニールの力を得る。
来歴
戦姫絶唱シンフォギア
ツヴァイウィングのライブ、および並行して行われていたネフシュタンの鎧の起動実験中に、突如として出現したノイズと戦闘。その際、逃げ遅れた立花響に奏のガングニールの欠片が刺さり、重傷を負ってしまう。奏は響を救うため、多大な負荷のかかる切り札「絶唱」を歌い、バックファイアに耐えられず戦死。肉体も灰となって散った。ここまでが第1話Aパートの話である。
その正体は、ノイズに襲撃された聖遺物発掘チームの唯一の生き残り。家族を殺したノイズへの復讐を強く望み、シンフォギアの適合者になるべく自らに過度の訓練と薬物投与を課し、文字通り血反吐に塗れながらもガングニールを手に入れた。
このような事情により、当初は復讐のためだけに歌い槍を振るっていたが、とある戦場で助けた自衛官の言葉から「自分達の歌は誰かを勇気付け、救うことができる」と気づく。そして復讐のためだけではなく、人々をノイズから護るために歌うことを決意し、翼と共にツヴァイウィングを結成したのだった。
メインキャラクターとしてはあまりに早い退場であったが、その後もたびたび翼の心の中に現れ、彼女の支えとなっている(通称・エア奏)。また、その言葉と生き様は響にも多大な影響を与え、響と関わった多くの人々をも間接的に救うこととなった。
なお、ライブを襲撃したノイズは、ネフシュタンの鎧を奪取するためにフィーネが放ったものであった。さらに、奏の家族を襲ったノイズも、フィーネによってけしかけられたものであることが後に判明している。結果的に、家族と同じ人物の手にかかって命を落としたわけである。また、悲劇の起きた調査で発掘された聖遺物「神獣鏡(シェンショウジン)」は、フィーネの手によって米国へ送られ、意外な形で日の目を見ることになった。
戦姫絶唱シンフォギアXD
片翼の奏者
当イベントにて並行世界の彼女が登場。本シナリオでは主人公を務め、その並行世界では本編と違いこちらの世界では奏が生き残っており、翼はカルマノイズとの戦いの際、「絶唱」を使ったことで死亡し、奏が唯一のシンフォギア装者となっている。翼までも奪ったノイズ(特にカルマノイズ)に対する憎しみが強まっており、かなり荒れた性格となってしまった。
ノイズ殲滅に専念するため、歌手としての活動も辞めてしまっており「翼に新たな仲間が出来ず、一人で戦い続けていたら」というIF的な要素も盛り込まれている。
「シンフォギア装者としての適合率が低い」という点は本編と同様であり、異世界(本編世界)から来た響達との力の差を見せつけられて焦りを見せる部分も(ノイズと戦ってきた年月は変わらないため、しかし響達からは奏の強さに感心していた)。
当初は異世界から来た翼を受け入れられず、響達、特に歩み寄ろうとする翼に対して冷たい態度を取っている。なお、こちらの奏は本編の翼と同じ弱音を吐くシーンが見られる(本編の奏もそういう心境があったのかもしれない)。
しかし仲裁役を買って出たマリアに対して、最初は拒んだもののその「別世界の翼を受け入れてしまったら、自分の中にいる自分の世界の翼が消えてしまいそうで怖い」、「翼と一緒に歌いたいが自分にはその資格がない」と本音を打ち明ける。また敵討ちを口実に翼の後を追おうとしており、本編世界の奏の言葉からすると皮肉なことに「生きるのを諦めていた」。
しかしマリアや響の助けもあり、次第に打ち解けるようになり、かつてのような明るい姉御肌な性格に戻っていった。また別世界に移動するカルマノイズを追うために、本編世界に渡り、他の装者とも面識を持つ。
そして翼に対しても受け入れていったものの、願いであった翼と一緒に歌うことがどうしてもできなかった。しかし最終決戦で復讐以外の歌を取り戻し、自分の世界に現れたカルマノイズを殲滅することができた。
事件解決後は歌手活動も再開し、イベントの最後ではツヴァイウィングとして翼と一緒に歌うことができた。その後も本編世界に訪れるようになり、イベントでもたびたび登場している。
さらに『太陽の三撃槍』では響の中に宿るガングニールの中には、本編世界の奏は今でも生き続けていることが示唆されている。
双翼のシリウス
本シナリオでもメインキャラクターを担当するが、以前よりも奏の心情に注目されている。
アルカ・ノイズに苦戦していたところを本編世界から遊びに来ていた翼に助けられる。しかしアリシア・バーンスタイン達錬金術師の使役する完全聖遺物ベルゲルミルに敗北し、翼が錬金術師に捕らえられてしまう。
翼を助け出すため、櫻井了子によってギアにアルカ・ノイズ対策の改良をしてもらい、さらにベルゲルミル対策としてブリーシンガメンを用いる事になる。しかし心の闇の増幅や無理矢理同時運用しているため、一度目の実験では起動する事ができなかった。また自身の心の闇から「助けようとしている翼は所詮は別世界の別人で代償行為、自己満足に過ぎない」、「元々最初は苦労もなく奏者になれた翼を憎んでいた」と突きつけられる。2度目の実験でも闇にもまれかけるが、響とマリアの呼びかけと負荷を分散したことでブリーシンガメンギアの起動に成功する。
しかし哲学兵装「アルモニア」による未完成の永遠の子守歌で響とマリア、さらに了子以外の二課の者が眠らされてしまい、一人で戦わざるを得ない状況となってしまう。だが独力で起動しようとした際、「翼によって憎悪によって生きてきた自分を救ってくれた」、「自分が装者になれたのも翼がいたから」、「別の世界の別人でも翼はどこまでも翼」だと言い心の闇に打ち勝ち、独力での起動に成功する。
北極にある敵の基地での戦いでは、パワーアップしたベルゲルミルに苦戦、さらにアルモニアの永遠の子守歌によって世界中の人達が次々に眠らされているという状況に追い込まれるも了子によって目覚めた響とマリアが駆け付け、さらに復活した翼との歌が衛星回線で世界中に流れた事でフォニックゲインを高め、エクスドライブモードとなる。それでもより進化したベルゲルミルに苦戦するも翼とのツヴァイウィングとしての歌でフォニックゲインを更に高め、ベルゲルミルを倒し、世界を救うことができた。
使用ギア:ガングニール
解説
第3号聖遺物「ガングニール」の欠片より生成された、シンフォギアシステム3号。アームドギアはハンドプロテクターを再構成した槍。
起動聖詠は「Croitzal ronzell Gungnir zizzl(クロォーイツァ ロンゼェル ガングニール ツィール/人と死しても、戦士と生きる)」。
ギア制御薬「LiNKER」に設定された効果時間のため、効果を発揮できる時間が限られる。
絶唱使用時に天羽奏と共に崩壊して失われたかに思われたが、偶然にも欠落した破片が立花響の心臓付近に刺さると共に適合し、後に響のシンフォギアシステムとして復活する。
LiNKERの影響で戦える時間は限られているが、その一方で装者の中でも特に高い戦闘能力を振るう存在であり、彼女自身装者同士による戦闘の経験こそ無いものの、適合率が必ずしも戦闘の優劣を決する訳ではない事を示す一例であると言える。
後にシンフォギアを纏い世界に敵対したF.I.S.のマリアら3人の装者は改良されたLiNKERを服用しギアと適合しているが、それを以ってしてなお適合率は奏に及ばないと言われており、彼女のLiNKER服用の度合いを知る事が出来る。
使用技
STARDUST∞FOTON:投擲した槍を大量複製して、広範囲の相手を貫く。
LAST∞METEOR:穂先を回転させた槍が生み出す竜巻で周囲の空間を吹き飛ばす。
双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-:天羽々斬とガングニールを同時に振るう合体技。漫画版第1話で翼と共に使用し、大量のノイズを消し飛ばした。
ギア歌唱曲
君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ
作詞:藤林聖子/作曲:俊龍/編曲:菊田大介/歌:高山みなみ
エクスドライブモード
『戦姫絶唱シンフォギアXD』イベントクエスト「片翼の奏者」で登場した、奏のエクスドライブモード。
ブリーシンガメンギア
『XD』イベントクエスト「双翼のシリウス」で登場した聖遺物「ブリーシンガメン」をギアと同時に使用した姿。
元のガングニールと違い、夜空を思わせる蒼が多く使われている他、マントが新たに追加され、武器も双槍に変化する。EUの某機関が管理していたものだったが、不測の事態から櫻井了子が協力を要請し、二課に貸与された。業火を操る能力を持つが、本編では奏がガングニールとブリージンガメンを同時起動させることで新たな力となっている。言うなれば奏版のイグナイトモジュール。ただし心の闇の増幅により暴走の危険性があることや、無理矢理同時運用している関係上、稼働時間に制限があるなどの欠点が存在する。
後に『ギャラルホルン編』で未来がアイギスギアで援軍にやってきたとき、奏が「私のブリーシンガメンと似ている。」と発言したことから彼女もデュオレリックに適合しているとおもわれる(事実、未来もデュオレリックに挑んだ時、奏と同じように心の闇に呑まれかけた描写も見せており後にギャラルホルン編最終章において彼女や切歌もデュオレリック適合者と判明された)。
イグナイトモジュール
イベントクエスト「呪い照らすヒカリ」で登場した奏専用イグナイトモジュール。
当初前述のブリーシンガメンギアのように対アルカノイズに対応していたが、このイベントではデュオレリックを超える敵が現れた為実質デュオレリックが対処不可という事態になったため状況打破を考え偶然セレナが持ち帰った聖遺物兵器の残骸を使い疑似的にイグナイトモジュールを再現させた。初抜剣時にデュオレリックのように心の闇に飲み込まれたが、無事に振り切り具現化に成功した。外見は前述のブリーシンガメンギアに響達のイグナイトモジュールを掛け合わせた姿になっておりブリーシンガメンギアのように双槍を使用する。
備考
アニメ放送開始前の宣伝広告などでは、あたかも奏と翼が主人公であるかのように扱われていた。そのため、第1話でいきなり退場したことに面食らった視聴者も多いと思われる(いわゆる「喰霊-零-」方式)。
また、漫画版での第1話はテレビシリーズの前日譚となっており、ネフシュタンの鎧の起動実験以前の出来事が描かれている。天羽奏という少女の日常・心情・活躍が取り上げられているため、彼女のファンなら一度は読んでみてもいいかもしれない。
なお、彼女の死のインパクトから「絶唱=命と引き換えの大技」と思われがちであるが、実際にはギアとの適合率が高ければそれに比例して絶唱のリスクは抑えられるようになっている。
奏が命を落としたのは、彼女が元々ギアとの適合率が低い事に加え、戦闘中にLiNKERの効果が切れた状況で絶唱を歌った結果である。
また、後に翼も絶唱を歌い重症を負っているが、これは絶唱は本来アームドギアを介して放たれる物であるのに対して、無手で歌った結果その反動が返って来た為。
因みに、使用に特殊な才能を必要とする武器を操る為に特殊な薬を投薬し、反作用に悩まされながらも戦うという設定は、ワイルドアームズ4の登場人物クルースニク・アートレイデに由来する(薬の名前も同じ。両者共に槍の名前を持つガジェットを用いるという共通点もある)。
漫画版単行本1巻のオマケによれば、その特徴的な髪型は鳥の羽をモチーフにしている事が語られており、また設定では妹が居た事が示唆されている(天羽姉妹)。
ツヴァイウィングの曲を除いて彼女の持ち歌は「君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ」だけだったが、2017年夏に配信予定のスマートフォン専用アプリ『戦姫絶唱シンフォギアXD』では彼女のオリジナル楽曲が用意されている。実際に同年5月6日(土)と7日(日)に東京ビッグサイトで開催された試遊体験会では新曲「逆光のリゾルヴ」の先行試聴が行われた。
関連イラスト
関連項目
戦姫絶唱シンフォギア シンフォギア装者 シンフォギア ガングニール
マリア・カデンツァヴナ・イヴ・・・使用するギアが同系統で、妹がいると言う共通点がある。前述のとおり、『XD』では彼女にかなり助けられている。
ツヴァイウィング かなつば かなひび ひびかな 天羽姉妹 ガングニール姉妹
九条貴利矢/仮面ライダーレーザー口調が似ていて、赤いもの関連している事や早期退場しただけでなく、のちに自分の形見が主人公に使われることになった。また、黒幕が原因で、家族や友人が命を落としたという共通点がある。(ただし、彼は復活している)